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ロック津々浦々

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SNS上の感想は極めて特殊です。

SNS上の感想は極めて特殊です。

SNS上の感想は極めて特殊な感想です。普通の人は感想をわざわざSNS上に書いたりしません。書くとしても良かった!最高!とかくらいで長々とした解説やネガティブなことなどは絶対に書きません。

今日言いたいのはSNS上の感想を気にしてはいけない、信じてはいけない、ということだけです。知ってる人はとっくに知ってますがそうじゃない人のためにもう少し書き進めます。

私は告知ごとのためにSNSを利用していま

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あなたの大好きな曲のコード進行で曲を作ってみてください。

あなたの大好きな曲のコード進行で曲を作ってみてください。

あなたには大好きな曲があるはずです。大切な曲、という方がしっくりくるかもしれません。そんなに好きなら一度コード進行、構成そのままで曲を作ってみてください。あなた自作のあなたの大切な曲になるかも知れません。

躊躇する必要はありません。ポップミュージックはパクりの歴史です。オマージュこそポップミュージックに許されたクリエイティブな行為です。心配いりません。宇多田ヒカルはデビュー曲でそれをやってます。

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フェスのプロデューサーがアーティストを選ぶ際に考えていることやその基準

フェスのプロデューサーがアーティストを選ぶ際に考えていることやその基準

はじめに「どうやってアーティストを選んでいるの?」「どうやったらフェスに出れるの?」と聞かれることが意外と多いので、筆を取ってみます。

まず大前提として、フェスの作り方は100人いれば100通りあるほど千差万別、多種多様です。1人のオーガナイザーが知人友人のコミュニティで企画制作することもあれば、何社もの企業が実行委員会をつくり制作会社に委託する形でつくることもあります。

アーティストのブッキ

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最強のセットリストを決めて固定して磨き上げてください。

最強のセットリストを決めて固定して磨き上げてください。

毎回セットリストを変えてるバンドがほとんどです。お客さんのためを思ってだとしたらそれは間違いです。ファンは同じ曲順くらいで飽きたりしません。まずライブハウスが違います。環境が違います。聴こえるサウンドが違います。お客さん自身のその時の気分が違います。心配無用です。セットリストをファンのために変える必要はありません。

まずは今現在のあなたのバンドの最強のセットリストを見つけてください。リハやライブ

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格好良いサウンドより良い楽曲を目指すべき理由。

格好良いサウンドより良い楽曲を目指すべき理由。

理由は簡単です。格好良いサウンドというのはその時代限定の格好良いサウンドだからです。数年経てば、少なくとも10年も経てば格好良いサウンドでは無くなります。下手したらダサいサウンドになります。良い曲はどうでしょうか?

良い曲は永遠に良い曲です。良い曲はカバーされます。その時代にあったサウンドで色々なアーティストがその曲を取り上げます。格好良い曲は時代を軽く超越します。その時代のサウンドを着て新たに

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ライブハウスのノルマ制度よりもその周辺事情が問題です。

ライブハウスのノルマ制度よりもその周辺事情が問題です。

現在起こっていることは正しいんです。なんせ資本主義社会です。基本的には自由主義経済です。もしノルマ制度や機材費を普通に取るライブハウスが今も存在して維持できているなら、それは正しいことなんです。善でも悪でもありません。もちろん犯罪ではありません。両断される立場では全くありません。

時々このノルマ云々の問題が話題になりますが、ノルマを払ってるバンドが一定数いる限り無くなりません。お金を払ってでもラ

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歳下からのアドバイスこそ聞いてください。

歳下からのアドバイスこそ聞いてください。

諸先輩からのアドバイスもどきは聞き流してください。たいしたこと言ってません。半分くらいの人はただエラソーにしたいだけです。でも半分は聞いてください。ごくたまに良い事言ってくれます。でもごく「たまに」です。

どの業界でもそうですが、たいてい歳下のアドバイスが正しいです。時代の波にちゃんと乗ってるのは歳下です。あなたの先輩はあなたよりも時代に遅れてます。古いんです。昔の成功体験を例にあげて話してる人

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ライブハウスのスタッフ全員と仲良くなってください。

ライブハウスのスタッフ全員と仲良くなってください。

今夜出たライブハウスのスタッフとどのくらい話しましたか?もしかしてブッカーや店長とだけしか話してませんか?何バンドも出る対バンで、他のバンドのメンバーと話すだけでも大変だからあまり話をする時間は取れないですよね。でもできる限りその日にいるライブハウスのスタッフ全員と話をしてください。ゆっくり話す時間は無くても丁寧な挨拶は必ずしてください。

例えばその日に受付を担当してた若いスタッフ、バーカウンタ

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今の10倍お客さんがいることを想像してください。

今の10倍お客さんがいることを想像してください。

人は想像してる存在になる傾向があるようです。心理学の世界では定説になっています。あなたはあなたの想像の枠内の存在になります。それ以上のものにはなれません。

あなたのバンドのファンが今の10倍いることを想像してみてください。そしてそのふりをしてみてください。いつもと違った景色が見えてきます。

ステージ上を想像してください。今の10倍のキャパです。後ろの方のお客さんは顔を見ることはできません。当然

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コーラスをしてる時のあなたはヴォーカリストです。

コーラスをしてる時のあなたはヴォーカリストです。

あなたは本気でコーラスしてますか?楽器演奏と同じくらい本気で取り組んでますか?楽器のミスは目立ちませんが歌のミスは目立ちます。もちろんコーラスも目立ちます。

人間の耳は人間の声に照準が合ってます。

大きなステージで歌うソロシンガーのサポートコーラスを聴いてみてください。めちゃくちゃ上手いです。メインのシンガーより上手いです。当然です。

メインヴォーカリストは基本的な歌の上手さよりも感情表現や

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どこかで聴いたことありそうなメロディーが出来たらそれはヒット曲候補です。

どこかで聴いたことありそうなメロディーが出来たらそれはヒット曲候補です。

あなたが曲を作った時に他の誰かの曲に似てると思ったことがあるかも知れません。もしあったとしても心配無用です。多くのソングライターは同じような経験をしてます。

私も何人かのアーティストに「この曲、誰かの曲に似てないかな?」と聴かされたことがあります。即座にこのアーティストのこの曲だと思い当たることもありますが、実際に聴き比べてみるとそれ程似てるとは感じませんでした。そして大抵は「聴いたことはありそ

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音楽業界は負けて負けて辿り着いたのが「ライブ」だったから簡単にライブを捨てられない

音楽業界は負けて負けて辿り着いたのが「ライブ」だったから簡単にライブを捨てられない

音楽業界は実は音楽だけ売ってる訳ではない今コロナでどこも死にそうになってますがエンタメ業界は特に死にそうな業界の筆頭として残念な意味で話題になってます。要するにライブができないことが致命的なんですが、なんでライブができなくなっただけでみんな頭を抱えてるのかを僕の目線でこれまでの音楽ビジネスの歴史を追いながら書きます。あ、僕は音楽業界出身でアイドルプロデュースと作曲家・写真家のマネジメントとイベント

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前からバンドのことで気になっていたけれどコロナのせいでいよいよどうにかならないかなと思ったこと

前からバンドのことで気になっていたけれどコロナのせいでいよいよどうにかならないかなと思ったこと

僕は元々バンドのディレクターをやっていて、その頃の仲間たちと今アイドルの運営をやっているのですが、一旦バンドの世界を少し離れて感じたのがバンドの「やっていいことの少なさ」でした。特にマネタイズに関して「バンドとはこうあるべき!」というあるべき論が厳しすぎる。

なんでバンドって「お金を稼ぐのは悪いこと」「特にタレントっぽいことをして稼ぐことは悪である」という雰囲気があるんでしょう。。「そういうのは

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シューゲイザーバンドがマイブラを参考にしてはいけない理由。

シューゲイザーバンドがマイブラを参考にしてはいけない理由。

初めて聴くのに懐かしいと感じる曲があります。昔聴いたことのある曲や、それらの曲に似てるから、というのではありません。人間はある種のメロディーに「懐かしさ」を感じるようです。不思議です。そして「懐かしさ」を感じることは人間にとって心理学的にとても良い効果をもたらすようです。落ち込んでる時、沈んでる時は「懐かしい」曲を聴いてみてください。

「懐かしい」メロディーはブラジルにあるようです。ブラジル語に

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