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子どもが大人の言うことを言っても言っても聞かない本当の理由

「こんなに言ってるのにどうしてわからないの?」

「お願いだからいうこと聞いて!!」

「そんなワガママばかり言ってはいけません」

あれこれなだめたとしても
全くこちらの言うことを聞かない我が子に
何度こんな言葉を浴びせかけたでしょう。

毎日の仕事に家事に、忙しければ忙しいほど
そんなやりとりが増えてしまうのです。

「もっと遊びたい」
「今は着替えたくない」
「まだ寝たくない」

こちらが急いでいればいるほど、
子どもはまるで逆ベクトルに親を引っ張っているような感覚になることさえありました。

あなたはどうしてそんなにひねくれ者の”あまのじゃく??”と思わず本人の性格を疑ったものです(笑)

何年も経った今、
子どもの心に視点を移してみると、
「聞きたくない」子どもなりの深い理由があったのだと気づきました。

そして大人の心の方にも、
「子どもに言うことを聞かせたくなる」
もっともっと深い根本原因があったのです。

今日は、親と子どもの間にありがちな
複雑な心の”ねじれ”現象とそのベーシックな対処方法についてご紹介したいと思います。

Podcastでもお話ししています。
音声で聴きたい方はこちらからどうぞ♫

まずは子どもの話を聞いてあげる方が先だった


昨年響き合う子育てラボのポットキャストで保育士ママのあいちゃんとお話ししました。
テーマは「子どものしたい!と親のしたい!どうやって折り合いつけてるの?」と言うもの。
(ポットキャストのリンクはこちら。)

その中で、あいちゃんが話してくれたのは
こんな内容でした。

・大人はあの手この手を使って、子どもに言うことを聞かせようとするけれど、
”まずは子どもの言うことを聞こう”に切り替えたほうがうまくいくケースが多い
・なぜなら、子どもは自分の言うこともちゃんと聞いてもらってないのに
大人の話だけ聞きたくはないだろうから。

大人はいつも子どもに
「言うことを聞きなさい」と
さも当たり前のことのように言うけれど、
子どもだって大人に
「私の話を聞いて」と思っているのです。

大人の言うことを聞いてばかりじゃ、
子どもだっていつまでたっても
自分が満たされなくて
「嫌な気持ち」
「聞きたくなり気持ち」になるのは、
当たり前だよなぁ~と思いました。

息子の”あまのじゃくくん”はきっと、
「聞いて欲しい」「満たしてほしい」
と言う気持ちの表れだったのだろうと
今更気付かされたのでした。

3歳から5歳までに作られる思考の習慣


相手の意見や、周りの状況、
自分自身のことをしっかりと見聞きし把握して
適切な状況判断をしていく・・・
社会を生き抜きために身につけたいこうした力の雛形は、
およそ3歳から5歳までにそのベースが作られると言われています。(非認知能力ってやつですね)

あいちゃんがポットキャストの中で
「子どものことをなんでも聞くとワガママになるんじゃないか、とか思うかもしれないけれど、
むしろ小さい時に、いろんなお願いを聞いてもらえた子の方が自然と周りのことも自分のことも分かるようになると思うんだよね」と
話してくれましたが、

まずは、
「たくさん聞いてもらった」と
子どもの心を満たしてあげることで
人の話を受け止められる心の器が作られていくのでしょう。

実は、私が以前勤務していた幼児教室でも、
3歳ぐらいから”正確に聞いて理解する”トレーニングを行っていました。

今振り返れば、
教室で聞く練習をすることも良いですが、
それ以上にお母さんたちに
「子どもの話をたくさん聞いてあげて、子どもの声をなるべく認めてあげてください」とお伝えすることも大切だったんだな~と思います。

”全て聞くのは無理だよ”
と言う声が聞こえてきそうですが(笑)

もちろんそうですよね。

でも、子どもはいつも
「聞いて欲しい」「わかってほしい」「満たされたい」と思っていると言うことを、今よりも少し受け止めてあげるだけでいいと思います。

その思いは、かならず子どもに伝わりますよ。

子どもの話を受け止める前に見落とせないこと


ここまで、大人の言うことを聞きたくない、子どもの気持ちを紐解いてきましたが、実は、大人の方にも、子どもの声を受け止められない根本原因があります。

それは大人の
「聞いて欲しい」「わかってほしい」と言う想い。

多くの大人が、幼少期に親から「聞いてもらえなかった」「わかってもらえなかった」と言う想いを抱え続けているがゆえに、
深い部分の本音では、話を「聞く側」ではなく、
まだ「聞いて欲しい」「わかって欲しい」側にいるのです。

子どもは「聞いて欲しい」と思っているけれど
大人も「聞いて欲しい」と潜在的に思っている。
お互い、”聞いて欲しい”同士で、
事態はいつになっても平行線のまま・・・
となってしまうのは容易にイメージできるでしょう。

大人も十分に「聞いてもらえた」実感がないのに、子どものことを本当は聞きたくないと言う訳です。

それは、子どもが「聞いてもらえてないのに大人の言うことを聞きたくない」とあまのじゃくになる心の働きと同じです。

表向きは子どものことを理解しようと
一生懸命努力しているつもりでも、
結局「聞きたくない」と言う想いが
ブラインドを作ってしまい、
本当の意味で子どもを理解することを難しくしています。

私自身、息子が小さかった頃、
子どものことを尊重する子育てをしたいと思っていたので、
何かお互いの主張がぶつかるときは、対等に話してみようと心掛けていました。

例えば、夜疲れて帰ってきて、
早くお風呂に入って欲しい時

「ママは今ヘトヘトで早くお風呂に入って寝たいんだ。まだ遊びたいかもしれないけれど、おもちゃ片付けてくれる?」
とこちらの状況を丁寧に説明するのです。

「お風呂入るの嫌だ、まだ遊びたいもん」

何度も言って聞かせるのに、
事態は変わらず平行線のまま・・・。

結局「ここは言うこと聞く場面でしょ!!
わがまま言わないで!!」
と強引になっているパターンがほとんどでした。

今改めて、その時の自分を振り返ってみると、
子どものことを理解しようとするよりも
「なんとかしてわかってもらおう」と言う感覚が強烈だったなと思います。

頭では理解に努めようとしていたし、
子どもと対等に接しているようなつもりになっていたけれど、
心の深い部分では子どもの気持ちを理解するより
「私の気持ちを理解してほしい」側にいたのでした。

ですから、
本当の意味で子どもの気持ちを理解して、
話を聞いてあげられるようになるためには、
まずは大人の「理解して欲しい」と言う気持ちを満たしてあげることが外せないプロセス。

子どもの時は、周りの大人に聞いて欲しかったのかもしれないけれど
大人になった今は、自分のことは自分で満たしていくことができます。

・まずは自分の心を満たしていこうと決める。
(意識にインプットすることは大切!)

・あらゆる感情を丁寧に感じることを心がけてみる。

・小さな欲求「これがしたい」をなるべく満たしていく。

・どんなネガティブな自分の声も否定せず認めてあげる
(例えば罪悪感とか自己否定感が出てきたとしても、OKを出す)

などなど。

心の中に浮かんだもの、
感情や欲求を否定しないで認めることは
自分自身を承認して、
満たしていくことにつながっています。

それは、
ずっと思いを聞いてもらえなくて
拗ねてしまった子どもに

「そうだよね~」
「分かるよ~」
「大丈夫だよ~」と優しい声かけをして、

少しずつご機嫌をとっていくような作業に
似ているかもしれません。

子育てしていると、
自分のことが後回しにしがちになりますが
そんな時だからこそ、ますます内側の状態に意識を向ける時間が必要です。

私自身、上にあげたワークをなるべく心掛けて過ごしたり、
ヒーリングで直接、幼少期の満たされない思いを癒したり、
凝り固まった感情の滞りを改善したりするうちに、
いつの間にか、子どものことや周りの状況を理解したり認めたりする心の器が広がっていったような実感があります。

子どもとの関わり方を変えようとした時、
もしその方法がうまくいかないとしたら、

自分の内側に意識を向けてみることで、
自然と状況が変わってくるってすごく多いんです。

まずは”大人の心に意識を向けてみる”
それが響き合う子育てで一番大切にしたいことです。

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響き合う子育てラボ通信では、私がこれまでに、子どもの発達や感情のこと、大人の心の深い部分の働きなど学びながら

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「知っててよかったな」

と感じた心の持ち方、在り方などを一つ一つ振り返り体験談も踏まえながらご紹介しています。

知っているだけでも変化のきっかけになるし、逆に知らないことでいつまでも同じ課題をグルグル巡ってしまうことって、実はすごく沢山あるなと思うから


「あ、ここを意識したら良いんだな」とか


「こういう視点を持ってみよう」って、


スムーズに抜け出して行くためのヒントにしてもらえたら嬉しいなと思って書いています。

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