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毎日が病みあがり

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日々のあれこれを書いています。
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2020年7月の記事一覧

夏

夏休みがなかなか来ない。だから蝉の声も全然聞こえない。頭に入って来ない。
昨日の空は確実に夏で、倒れそうに暑かったけれど、なんとなくよその国に来たような錯覚に陥った。

渋滞の中のバスって
クジラみたいだ🐳

ソニック

ソニック

実家に帰るとき、快速か新幹線しか使ったことがなかった。今回は降りる駅が違うので、特急にしてみた。

快適!混んでないし、座席はゆったり。
自由席だと運賃に特急料金520円がプラスだが、新幹線の半分だ。

もう半年以上、列車に乗っていなかった。ちょっとした旅気分で、なんだか楽しくなってきた。

受験資格がない

受験資格がない

あーびっくりした。昨日、ムスメの学校で三者面談があった。まだ志望校が全く固まっていないムスメの進路をどう話せばいいのか、と考えながら行ったのだが、開口一番、先生が言った。

「成績もですが、なにより出席日数がですね。」と暗い声だ。「私立高校は3年間の欠席・遅刻が規定数を越えると受験資格が難しくなってきます。
ムスメさんの希望する学校は30日以内となっているので、難しいです。△△高校ですと、さらに厳

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父

 わたしが小さい時から、父はスーパーマンのように、勉強も工作も、困った時には100%助けてくれた。しかし、一方でたいへん厳しい人だった。常識や体裁を大事にして「人に迷惑をかけるな」が口癖で、怒ると手をあげた。怒られる理由は理不尽なことは一度もなくて、必ずわたしたちに非があった。弟たちと並んで立たされて「歯を食いしばれ」とビンタを食らう。あるいは正座で説教を延々と聞かされる。昭和の軍隊方式だ。父は戦

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がんばりすぎる人に

がんばりすぎる人に

地下鉄を降りて、エスカレーターに乗った。前に立つ女性は、鮮やかなイラストが描かれたバックプリントの上着を着ていた。

そのイラストは、テレビ画面のようだった。左上には23:59と時刻を表す数字があり、画角の真ん中には若い女の子がプリキュアみたいなコスチュームで、魔法の杖のようなものを握ったまま、ガレキの中に倒れている。目に涙が浮べて悲しそうな顔だ。そして、テロップのように画面の下の方に、こう書いて

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予定調和

予定調和

本日はオットの生誕記念日であった。

訳あって、昨夜からオットの実家に泊まっていた。わたしは早朝から庭木の枝を切り、暴走する草を切っていた。無心になって作業をしていたので、オットが家から出て来た時、誕生日のことなど微塵も思い出さなかった。

しばらくしてムスメが起きて来て「あっ。今日25日?お父さん、お誕生日おめでとう!」と言い、「おう。忘れとった」とオットは嬉しそうに言った。

夜、自宅に戻る時

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誕生日プレゼントの呪い

誕生日プレゼントの呪い

先週、ムスメの誕生日だった。そして明日、オットの誕生日である。

オットは鉄道ファンで(鉄ちゃんと呼ばれるには未熟すぎて恐れ多いらしい)、その影響でムスメも鉄道好きだ。だからまず、ムスメの誕生日プレゼントに「東京駅のレンガを練りこんだ絵の具」を選んだ。

ムスメは絵を描くのが好きなので、これがいいと思ったのだ。そして、オットにも何かプレゼントをしようと思って選んだのがコレ。

ノートなら仕事じゃな

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少し遅い

少し遅い

ムスメがyoutubeを見ながら踊っている。なにやらダンス動画の真似をしているようで、キャッキャ言いながら、ドッタンバッタン跳ねている。決して上手くはないし、真似をするので動作が少し遅れている。それでも楽しそうに踊っている。

わたしも子どもの頃、歌ったり踊ったりしてみたかった。一回か二回はしたことがあったが、それを大人から否定されたりからかわれたりしたので、それ以来、封印したのだった。
父がレコ

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大志を抱け

大志を抱け

わたしがパートで働いているフリースクールは、中学生が対象だ。小学生も数人いるが、今の教室には中学3年生がいちばん多い。とはいえ、いつも来るメンバーは4人くらいだが。

彼らは毎日やってくる子もいれば、週に1度、月に1度の子もいる。毎日来て、毎日顔を合わせているのに、ろくに口をきかない。プレーリードッグのようにいつも同じ方を向いて静かに座っている。休み時間はスマホで動画を見るか、音楽を聞いていて、そ

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禍福は糾える縄の如し

禍福は糾える縄の如し

カフクハアザナエルナワノゴトシ。いいことがあったら悪いこともある。悪いことがあったらいいこともある。

今どっちだろう。いいの?悪いの?わたしの人生史上、この状況はいいのか悪いのか、さっぱりわからなくなった。いや、もちろん今はいいんだと思う。家族が元気で、毎日ごはんを食べられるし、眠る場所もある。

だからこそ、わたしは不幸の方向へ歩いているのではないか、という不安が襲ってくる。そう考え始めると、

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あのよ

あのよ

好きな有名人や身近な人がこの世を去った時の喪失感は、何年も何年もつきまとう。それがやがて「あちらで元気にしてるかな」と思うようになる。不思議だ。

死ぬと終わり。もう自分の意思で動くことはない。「物体」でしかないし、それもいずれは朽ちて存在そのものがなくなる。それが自然だ。でも、生きているわたしが「あちら」を感じる不思議。

小学生の頃、幼馴染のゆうちゃんが「この世とあの世の間には三途の川があって

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ふりだしに戻る

ふりだしに戻る

完徹なんてするもんじゃない。

昨夜、部活動の決算資料を作るために完徹してしまった。数字が合わないので、何回も電卓を打ち、リストのチェックを重ねていた。ふと気づけば、数字が合わないのは、Excelの計算指示が間違っていたのだった。書類が完成する前に夜がしらじらと明けてゆき、わたしの脳は思考を止めた。

一睡ものせず、学校の「進路説明会」に行った。体育館に保護者が集まり、蒸し風呂のような暑さの中、2

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放電?

放電?

正座をしていたわけでもないのに、足が痺れた。椅子にもたれて、変な姿勢で座っていたのだ。完全に痺れた足は、ビリビリと痛み、体勢を立て直すこともできない。
「うわーん。ムスメよー。足が痺れて立てん〜」と泣きを入れたら、
「わわわ。たいへんたいへん。お母さん、痺れが逃げるように、早く足を床につけて!」と言う。

え。痺れって、電気だったの?電気っぽくはあるけれども、放電?床に足をつけるってことはアースを

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