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#恋愛
ハロウィン、だってさ
10月31日。
世の中はハロウィンで賑わっている。
「ハロウィンって、なんなんだろうね。」
ソファーに座る彼女がなんの感情も無く呟いた。
「…コスプレして街を闊歩したり騒いだりしても
許される貴重な日?」
「…許されてはいないだろうね。だけどある意味
正解かも。」
なんて中身のない会話なんだろうか。
お互いローテンションで、目を合わせることなく
意識は完全に手元で繰り広げられている戦
Like a Sugar
気がつけば、俺の頭の中を支配していて
気がつけば、お互いに求め合っていて。
それなのに君が振り向くことなんて、
奇跡に等しい。
「俺のことは遊び、なんだろ?」
きっといつもみたいに、素っ気ない言葉が
返ってくるだろうと思っていた。
「…そう思うんだったら、
私を本気にさせてみてよ。」
何かが違う、夜が始まった。
部屋に響く君の甘い吐息。
唾液の交わる感覚が身体中を駆け巡る。