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2020年3月の記事一覧

勇気づけ・ストレングス・モモ(ミヒャエル・エンデ)

勇気づけ・ストレングス・モモ(ミヒャエル・エンデ)

03月28日、第4回ちはる塾サークルのオンラインミーティングに参加しました。今回のテーマは「勇気づけ」でした。

昨日は、入院中の私が感じる「勇気づけ」について書きました。今日は、私が日ごろ考えている勇気づけについて書きます。

私の仕事は、障がいのある人が活動したり生活をする事業所の経営です。直接支援に入ることもあります。その支援者向けの研修では、支援技術の一つとして「勇気づけ」の説明があります

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zoomでひとり会議(予行練習)

zoomでひとり会議(予行練習)

諸事情あって、来週から仕事でzoomを使ったオンライン会議を取り入れます。今日は、家族の留守をねらって、仕事のタブレットにアプリを入れて、ひとりで予行練習を行いました。

このnoteでも書いたように今までに何回かzoomによるミーティングに参加しました。zoomは大変良いサービスです。やっと仕事で使えます。しかし私はまだ、zoomを上手に使いこなせません。また、来週からはホストです。そのための練

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本物は誰だ!

本物は誰だ!

人のことは信用しようと思っています。しかし、疑わなければいけないときがあります。そんなときは何を基準にして、どこから疑えばいいのか悩みます。

先日、突然、大手通信会社の社員がやって来ました。その人が言うには、最近、その会社の名前を語った詐欺が横行しているためその注意喚起に来たといいます。また、その影響で伝えなければいけない連絡を受け取ってもらえないこともあり、直接訪問をしているとのことでした。

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ささいな「生きづらさ」について

ささいな「生きづらさ」について

今日は「生きづらさ」について書きます。「生きづらさ」は、ささいな事であればあるほど、周囲には理解されません。それゆえ、本人にとってはなおさら辛いことです。

グループホームでは、障がいのある人が支援者と一緒に共同生活をしています。そこで支援者は、衣食住に関する支援をします。寒暖の差が激しい今日このごろ、洋服選びは大変です。

私が経営するグループホームでは、一つのホームに6人の人が生活をしています

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対面で会議をする目的について

対面で会議をする目的について

コロナウイルスの影響で、のきなみ行政主催の説明会や会議が中止になっています。今のところ中止になった影響は出ていません。影響が出ていないということは…。

毎年、年度末に法人経営に関する注意点等の説明会があります。説明会といっても、2時間半、担当者がパワポを読み上げるだけの説明会です。説明する担当者はテーマごとに入れ替わります。しかし、聞いている側は、一人で複数のテーマを理解しなければいけません。不

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「髙橋さん、これって募金の人だよね…」

「髙橋さん、これって募金の人だよね…」

9年前の03月13日、日曜日、私は、グループホームの宿泊勤務でした。その日の朝、出勤前にガソリンスタンドに立ち寄ったところ、ガソリンの給油機に「ガソリン売り切れました」の張り紙が貼られていました。長いこと車を運転していて、ガソリンの売切れは初めてでした。東日本大震災から二日目のことです。私は、この時はまだ街から物資が無くなっていることにまったく気づいていませんでした。

日曜日のグループホーム勤務

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何気ない日常の仕草を作業に結びつける(缶つぶし作業のきっかけ)

何気ない日常の仕草を作業に結びつける(缶つぶし作業のきっかけ)

私は障がいのある人が利用する事業所を経営しています。その事業所の支援姿勢の一つが「注意しない工夫をしよう」です。昨日は、その支援姿勢を作るきっかけとなった、缶つぶし作業について書きました。今日は、その続きで、缶つぶし作業を始めたきっかけを書きます。それは、ささいな日常のできごとでした。

まず、ある年の春、養護学校の高等部を卒業して利用を始めた人のことを書きます。その人はいろいろな場面で支援が必要

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注意しない工夫をしよう(缶つぶし作業でそれを見つける)

注意しない工夫をしよう(缶つぶし作業でそれを見つける)

私が経営する事業所の一つに生活介護事業所というのがあります。そこでは、障がいがあり就労より自主的な創作活動や生活支援を希望する人たちが活動をしています。今、この生活介護事業所は全国に7200ヶ所以上あり、それぞれ工夫を凝らした活動を展開しています。

以前、私が現場にいた頃、積極的に取り組んでいた活動は缶つぶし作業でした。今から20年ぐらい前の話です。

缶つぶし作業は、缶を回収するところから始ま

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製パン作業を始めた理由

製パン作業を始めた理由

以前、エクステンションセンター中野校で開講された「教える技術」において、学習における転移とは、習得した技術を別の文脈で活かすことだということを学びました。

私は障がいのある人を支援する事業所の経営をしています。3月は、新年度に向けて利用者と面談をします。そこで、来年度のグループ決めます。グループは、製パン、製菓、受注、創作など作業種ごとに分かれています。そのグループを決める際に、転移の視点が有効

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「見守り」と「監視」の違い

「見守り」と「監視」の違い

対人援助職の間では「見守り」という表現をあたりまえに使います。しかし、そこに当事者の気持ちは反映されていないことがあります。

障がいのある人、ご高齢の人、誰かを公的な制度にのせて支援する場合は、必ず支援計画(援助計画)を作成し、その計画に則って支援することが義務付けられています。「見守り」は、その支援計画(援助計画)で頻繁に使われます。また、その支援計画(援助計画)は、ご本人に説明をして承諾をも

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「いじる」ってとても危険です

「いじる」ってとても危険です

昨日(03/04)に引き続き、虐待事件に関係することを書きます。

虐待事件で逮捕された元看護助手が自分の行為について「患者のリアクションがおもしろかったから」と供述している記事を読みました。このリアクションがおもしろい、という反応は、障がいのある人への支援場面でも問題になっています。

障がいのある人の中には、独特な行動や仕草、反応を繰り返す人がいます。それを意図的に表出させて喜ぶ支援者がいます

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生活のしずらさについて

生活のしずらさについて

街では、トイレットペーパーをはじめとする紙製品だけでなく、米やカップ麺等も売り切れ状態になっています。昨日の夕方遅くに買い物に行った家族が「何もない」「高いヤツしか残っていない」と困っていました。

さて、私は障害のある人たちが利用する事業所を経営しています。また、事業所の利用者だけでなく、地域にお住まいの障害のある人たちからいろいろな困りごとの相談を受けます。

今回のこの物資不足を例にして障害

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