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(ライフ)ワーママ、子供を置いて家出しました。

おはようございます!

今日は、ワーママが家出したときの話について書きたいと思います。

子連れで家出することがあっても、子どもを置いての本格的な「家出」です。

かれこれ数年前、コロナ禍での話です。

こう書くと、育児放棄に聞こえますね・・・。

夫は、「私がいなければ」子供の世話をすると確信がありましたので、踏み切りました。

完全な、「妻が動きすぎるため夫が何もしない」甘えパターンでした。

これは私が生きるためには絶対に必要な時間だった、と今なら冷静に言うことができます。

おそらくこの家出による「クールダウン」期間がなければ、離婚していた可能性もあります。

この経験から、こういう家出や、家族・子供と距離を置くことは、日本のワーママにときどき必要なのかもしれない・・・という話です。


家出した経緯


簡単にまとめると、こんな感じです。

・夫が仕事が忙しく家事や育児を放置し、私のワンオペ育児が続いていた
・そもそもメンタルがだいぶコロナ疲れしていた
・コロナ禍で、在宅なのに手伝わない夫へのイライラがたまっていた
・何かのきっかけで口論になった
・どこかで、何かが切れた

まあ、よくある「コロナ離婚まっしぐら」な、パターンです。

よって、ある日、私は子供を家に残して、だれにも言わず、アパホテルに1週間泊まることを決意しました。

なぜアパホテルかというと、特に理由はないのですが、仕事がある中でそこまで贅沢にラグジュアリーホテルにも泊まりたくなかったので、現実的に長期滞在ができそうなビジネスホテルにしました。

携帯の電源も静かに、切りました。

当時出社ができなかったことから、ホテルから1週間リモートワークをすることにしました。

イライラ度合いが、限界に近かったと思います。

ほぼ衝動的に、今のインバウンド需要を思うと信じられないくらい「最低価格」になっていたアパホテルをウェブで予約、夫にも子供にも何も言わずに、家を出ました。

保育園の送迎が・・・と思いましたが、このままだと自分のメンタルが病むと思い、すべてを放置しました


コロナ禍のせいか、そのときの経験が実は、とってもよかったよ!という話をしたいと思います。


夫が更生した。


まず、この一連の家出により、案の定夫がワンオペ育児の大変さを実感しました

突然「バックオフィス担当」である私が消えたことにより、家事と育児のオペレーションが案の定、まわらなくなりました。

3日目には「もう無理だから帰宅してくれ」と、懇願される結果となりました。

でも、おそらくは甘えているのだと思い、しばらくは様子見して、懇願されてもすぐには家には帰りませんでした。

わたしにも時間が必要で、求められてその通り行動したら、家出の意味がありません。

子どもたちも不便を感じていたようで、「早くかえってきて」とか「いつ帰るの?」とか夫が言われている気配はありましたが、一旦スルーしました。

私は、一旦クールダウンしたくてたまりませんでした。

配偶者にストレスを感じている人は、可能な限り、もちろん子供が放置になりすぎない範囲でこういった家出を推奨します。

周囲の「甘え」や「依存」を断ち切る意味でも。


ホテル在宅が恐ろしく快適だった。


みなさん忘れかけているコロナですが、当時は地域再生クーポンのようなものが都だか区から配布され、宿泊料も大盤振る舞いのディスカウントがあり、アパホテルのワンルームが、クーポン使用後は1泊3000円で泊まれました

誇張でなければ、ほぼ、現在の5分の1くらいの価格です。1週間泊まってもたったの2万円ちょっと。

さらに、地域振興クーポンでランチなど食費がすべて賄えました。

控えめに言って、最高でした

インターネットは使い放題、ホテル在宅をしながら、

「コロナって特需のこと?」

「え、これって家族いなかったら、超快適ってこと?」

とホテルの一室で誰にも邪魔をされず、スタバのコーヒーでも飲みながら優雅に仕事をし、途中でランチに余裕で出かけながら、クオリティ高い仕事を静かな環境でできるという、信じられない幸運を心行くまで、享受しました。

SNSなど無駄なネットサーフィンも久々に堪能しました。

子どもがいるといないで、こんなに時間の流れが違うのか・・・

在宅ワークの感じ方がぜんぜん違う・・

要は、楽すぎる。

としみじみ感じました。

いかに普段の自分が、朝から晩まで奴隷のようなワーママというブラックな環境にいたかを、芯から実感しました。

誰も邪魔せずに、遠慮せずに、仕事ができます。

食事だって掃除だって、気にしなくていいのです。

なんて快適なのでしょうか!!!

これぞ時間格差社会です。

育児を始めて10年間でほぼ初めて、ゆっくり1人で心行くまで、のんびりと、お風呂につかりました。

これが、至福の極みだったことは言うまでもありません。


ベッドにおいてあったAPA社長の本を読む


夜はホテルで一人。想像以上に時間があるので、ホテルの部屋のデスクに意図的に置いてあるっぽいAPA社長(すごい帽子をかぶっている人)の著書を手に取りました。


https://amzn.asia/d/02xP0H9

めちゃくちゃ怪しい本でした(失礼)が、これが家出しているワーママの心にかなり、刺さりました。

実際にAPAのサービスを受けている、それが素晴らしいと思っている顧客にとって、「どうしたら顧客目線でサービス提供できるの?」というのは気になるところ、こちらの本ではサービス理念について語っています。

それまでぼんやりサラリーマンをしていた私でしたが、「リーマンショック後に、土地の値段が下がったところで一気に一等地を買い上げて利益を上げた」という社長の話を聞いて、度肝を抜かれました。

そんな資産家でアービトラージを実践している人がいるのか!しかも女性で!と。

不動産投資に興味を持ったのはこれがきっかけでした。

「社会に価値を提供している女性社長、カコイイ!」

と思ってしまい、それ以来「社畜でいいのだろうか」という思いに支配されれています。

FIREを目指すきっかけは、この「家出」で出会った資本家かつビジネスウーマンの本でした。


家におとなしくカエル。


1週間、最高のビジネスホテル生活を経て、ようやくスッキリした気持ちで帰宅しました。あまりにもホテルリモートワークが快適で後ろ髪を引かれる気持ちでした。

帰宅後、家出はすべての部屋がぐっちゃぐちゃに汚れ、洗濯物は山のように溜まっている一方、家族が大喜びだったことは言うまでもありません。

一方で、こういった「ワンオペの教訓(私のやっている無賃労働を当たり前だと思うな、というところ)」もしくはストレス解消、というのは確実にワーママには必要だと思います。

実家に子連れで帰るという、日本の伝統的な裏技もありますが、子どもは可能な限り、置いて行った方が、相手(夫)の身に沁みます。

また、この放置経験を経て、「自分も家事や育児を過剰にやりすぎていたかも?」「自分で自分を追い詰めていたかも?」と自分で気づきました。

そこまでやらなくても回るのに、完璧を目指していろいろ自主的に行ってしまうことで、「ちょっと無駄に頑張りすぎていた」ということです。

苦しいけど家出なんて・・・と思う方向けのコツは、子どもが2日間まともに食べなくても、歯をみがかなくても、お風呂に入らなくても世界は回る。

と思い込むことです。

罪悪感はありましたが、自分の人生は自分の人生。

自分がいなくても世界はまわる。

しかも、実際そうでした。夫ひとりでも、ひとりで子供のお世話を一週間まわせていました。


子どもはショックを受けたかと思いきや、今この家出事件をすっかり忘れています。


なーんだ。

わたしのやってることって、そんなもんか。

と思うことで私も楽になりました。


結論ーたまに自由を享受しよう


コロナ禍で家出自体がかなりハードルが低くなっていた時期だと思います。

実際、コロナをきっかけに息苦しくなり、やんわり別居のためのアパートを近くに買ったという友人夫婦もいます。

一方で、ワーママで煮詰まっている人は、1泊でも2泊でも、子どもを置いて外泊するというのはいい方法だと思います。

ワーママのほとんどは、自分の思い込みで首を絞めている。

こうあるべき母、ワーママ、というのを目指して日々突っ走っています。

または、夫が大変さを理解していない。

子どもも、ママがいて当たり前だと「バックオフィス人員」に感謝をしない。

すべてをリセットする意味で、「家出」はありだと思います。

フルタイムヘルパーという味方がいて、下手したら日本のワーママの10分の1も家事をしていないシンガポールや香港のワーママからしたら、この程度の「家出」なんて、必然であり、当然の帰結です。

1泊旅行ですら、信じられないフリーダムに感じると思います。

旅先で、私のように本や人との素敵な出会いもあるかもしれません。

ぜひこうした「家出」か「旅行」を試してみてください。

出張でもあるケースかもしれませんが、積極的に家族と距離を置く、というのも、とても大事だと思った経験でした。

参考になれば幸いです。



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