カウンセラーがリードしながら進めていく

論理療法の進め方

  1. 前回のカウンセリングで残った課題
    前回のカウンセリングの後に生じた否定的な考え方、感情について話し合う。

  2. 気分・症状のチェック
    前回の気分の変化を尋ねたり、毎日気分チェックをして読み返してもらう。

  3. 生活上の大きな変化の報告
    何か大きな出来事や変化があったかどうかを確認する

  4. ホームワークの確認
    論理療法ではホームワークが必要。ホームワークをする時間はあったか、どんな具合だったか?約にたったかの確認をする

  5. 今日話すことの設定
    時間配分を考えながら、クライエントが取り上げたいことの優先順位をつけながら設定する

  6. 今日のカウンセリングまとめ
    今日クライエントが学んだこと、気付いたことを要約して伝える。

  7. 次回までのホームワーク
    カウンセリングの予習・復習ができる課題を設定する。

  8. 質問
    肯定的な反応(役にたったことなど)・否定的な反応(不愉快になったことなど)の両方を聴き取る。

論理療法は構造化に沿って進められます。内容を整理しやすくするために、メモを取りながら話を聴く事。

時間配分としては1~4で10分、5、6で30分、7、8で10分。計50分でイメージしておくとよい。

論理療法のカウンセラーの関わり方

  • 論理療法は、問題解決支援型のアプローチを行う心理療法である

  • これから2人で一緒にあなたの抱える問題を解決する

  • 論理療法は、感情の問題解決をする事に焦点化した効果的な療法である

  • カウンセラーから積極的に質問したり、提案をしていく

  • 効果を早く出す為にホームワークを出す

論理療法を用いる場合、カウンセラーはまずクライエントにカウンセリングの構造化(カウンセリングの流れ)を示す必要がある。
そして、このカウンセリングの目標(ゴール)を最初の2回~3回のカウンセリングで定め、目標達成するために、カウンセラーとクライエントが協力しながらカウンセリングを進めていく。そして、具体体な問題解決(イラショナルビリーフに着目する)の前に、クライエントのC(感情的問題)に着目していくのも、論理療法の特色である。
クライエントに共感を示し、「どのような感情状態になれば気持ちが楽になるのか」を聴き取り、あらかじめ感情的問題を取り上げておく。
そうすることにより否定的な感情が問題解決の妨げにならずに済み、スムーズに学習を進める環境を整えることができる。

Point


論理療法のカウンセラーの態度は、来談者中心療法とかなりか違う。問題解決思考型であること、カウンセラー側から質問・提案をする積極的なアプローチが特色。

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