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【要約】「3か月」の使い方で人生は変わる 読書記録9

「3か月」の使い方で人生は変わる

佐々木大輔


「時間の使い方」みたいなタイプの本が結構好きなので、表紙にある「3か月ルール」が気になって手に取った1冊。(父親の本棚にあったことが出会いのきっかけ)

日本ではあまりこの1年を3か月ごとに4つに区切る、という考え方は広く使われていないような気がするが、著者佐々木さんによると、Googleでは「3か月」という単位を意識して仕事をすることが多かったそう。

僕がアメリカに留学していた時に通っていた大学もクォーター制で、1年間が4つに、「3か月」というスパンで区切られていた。

本書内で、この「3か月」という期間は「高い関心を保ちながら楽しく取り組める期間」として適切であると言われている。

「そんな期間は人それぞれだろ」とは思ったが、アメリカや日本以外の国ではこの「3か月」というスパンで区切る習慣があるということからも、多くの人にとって上記の考え方はあながち間違ってはいないものなのだろうとも思った。

また、本書では「イノベーションを起こすことは簡単」「コントロール不可な要素を含む目標は設定すべきではない」といった、クラウド会計ソフトfreeeの創業者だからこそ話せる起業家精神行動変容などについての話もされている。

本書の内容について個人的に一番好きな部分は、「みんなが注目していない」×「自分がやりたいこと」を探そう、というメッセージである。

「みんながやってること」や「自分が好きではないこと」は長期的に続かないし、うまくいく確率は高いとは言えない。

このいわばニッチな、「みんなが注目していない」×「自分がやりたいこと」という分野を見つけることができたら、すごくうまくいきそうな想像は容易にできる。

そしてこの見つけたニッチな分野に対しても「3か月ルール」でとりあえず挑戦してみる、という思考が大事になってくる。

僕の好きな考え方に、エジソンの「失敗は存在しない。1万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ。」というものがあるが、佐々木さんもこれと同じ考え方をしている方で、「経験という学びが得られるから何事にも挑戦していく方がよい」とメッセージを残していた。

本書では「3か月ルール」に加えてスケジューリング術として、佐々木さんの実際のスケジュールも紹介されている。

スケジューリングに対してもそのノウハウが説明されているので、スケジューリング術が気になる人や、時間の使い方を学びたい人、世界的な企業Googleでの働き方を知りたい人にもおすすめできる1冊である。

気になった方はぜひ。

では、また。


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