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不便さの谷を超えていく話

リフトの話の続きでもある話なんですが
新しい道具を使うとき、必ず不便の谷がやってきます。
その谷をこえないと道具は使いこなせないっていうお話です。

どんな道具も初めて使うものは、思い通りには使えません。
車椅子だって、杖だって、スライドボードだって、パソコンだって、スマホだって、そこはみんな同じ。

最初は期待いっぱい、夢いっぱいで使い始めるのだけれど、思い通りに動かなかくてイライラして投げ出したくなる。こんなに使いにくいなら、使うのやめたいって思う谷がやってきます。

この下り坂でやめてしまうことが多いです。車椅子、自分で漕げなくていいよ。杖で歩くより、車椅子の乗った方がいいよ。スライドボードがなくても、持ち上げればいいよ。パソコンがなくても今までやって来れたんだから、使わなくていいよ。

でも、そこでやめずに使い続けていると、下り坂は底打ちをして、だんだん使えるようになります。

そして、使う前より便利になったその時から、道具は欠かせないパートナーになります。

使ったその日からできるようにはならない。道具ってそんなもの。

今、私の職場でリフトを導入していこうという動きがあります。リフトを入れる=介護がすぐに楽になる、というイメージを持っていると、最初の練習期間で諦めてしまうので、不便さの谷は必ずくるけど、一緒に乗り越えていこうね!と声をかけています。

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懇意にしている業者さんによれば、リフト導入の不便さの谷は半年くらいとのこと。逆を言えば、半年を乗り越えれば、リフトは職場に定着するわけです。

半年乗り切れば大丈夫!を合言葉に、頑張っていこうと思います。

あなたの不便さの谷はなんでしたか?よかったら教えてくださいね。

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