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普段仕事で使ってるもの

こんにちは。僕は合同会社SOVAという小さい物づくり会社を経営していまして、具体的な仕事はいわゆる社長業的なものに加えてアイドルグループのプロデューサー(演出家)、アーティストマネージャー(現在は写真家と作曲家)をやってたりします。小さな会社なので社長やプロデューサーと言えどドカッと椅子に座って偉そうにしていられず自分でグッズやウェブサイトのデザインしたり、イベント企画したり、動画編集したり、なんでもやってます。

子供の頃、家族に「なにもやりたいことがないならとりあえずなんにでも使えるパソコンを勉強しておけ」と言われて、25歳ぐらいまで理系大学に行きシステムエンジニアとして働くというエンジニア街道一直線だったのでそこそこパソコン得意です。正直エンジニアとしては2流ですが、スピード感が求められるこの仕事においては「誰かに頼まずとも最低限自分でできる」というのは相当強力でエンジニア時代よりも今の方がエンジニアやっててよかったなぁと思ったりします。例えば、ちょっとしたフライヤーを明日の朝までに作らないといけなかったとして、それをデザイナーさんに発注してたら間に合わないでしょう?勿論もっと早い時点でフライヤーが必要なのを察知して発注しておくのが理想ですけど現実はそうはいかない訳です。

ということで、僕は「自分の専門分野以外でもササッと60点ぐらいの完成度までなら自分でやれる人間」を目指しています。120点を目指すのは周りのプロに任せます。悪く言えば器用貧乏、ファイナルファンタジーで言うなら赤魔道士みたいな。

さて、今日はそんな僕が普段どんな仕事道具を使っているか紹介したいと思います。エンジニアやアーティストの機材紹介はよくあるけれどこういう人種の機材紹介ってなかなかないかなと思いまして。

①Macbook Pro

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メインマシン。Macbook Pro(13inch/2018)です。これ持ってないとなにもできないので常に持ち歩いてます。普段のメールや企画、デザイン、動画編集、ライブでの音出しまで全部一台でやってます。
クリアケース越しですがステッカーベタベタ貼ってます。僕は無地が好きなので普段私物にステッカー貼ったりしないのですがMacだけはなんか貼っちゃってます。現場ではMac使ってる人が多いので取り違えないようにという意味合いもあったり。ステッカーが許されないような雰囲気の場にはクリアケース外して持って行ってます…。

Appleの直販サイトで買ったのでCPU:Core i7(2.7 GHz)、メモリ:16GB、SSD:512GBにアップグレードしてあります。今考えればSSDは1TBにしておけばよかった…。後悔。
2018年の夏ぐらいまでは会社に据え置きのハイスペックWindowsデスクトップと持ち運び用のMacbook Airの二本立てで使ってたのですが、会社のWindowsじゃないとできない仕事が多くて不便だったり、アイドルライブでの音出しの時の性能が不安だったのでどこでも完全な状態の仕事できるように買い換えました。

なんでWindowsじゃなくてMacなのかという話なんですが、写真や映像をチェックする時の都合があったりします。Windowsだとモニタや本体などの環境によって画面の色味がかなり違ってきてしまう一方でMacだと一律同じモニタ、同じ表示設定になっていて信頼度が高いんですよ。Macを使うことが多い作家さんと見てる環境が違うと話が噛み合わなかったりで困ってしまいますから。正直単純にApple製品群の操作しやすさと連動の便利さと美しさにハマってしまったというのはありますけど…。

オケでやるようなアイドルのライブは基本的にPAさん(音響担当)に予めオケの入ったCDを渡してCDプレイヤーで再生してもらうか、音出し担当のアイドル運営スタッフがPAさんの横についてパソコンから音を出すかの2択で、どちらも機材がトラブると死を意味するのでやっぱり少しでも安定した機材でやるのが良かったりします。余談ですが今まで一度もそんなことなかったのにZepp DiverCityワンマンのゲネプロ(全体の流れを通してやる本番直前リハーサル)で一回止まったので本番は心配で仕方なかったんです。こればかりは運要素が大きいですが可能な限りリスクを減らすためにスペックには余裕を持っておくという感じですね。おかげさまで本番は問題なかったです。

主に使ってるソフトは、以下の通り。
・Microsoft 365(Word,Excel,PowerPoint)
企画書書いたり計算したり。無料の互換ソフトもあるにはあるのですが、完全な互換性はなく表示がバグって逆に生産性が落ちるので純正品を使ってます。社員にも純正品を支給してます。年間契約で年1万円ぐらい。

・Adobe Creative Cloud(Photoshop、Illustrator、Premiere、After Effects)
デザインやる人は持ってないと辛い業界スタンダードなAdobeのクリエイティブツール群。グッズ製造業者に入稿する時もこのデータ形式を求められるので、持ってないと話にならない。自分でフライヤーを作ったり、デザイナーさんから上がってきたデータをチェックしたり、ちょっとした写真のレタッチをしたりなど頻繁に使います。動画編集にはPremiereというソフトを使っていますが、先日作ったtipToe.の2期ティザームービーでは初めてAfter Effectsを使ってみました。編集に特化したPremiereに対してこっちは特殊効果を入れるのに特化していて画面に炎を出したり派手なロゴを出したりいろいろできるみたいです。面白い。年間契約で年6万円ぐらいします。高い!!

・Logic Pro X
Appleが開発しているDAWソフト。要するに作曲ソフト。僕は作曲家ではないので曲を作ったりはしないんですが、ライブで音を出す時にこのソフトに音源を並べて再生しています。tipToe.のライブでは一部パートの音だけ別に切り分けていて、Logicで同時に再生することでオケを流しています。これによってパートごとに音の鳴りを微調整できるのです。買い切りで2万円ぐらい。

・iTunes
おなじみ音楽再生管理ソフト。今時サブスクで音楽聴かれる方が多いと思うのですが、仕事柄僕のパソコンには世の中に出ていない音源が多く入っていて、当然サブスクでそれらは聞けないんですね。例えば作家さんに発注してた新曲のデモ音源を外でも聴けるようにしたいという時は一旦iTunesに登録してクラウドにアップして、iPhoneで聴くみたいなことをしないといけないんです。Dropboxでも一応同じようなことできますけどiTunesの方が管理しやすいです。

・Thunderbird
メールソフト。メールソフトはなんでもいいんですけど僕が使い勝手慣れてるので社内推奨メールソフトはThunderbirdになってます。無料!

・LINE
ご存知メッセンジャーソフトのパソコン版。世の中にはSlackやDiscordなど便利なのがいろいろありますが、弊社の場合は若い女の子に連絡をしないといけないのでそう考えるとLINEが一番楽なんですね。

・OBS
ネット配信用ソフト。YouTube LiveやTwitcast、SHOWROOMなどで配信する時、普通のスマホだったりパソコンだと標準装備のカメラとマイクの音だけでしか配信できませんが、このソフトを使うと動画を流したり、2画面にしたり、テロップつけたりいろいろすることができます。使い方はほんのちょっとだけ勉強が必要かもですが慣れれば使いやすくて便利。しかも無料!

・Dropbox
データのクラウド管理サービス。パソコンにこのソフトを入れておけば自動的にクラウド上にバックアップをとってくれます。スマホや他のパソコンからも見ることができたり、他の人と共有できたり。データの受け渡しが多い仕事柄すごく便利ですし、パソコンの容量も限られているのでこれを使って必要なデータを必要な時だけクラウドから持ってきたりして容量節約してます。これがないとパソコンが壊れたらデータも死んじゃうのでバックアップとってくれる安心感もあります。社員も全員Dropboxを使ってもらってます。2TBまで保存できる有料プランを使っていて、費用は年間契約で1.5万円ぐらい。安心感考えたら安い。

・Parallels Desktop
mac本体でWindowsを起動できるソフト。ちょっと意味不明かもしれないですが、Windowsにしか対応していないソフトを使うために入れてます。買い切りで1万円ぐらい。

普段仕事でつかうのは大体こんな感じです。

②Focusrite Scarlett

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オーディオインターフェース。すごく雑に言うとパソコンに繋ぐことでパソコンから良い音を出したり、パソコンにマイクやギターの音を取り込んだりする機材です。tipToe.のライブではオーディオインターフェースを通してPAさんに音を送っています。なぜ数あるオーディオインターフェースの中からFocusriteを選んでいるのかというと周りで評判が良かったのに加えてコスパがとても良いからですね。値段の割に高性能で使いやすいです。
ちなみに僕が使っているFocusriteの機種は音を4チャンネル同時にPAさんに送ることができるので、お客さんが聞く音と別でステージ上にいる演者に向けたスピーカーからしか聞こえないようにして欲しい音も同時に出すことができます。例えば次の曲に入る前のカウント音などですね。便利。2万円ぐらいだった気がします。

tipToe.1期で連日使ってたらヘタってきたので最近新しくこれの後継機買い直しました。他のブランドに変える理由がないぐらい気に入ってます。赤いのも可愛いです。

③iPad&Apple Pencil

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Macでカバーしきれないところを補うために購入しました。いろいろと用途があって、

1.物販レジ端末:物販でレジアプリを入れて使い、売上を記録する
2.Logic遠隔操作:お客さんの聞こえ具合を確認しにフロアに行き、Macで動いているLogicをiPadから遠隔操作して音の調整をする
3.書籍リーダー:紙の本が増えると管理しきれないので可能な限り本は社用でも個人でも電子書籍で購入。
4.サブ端末:Macが塞がっている時に別の作業するのに使う(キーボードとマウス繋げるとパソコンライクな使い方ができる)

が主な使い道です。いちいちwi-fi環境探したりテザリングしてると利便性が落ちるのでLINE MOBILEのSIMカード差して月1500円ぐらいで運用してます。最初社内共有のつもりで買ったのに僕が占有で使う場面が多かったのでもう一台社員用に購入してそっちは社員に預けてます。仕事の為に読む本買ったりレジに使ったりしてる模様。

iPad買ってしばらくした後、ふと思い立ってApple Pencil買ってみたんです。そしたら、

5.記事やデザインの校正:雑誌のインタビューの内容チェックやグッズデザインの校正や修正指示をPDFや画像に直接書き込んでそのまま送り返す

という使い道が生まれました。これが感動的に便利でした。。チェックする仕事が多いプロデューサーは買いですよこれ。いちいち印刷しないでいいし、気になったところに感覚的に書けてレスが具体的で早くなります。買って良かった。あと紙をなくさない。デスクが綺麗になる。

④Apple Watch

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もうただのApple信者記事になってきてしまった…。Apple Watchです。言うまでもなくiPhone使ってるんですけどこれはiPhoneとBluetoothで繋いで使います。スマホって歩いてるとバイブに気づかなくて大事な連絡が来ても見逃しちゃうことがあるのですが、これつけてると全部通知が腕時計に届くので気付きます。これがすごく便利です。あとSuicaも使えるので僕はスマホにプライベートのSuica、Apple Watchに仕事用のSuicaを登録していて、電車に乗る理由によって使い分けて経理処理してます。楽。

一般的に利き手じゃない方に腕時計ってつけると思うのですが、改札のSuica読み取り面は右側にあるので右利きの僕が改札に時計のSuicaを読み込ませようと思うと左腕を右に伸ばさないといけなくてちょっとダサいです。冷静に考えたら別に左腕につけなきゃいけない理由なんてないので今右腕につける習慣を作ろうと意識的に右腕につけてます。その方が合理的。むしろなぜ今までそれを疑問に思わなかったんだろう。

⑤Fender Jazz Master

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tipToe.のバンドセットで久しぶりに人前でギターを弾くことになり購入したFender Jazz Master。ジャズマスさん。それまではGretschのSilver Jetという銀色のギターを使ってたのですがあまりにも独特な音がでて使いにくいので使い勝手がいいのをと思って通販で買いました。試奏用に置かれていたアウトレット品らしいのですけど沢山の人に弾かれたおかげか鳴りがすごく良くて当たり個体でした。ビンテージでもなくそんなに高いギターでもないんですがかなり気に入ってます。何より変な癖がなくて使いやすい。

本気で弾くのはバンドセットの時ぐらいで、普段は歌詞書く時に気持ちよく言葉がのるか確認する為に試しにギターでコード弾きながら歌ってみたりとかその程度の用途です。

ちなみに僕が持ってるのは、
・Fender/Jazz Master(メイン)
・Gretsch/Silver Jet
・Gibson/Marauder
の3本。意外と普通のテレキャスとかレスポとか持ってない。

⑥ヘッドフォン関係

SONY WH-1000XM3画像6

2018年にSONYから出たノイキャンヘッドフォンの名機。ずっと気になってて最近サウンドハウスがセールやってたので購入。流石SONYな音質で、しかもスマホアプリで音の調整ができたり、ノイキャン具合も調整できる上に、Google Assistantに対応してて「OK,Google」が外でできます。外でグーグルに今日の予定聞いたり天気聞いたりするとアイアンマンみたいな気分になれる。今度新型出るっぽいですがこれ名機なので全然おっけーです。


AVIOT TE-D01g

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完全分離型ワイヤレスイヤホン。コスパ最高で低音重視の気持ちいいチューニングになっていて個人的に好きです。今これかなり売れてますよね?周りに勧めまくってて、家族にもプレゼントしたりしました。そういえばtipToe.日野あみにも誕生日にあげました。AVIOTさん、時々キャンペーンでイベントやられててかなり羨ましいので弊社も是非参加させていただきたいです、布教頑張りますので。僕は普段これ使ってます。

MDR-CD900ST

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多くのスタジオに用意されているSONYの業界標準ヘッドフォン。全く癖がなくフラットな音が出ます。曲のミックス確認の時はこれを使うのがいいとされていますが、最近それについてもちょっと懐疑的で普段の使い慣れた機種の方が違いがわかるんじゃないかなとは思ったりします。一応持ってる、という程度。普段聴くにはあんまり楽しくなくて好きじゃないです。



これぐらいだと思います!本当にプロデュース業やるだけならパソコンだけで全然大丈夫でソフトもそんなにいらないのですが、物作りに参加するといろいろ必要になってくる感じです。

ただ、仕事を綺麗に役割分担できないぐらい小さなチームのプロデューサーだったら最低限のことが自分でできるのはフットワークに直結するのでできた方がいいと思います。周りのアイドルプロデューサーさんたちもやるやらないは別として結構自分でなんでもできちゃう人が多い気がします。

またここだけ改めて書いた方がいい気がしますが、プロデューサーをやるのなら以下のスキルを持ってると圧倒的に有利です。
・word、Excelの操作(Excelのちょっとした関数とかも)
・Photoshop、Illustratorの最低限の操作(他人が作ったデータを見たり軽くいじれるぐらい)
・音楽の知識(基礎の基礎、用語の理解や音の聞き分ける耳の鍛錬/譜面は読めなくていい)
・カメラや写真の知識←僕はこれ苦手


それではまたー!

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