本間翔太

合同会社SOVA代表。音楽寄りのクリエイティブ・ディレクター(演出家)。アイドルグルー…

本間翔太

合同会社SOVA代表。音楽寄りのクリエイティブ・ディレクター(演出家)。アイドルグループプロデューサー。音楽作家マネジメント。

マガジン

  • 仕事の話

    小さな音楽系ものづくり会社の社長の仕事の話やワークハック的なことなどまとめてます。

  • 日記

    大した内容のない日記。

  • tipToe.第1期楽曲解説本

    第1期のtipToe.楽曲に関してプロデューサー視点でじっくり解説するマガジンです。楽曲ごとにどういった意図で制作したのかや作り手のこだわり、裏話などに加えて、複雑に連動する楽曲歌詞のストーリーを解説しています。非常にディープな内容につき、深くtipToe.の楽曲や世界設定を知って作品世界全体を楽しみたい方向けになっています。あくまで作品をフィーチャーした記事なので、メンバーの話はあまりでてきません。ご了承ください。今のところ無料です。

最近の記事

2023年、年始の所信表明的なもの

2023年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。 突然なのですが2023年を始めるにあたって今年の抱負というか自分が今一番大事にしていることを書きます。 2021年の冬にtipToe.の中で話し合った標語がいくつかあったんだけど、その中に「まっすぐやる」というのと「みんなでやる」というのがあったのね。その言葉がどの場面でもずっと背中を押してくれていて、悩んだ時はこの言葉に従って2022年を過ごしてきました。 SOVAが始まって6年ぐらい経って、何故こ

    • 熱意がなくても売れるものは作れる

      「神は細部に宿る」という言葉が本当にそうすぎる。 簡単にいうと「細かいところにこだわりが詰め込まれた作品は神が宿るかの如く素晴らしい魅力がある」という意味の言葉。初出は諸説あるらしいけど200年前のフランスの小説家が最初だとか、150年前のドイツの建築家がよく言ってたとか。 創作において「売れるものを作ろう」という切り口と「魂を込めよう(気持ちを込めて作品を作ろう)」という切り口は全く別だと思っている。昔はそれがトレードオフの関係にあると思ってたんだけど、そもそもベクトル

      • tipToe.小ネタ集(歴代シングルタイトルの由来)

        tipToe.でEP(シングル)やアルバム何枚か出してきました。それぞれの由来についての話。 Limited Singleについて そもそも1stとか2ndとかナンバリングを沢山重ねていくことに個人的に抵抗があって1st Singleや2nd Singleなど言わずに全部「Limited Single」って名前にしてる。その代わりにタイトルに「first」とか「second」とか数字を入れることにした。アルバムはこれが完成形という断固たる決意をもって「1st」とか付けてる。

        • tipToe. candlelightミニ楽曲解説

          前置 candlelightは前作timetripの「長い坂の途中で」で1期主人公が町を去った2年後、1期主人公がもういない地元の高校に風速ちゃん、ホワピちゃんなどが入学してくるところから始まる。 1.春の風速、帳が揺れて(高1の4月末) 自分の夢や憧れを素直に受け入れられなかった子(風速ちゃん)の始まりの話。 candlelight版はオケから全部新録。 fourthBaton.版と微妙にアレンジも違っていて、ドラムはmasaton.から代わってピクミンさんが叩いてる。実

        2023年、年始の所信表明的なもの

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        • 仕事の話
          6本
        • 日記
          4本
        • tipToe.第1期楽曲解説本
          14本

        記事

          いつもと違う一歩を踏み出すということ(tipToe.新メンバー募集にあたって)

          はじめまして、tipToe.のプロデューサーの本間と申します。合同会社SOVAという会社を経営している社長でもあります。 現在、僕がプロデュースしていますtipToe.という女性アイドルグループで、東京近辺に住んでいる15歳〜20歳の女性を対象に新メンバーを募集しています。詳しい内容は募集ページをみていただければわかると思います。 大事なことは募集ページに書いてありますのでこの文章では少し言葉遣いを緩めにtipToe.はこんなグループだよーというのを書きますね。 tip

          いつもと違う一歩を踏み出すということ(tipToe.新メンバー募集にあたって)

          バンドマンは自営業だという自覚を持ったほうがいい

          この記事はもう消えてしまった昔のブログに僕が2015年頃書いたものです。当時はまだアイドルPをやっておらずインディーズバンドの制作をやっておりました。「バンドマンは自営業だという自覚を持ったほうがいい」というツイートの反応が良かったことが書いたきっかけとのこと。 --- バンドマンは自営業だという自覚を持ったほうがいいそもそも「バンド」とは何なのか。 堅苦しく書くと、 「1名以上の人が集まってそれぞれが異なる楽器や異なるフレーズを演奏し、他者の前で実演する集団である」

          バンドマンは自営業だという自覚を持ったほうがいい

          インターネット・アンダーグラウンド

          #はじめてのインターネット noteで"はじめてのインターネット体験について書いてみて"というお題を見かけて懐かしい気持ちになったのでちょっと書いてみる。 僕は小学生の頃ゲームに夢中だった。ゲーム情報雑誌の「ファミ通」をコンビニで立ち読みしたり、新聞の折り込みにゲーム屋さんのチラシが入っていたら欲しいものがないかとじっくりと見ていた。運動も得意じゃなかったから外に出ないでゲームばっかりしていて、その流れでコンピューター部という部活にも入った。コンピューター部と言っても、プ

          インターネット・アンダーグラウンド

          配信ライブはライブそのものの配信ではなくてリアルタイムで作られている「ライブ映像作品」を配信してるっぽい感覚がある

          全然落ち着いてもいないですし相変わらず打開案がでていない状況ですが、とりあえずライブ配信が身近になってきましたね。 僕も自宅でいろいろ配信見てます。仕事しながらだったりご飯食べながらだったり、「ながら見」が多いのですけども。余談ですがライブ配信はながら見できるのが便利ですね。もしかして「一流ピアニストがあなたの為にリモートで演奏します!」みたいな贅沢な生作業用BGMというビジネスが出てきちゃうかもしれません。高級BARのピアノ弾きのリモート版みたいな。 さて、ライブ配信と

          配信ライブはライブそのものの配信ではなくてリアルタイムで作られている「ライブ映像作品」を配信してるっぽい感覚がある

          ニューヨークの小さなライブハウスはこんな感じだったよ!!というレポート

          今日はちょっと時間を戻して2020年2月の話です。3年掛りの大仕事を終えて心身ともに疲れ果てた僕は一人で1週間念願のニューヨークに行ってきたのでした。 例の場所 あまり観光地に興味がないので行き当たりばったりで街を散策してたのですが、やっぱり音楽業界の人としてライブハウス行きたいじゃないですか。という訳で急遽ニューヨークで思い立って現地のライブハウスに行ってみた時の話を書いていきます。実録レポートで長くなるので結論だけ知りたい方は「まとめ」まで読み飛ばしてください。 キ

          ニューヨークの小さなライブハウスはこんな感じだったよ!!というレポート

          前からバンドのことで気になっていたけれどコロナのせいでいよいよどうにかならないかなと思ったこと

          僕は元々バンドのディレクターをやっていて、その頃の仲間たちと今アイドルの運営をやっているのですが、一旦バンドの世界を少し離れて感じたのがバンドの「やっていいことの少なさ」でした。特にマネタイズに関して「バンドとはこうあるべき!」というあるべき論が厳しすぎる。 なんでバンドって「お金を稼ぐのは悪いこと」「特にタレントっぽいことをして稼ぐことは悪である」という雰囲気があるんでしょう。。「そういうのはロックじゃないから」と言われても何かが絶対におかしい。僕はそんな音楽を続けるのを

          前からバンドのことで気になっていたけれどコロナのせいでいよいよどうにかならないかなと思ったこと

          音楽業界は負けて負けて辿り着いたのが「ライブ」だったから簡単にライブを捨てられない

          音楽業界は実は音楽だけ売ってる訳ではない今コロナでどこも死にそうになってますがエンタメ業界は特に死にそうな業界の筆頭として残念な意味で話題になってます。要するにライブができないことが致命的なんですが、なんでライブができなくなっただけでみんな頭を抱えてるのかを僕の目線でこれまでの音楽ビジネスの歴史を追いながら書きます。あ、僕は音楽業界出身でアイドルプロデュースと作曲家・写真家のマネジメントとイベント企画をやってる人です。コンパクトに記事書こうと思うので情報ソースなどは割愛するか

          音楽業界は負けて負けて辿り着いたのが「ライブ」だったから簡単にライブを捨てられない

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          届いた仕事のメールを返しながら垂れ流していたYouTubeで女性気象予報士が「今週末は数年に一度の大雨になります。より一層外出しない方がいい日になりそうです。」と言っていた。「そうか、そんなすごい雨なのか。こんなに天気がどうでもいいことなんて今まであったかなぁ。」とぼんやり思っていた。今日で自宅に引きこもって丸2日目だった。知り合いは勿論、昨日は頼んだUBER Eatsが僕に配達をしてくれないまま配達完了になってしまったからそれを考えると全く誰とも会っていないことになる。

          普段仕事で使ってるもの

          こんにちは。僕は合同会社SOVAという小さい物づくり会社を経営していまして、具体的な仕事はいわゆる社長業的なものに加えてアイドルグループのプロデューサー(演出家)、アーティストマネージャー(現在は写真家と作曲家)をやってたりします。小さな会社なので社長やプロデューサーと言えどドカッと椅子に座って偉そうにしていられず自分でグッズやウェブサイトのデザインしたり、イベント企画したり、動画編集したり、なんでもやってます。 子供の頃、家族に「なにもやりたいことがないならとりあえずなん

          普段仕事で使ってるもの

          tipToe.楽曲解説Vol.14 – 特別じゃない私たちの物語

          概要・タイトル 特別じゃない私たちの物語 ・ヨミ トクベツジャナイワタシタチノモノガタリ ・楽曲番号 20 ・作詞 本間翔太 ・作曲 瀬名航 ・編曲 瀬名航 ・振付 YUKO ・制作時期 3年生編「timetrip」 コンセプト1年生「夢日和」、2年生「星降る夜、君とダンスを」に続く3年生を象徴する楽曲として制作してました。3年間で培った全てをここに集結させるつもりで作っています。tipToe.第1期の物語としても最後のエピソード。 2019年の前半は沢山曲を作っていて、

          tipToe.楽曲解説Vol.14 – 特別じゃない私たちの物語

          tipToe.楽曲解説Vol.13 – 砂糖の夜に

          概要・タイトル 砂糖の夜に ・ヨミ サトウノヨルニ ・楽曲番号 11 ・作詞 都塚寧々 ・作曲 瀬名航 ・編曲 瀬名航 ・振付 YUKO ・制作時期 2年生1学期編「thirdShoes.」 コンセプトリリース作品単位で綿密に設計して作った夜にまつわる4つの物語「thirdShoes.」のうちの1作。 「thirdShoes.」全体のテーマは ・夜にまつわる物語であること ・前作「magic hour」より一歩踏み込んだ表現に挑むこと である。 本編の主人公には4人の同

          tipToe.楽曲解説Vol.13 – 砂糖の夜に

          tipToe.楽曲解説Vol.12 – アフターグロウ

          概要・タイトル アフターグロウ ・ヨミ アフターグロウ ・楽曲番号 19 ・作詞 本間翔太/瀬名航 ・作曲 瀬名航 ・編曲 瀬名航 ・振付 わこ ・制作時期 2年生2学期編「daydream」 コンセプトtipToe.初の王道バラード。2nd full album「daydream」の中で最後に作った曲。実はこの曲よりも先に「ないしょとーく」「Silent Sign」などリリース可能な段階まで制作が進んでいた曲があったが、アルバムの構成を考えてそれらを入れずにこの曲を新たに

          tipToe.楽曲解説Vol.12 – アフターグロウ