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イタリアン11その1 アリタリア航空に彫刻?!

旅にまつわる音楽を聞きながら、記事をお楽しみ下さい♪

旬のイタリアの音楽を聴き放題

みゆと私は、イタリアの「アリタリア航空」でミラノへと経った。
アリタリア航空の飛行機に乗るのは、成人してたの私達にとって初めてだった。

「ちょっと、このバラードかなり良くない?」
「泣けてくる……J Popでこの味は出せない!」
「これ聴き終わったら、次は映画観よっか!」
イタリアンポップスやイタリア語の映画は、日本で普通に暮らしていたらなかなか触れられないものが多い。
私達は機内食の美味しいパスタを口にしながら、そんなメロディーの美しいイタリア音楽を楽しんでいた。

エコノミー症候群防止のために、できること

機内食の時間が終わると、たくさんの人がドッとお手洗いに押し寄せていた。
お手洗いに近い、一番後ろの席に座っていた私達は、それまで自分達がそれぞれ乗って来たどの飛行機よりも、お手洗いで並んでいる人達が身体を動かしていることに気付いた。欧米人の顔立ちだから、イタリア人だろうか。

「トイレの前でよく動くね〜、イタリア人」
「エコノミー症候群が、怖いのかな。イタリア人って、実は怖がりって聞いたよ」
確かにサッカーでも、イタリアは攻撃で強い国ではなく、守備で強い国だ。
「エコノミー症候群、起きたくないね。私達も動いておこう!」
「理菜ちゃん、あの人はあまり動いてないよ?」

なぜか機内に、彫刻が!

ストレッチをしたり、やけに手足を動かしている人達の中で、全っく動いていない人がいる。
立ち姿だけでも彫刻のようなその人は、サラサラとした美しい金髪を持ち長身で、水色のシャツが本人の美しさをますます際立たせている。

遠い場所からも、大きなグレーの目の輝きや、整った美しい唇も際立っている。
「あのライトブルーのシャツの人ね。なんであんな人が、エコノミーなんかに乗ってるの?!」
エコノミー、というか、飛行機では見れるはずもなさそうな彫刻で、まじまじと瞬きをしてしまう。
でも彫刻のようなその人は、髪を整えたりして確かにそこに存在する。

私達の目力は、結構強かったのだろうか。
彫刻は一瞬私達を見て、そして微笑んでくれたが、また元の位置に目線を戻してしまった。
「残念!」
「まぁ、見れただけでもすごいよ、あの彫刻は……!」

いきなり、飛行機のエコノミー席で彫刻のような人を見ることになるなんて。
このイタリア旅行が、特別なものになりそうな予感がした。

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