シェア
鳥居れな
2021年8月13日 10:30
中学2年の視力検査で絶望した。それまで両目1.5を維持して来たはずの鳥居は原因不明で突如右目だけが0.3になった。左目の検査では、機敏に答えていた私が、右目の検査にうつった途端上からふたつ目の割と大きな丸を「…見えません。」と答えると、先生は「真面目にやりなさーい」と言ったが。私は大真面目に「ん〜…見えません」なのでした。何度やってみても、あの黒い円のどこが欠けているのかが
2021年8月10日 19:14
一緒に登下校していた のんちゃん ありちゃん休み時間も、こっそり授業の時間もいつも一緒にふざけていたクラスのスクワード、昔からよく遊んでいた幼馴染のしゅんしゅん、同じ班のお調子者、あんでぃー。みんな面白くてだいすきだけど、今も連絡を取ったり、会ったりする仲の子はほとんど居ないどこで何をしているかも分からない子の方が多い小学3年生の鳥居れなは、兄が通い始めると同時にどうせなら
2021年8月5日 18:58
もう、くたくた に どろどろ に 疲れ切って、前へやる自分の足の一歩一歩が信じられないほど重たい時ホームに滑り込んでくる救世主人のいない、それにようやく乗り込んで半ば落ち葉が枝から落ちるようにシートへと腰掛け、最寄りまでをただ揺られ待つ人生で初めての始発は、少しの優越感と達成感あとは、初めてピアスを開けた時のような喪失のような悲しさがあった帰るつもりでいたのに、逃した終電
2021年8月4日 21:15
子供には開けるのも閉めるのも、少し力のいる襖だった。子供部屋の6畳和室と、テレビの置かれた居間とを仕切る襖大人のお話と、子供の眠りとを仕切る襖クリーム色の戸襖で横に一本くすみ緑の帯が入っていた23歳の今、子供時代を過ごしたあの平家を思い出すと「あの家好きだったなぁ」としみじみ感じる。果たして何歳頃の記憶だか、思い出されるものはバラバラに散らばっているので、それぞれ時期が
2021年8月2日 18:03
5歳 竹組 のびのびと成長していますがクレヨンのピンクは私の背が伸びるほど、どんどん短くなってゆきます。お絵かき帳のまっしろなページには、何を描いてみても不思議と必ずピンクが入っている。12色入りのクレヨン。オレンジ色はいつ蓋をあけても長いまま。幼少期、オレンジが嫌いだった。なぜかオレンジだけが気持ち悪くて、男の子に交換してもらった。もちろん、オレンジを渡して、ピンクを