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カウンセラーになるためのブログ

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記事一覧

フォーカシング・内観療法

心のモヤモヤと向き合う方法
フォーカシングとは

フォーカシングとは、シカゴ大学の教授だったユージン・ジェンドリンが開発した心理療法。ジェンドリンは来談者中心療法の創立者であるロジャーズと共に心理療法の研究を進めた。
「有効なカウンセリングとはどんなものか?」を調査し、カウンセリングの録音テープを分析した結果、「クライエントが言い淀むような独特な話し方をしているかどうか」が結果を左右しているという

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認知療法行動医療を学ぶ

認知療法と行動医療を合わせた効果的な心理療法認知療法行動医療とは

行動医療…人間の「行動」に着目して、問題を解決していく療法
認知療法…人間の「認知」に着目して、問題を解決していく療法
認知療法行動医療…「行動」と「認知」の療法に働きかけるので、医療効果が非常に高い

デメリットとしては、医療意欲が低く、知的レベルが低い人には導入が難しい場合もある

①出来事

②思考(認知)
認知的療法視点

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認知療法の基礎知識まとめ


人間の「認知」の仕方を探り、認知の歪みを発見する認知療法とは

認知療法は、1960年代初めにアーロン・Tベッグによって開発された心理療法である。

「苦痛を感じている人の考え方は、”硬直化”しやすく”歪んだ”ものになりやすい」という考え。
思考の硬直化を緩め、歪みを正すのが認知療法である。

《認知療法の関わり方》

オール・オア・ナッシング思考
「成功」か「失敗」かそれ以外はない

結論の飛

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A-B-C理論を利用する

クライエントのイラショナルビリーフを見つける時の順序

Point
イラショナルビリーフは、クライエントが気付いていない問題の根源である。

ラショナルビリーフに変えるクライエントのイラショナルビリーフを検討していく

カウンセラーから質問を投げかける。
「そのように思う証拠は?」
「証拠は特にないですけど・・・」

「友達が、あなたのように思っていたら、どう思いますか?」
「考えすぎだと思います

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論理療法の構造

論理療法の8ステップ

時間配分の重要性

時間配分を伝えることで、クライエントはカウンセリングの過程をより具体的にイメーする事ができる。

ホームワークとはカウンセリングの「予習」「復習」になるもの<ホームワーク例>
●気分チェック日記…気分の状態や変化に関する日記をつけてもらう
●A-B-Cモデルの活用…日常的な生活で起きた感情的問題をA-B-Cモデルに当てはめて記憶する。
●セッションのまと

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論理療法の導入

論理療法を導入する時のアプローチ手順

クライエントのC(感情問題)に着目する。

論理療法の説明をする。

カウンセリングを進める構造を説明する。

カウンセリングの目標を決める。

信頼関係+協力関係を築く。

カウンセリング導入時にまず行う事としては、クライエントのC(感情問題)に着目する事。

感情問題は、学習の妨げになる。

感情問題は、個人の問題解決能力の妨げになる。

感情問題は、学

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カウンセラーがリードしながら進めていく

論理療法の進め方前回のカウンセリングで残った課題
前回のカウンセリングの後に生じた否定的な考え方、感情について話し合う。

気分・症状のチェック
前回の気分の変化を尋ねたり、毎日気分チェックをして読み返してもらう。

生活上の大きな変化の報告
何か大きな出来事や変化があったかどうかを確認する

ホームワークの確認
論理療法ではホームワークが必要。ホームワークをする時間はあったか、どんな具合だったか

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クライエントに考え方を指導していく

論理療法でカウンセラーが指導すべきこと

否定的な感情の原因は、出来事ではなく認知・思考から生じていると伝える。

否定的な感情は、他人や過去の出来事のせいではない。

論理療法は問題解決思考が強い心理療法

過去や他者責任にするのではなく、自分の現在の思考に着目していく

代表的なイラショナルビリーフマイナス思考
良いことを無視して、何でも悪い出来事にすり替えてしまう。

拡大解釈
自分の短所や

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自己実現の能力の使い方を指導する心理療法

論理療法の捉え方論理療法は、1950年代に、アルバート・エリスによって提唱された心理療法で、認知療法・認知行動療法のベースとなる認知過程を確立した。
この心理療法は哲学的な思考傾向が強いのが特徴で、人間考え方そのものに教育的指導を行い、自己実現を叶える援助をしていく。

人が悩みをかかえるベースには「こうしなければならない」「こうしなければ許されない」などこれまで生きてきた中で無意識に身についてし

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「自我状態」と「人間態度」に関する理解

交流分析の自我状態私達は同じ出来事が起きても、人によって感じ方、考え方、どう行動するかは変わってくる。
私達の自我状態は、出来事や相手によって使い分けられているという事である。

人生態度の種類人生態度とは?私達は自分を育ててくれた養育者や、深い関わりを持つ大人との関係から人とのふれあい方を学習し、その中で人生態度が出来上がる。
人生態度は、3歳~7歳くらいに出来上がると言われており、その時期の子

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「ストローク」と「対話分析」

ストロークとはあなたの存在を認めています。というメッセージのやりとり。
人間にとってストロークは生きていく上で必要不可欠なものである。

ストロークの表現方法

プラスストローク
新しい豊かな人間関係を作れるストローク

マイナスストローク
人間関係をこじらせてしまうストローク

豊かな交流を築くストローク与える

我慢しない

謙遜しない

はっきり断る

私達人間は、マイナスのストロークよりも

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交流分析の始め方

交流分析を始める時には、治療契約を重視する。

カウンセラーは専門家として、クライエントが望む変化に対して責任を持たなければならない。

契約時にカウンセラーから問いかける必要のある内容クライエントがカウンセリングに対して何を期待しているのかの確認

どのように変われば治療目的が達成されるかの明確化

目的達成の具体的なイメージ

この契約がむすべた時に交流分析を開始する
契約が結べない場合は交流

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自我状態モデルとは

自我状態モデルの説明はクライエントの自己理解を深めるために行う
自分自身の状態・傾向を理解してどの部分を修正する必要があるかを分析する。

自我状態の説明
「私達の自我状態を大きく分けるとA・P・Cの3つに分ける事ができます」「3つか・・・」

クライエント自身の中にA・P・Cがあることを説明
「この自我状態はあなたの中にも存在します。例えば・・・」「私も中にもあるんだ・・・」

クライエントの一

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交流分析とは

交流分析の考え方交流分析の起源

交流分析は、「人々が考えるほとんどの悩みは、"人間関係"から発しているもので、人と人との関わりがうまくいけば、悩みの大半は解決する」と考えた、精神科医エリック・バーンによって提唱された心理医療法である。
「今ここ」「あなたも私もOK」の考え方をベースに、他者と関わる時の自我状態(自分の中の傾向)を①P《Parent》(「親」の影響を強く受け継いだ思考・感情・行動)

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