リフトの失敗を公開する話①
私はちょっと変則的な働き方をしていて、障害者施設と、高齢者施設と、訪問事業3つを掛け持ちしています。
どの場所でも感じるのは、負担が大きくなると、人は優しくいるのが難しくなるということ。
これは介護に限らず、仕事もそうだと思うんだけどね。
ただ、「優しく接してください」という、労働態度を求められても、余裕がない時にそんなん無理やで?というのはつくづく感じるのです。
なので、結構な負担である「人体の移動」は、You機械使っちゃいなYO!派です。
とはいえ、東日本はリフト遅れ国ですので、じわりじわりと布教がんばってます。
で、今回はトイレで使う想定で、股がしっかり割れてるスリングを使ってみました。そして、タイトル通り、失敗した話ですよ。ええ。
うまくいった例なんかをたくさん見せるもんだから、リフトは上手に使えないと導入できないみたいなイメージがついちゃうんです。
知識もない、やったこともない、触ったこともない。そんな道具が最初から上手に使えるもんかい。
なので、私のやらかす失敗は他のリフト導入する人もきっと通る道(だと思う)。
君のリフト失敗を減らすためなら、私は自分の失敗だって晒して見せよう。
というわけで今回の失敗はこちら。
わかる?
わかる??
便座にちゃんと座って欲しいのに、後ろに倒れています。しかも坐骨が前におわします。ということは、このままおろしても座れるわけがない(左)。だがどうしていいか分からないので、とりあえず最後までおろしたわけです(右)。
みてこれ、どうみても排泄する姿勢じゃない。
お腹に力は入らないし、前に滑りすぎたこの位置でおしっこした日には、アウトオブ便器、スプラッシュおしっこ、お掃除まっしぐらです。
職員「…これは、無理ですね」
私「うん…無理だね_:(´ཀ`」 ∠):」
職員「トイレは諦めますか?」
私「この状態では諦めるしかないね_:(´ཀ`」 ∠):」
駄菓子菓子
このままではすまさないっ、とGW初日なのにデモを貸してくださっている業者さんにメッセンジャーで連絡をとる。休日なのに、ごめんね。お友達だから許して。
この時点での、私の想定は2つ。
・背もたれがないから後ろに倒れるんじゃないか?
・ウォッシュレットの切り上がりがお尻を奥にする邪魔になってる?
施設の身障トイレの設備問題を理由にしたわけです。
休日なのに質問を投げかけられたKさんの回答やいかに!
続く…
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