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死んだ男とラッキースター(「らくだ」) 2
https://note.com/repunkuratuy/n/n22f7b48113f8 戦争がすべてを変えたなどとは口が裂けても言うまい。 俺は一度も足を踏み入れたこともない場所で、聞いたこともない…
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逆噴射小説大賞2021非公式botを作成しました。
9:00-21:00の間、無作為に参加作品をつぶやきます。
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The Vortex Sign / 多弦渦動境界
流謫とは今や時への放逐だ。航時機械など不要。自力でゲートをくぐる能力のない船を星もまばらな空隙に転移させれば、相対性理論が始末をつけてくれる。宇宙は途方もなく、「スカスカ」だ。
だが人類は人道を忘れない。流謫を慰める閉じた仮想空間を与え、放逐者に終わらない煉獄の夢に溺れることを許した。
*
森が開け、空がのぞく。巡る月の六つの欠片。木々は欠けているが、ここは岩場でも泉でもない。精巧な杯に気が
ドトールの由来はドウターだと思っていたらドクターだった、何だつまらない
ワルキューレは地母神の無数のヴァリアントが地母神の娘たちとして再解釈されたものだという説があるらしく、つまり私はドトールに行くたびに、オーディンズドッティルっていうカフェがあって、店員の女の人たちがガチャガチャ帯剣してたらいいな、と妄想しているのだ。
何がつまりだ。
ドトールには日常的に魔女の集会が執り行われている。暇を持て余した常連の老婦人たちが、定位置を占拠して、コロナの危険も厭わず日中ずっと
そういやこのnoteの中途半端なミニブログ機能、はやりに乗っかってactivitypub対応とかしないのかな。やって実質的な意味があるかはともかく、とりあえずやっとけばニュースにはなるだろうに。
偽神乱神のラプソディ
「等速直線運動マンってほんとむかつくよな」
「何すか、それ」
「道歩くじゃん。ぶつかりそうになるじゃん。速度上げたり下げたりして、ぶつからないようにするわけじゃん、マトモなら」
「まあ、そうっすかね」
「ところがよー、あいつら、速度を上げも下げもしないで、まっすぐ歩くわけ。等速直線運動マンだろ。よける気ゼロ。歩くってのは同じスピードで歩くことだと思ってやがる。道を歩くってそういうことじゃねーだろ。
死んだ男とラッキースター(「らくだ」) 2
https://note.com/repunkuratuy/n/n22f7b48113f8
戦争がすべてを変えたなどとは口が裂けても言うまい。
俺は一度も足を踏み入れたこともない場所で、聞いたこともない奴らと知りもしない奴らの殺し合いに、軽率にも好んで足を踏み入れたのだから。
だが、もともと乏しかった人間味というやつが削れ切り、岩の中の像のように、俺という人間の真価……つまり何者でもない空
死んだ男とラッキースター (「らくだ」) 1
管理AIが死んで以来、事象監視ネットワークに無為に流れる通報や警報や悲鳴を盗聴するのは我々の密かな愉しみだった。機械は感傷的なのだ。
管理AIの神の如き保護を買って出ることなど思いもよらない。死に行くこの世界の崩壊を押し留めるような使命感は我々にはプログラミングされてなどいない。所詮力及ばぬことだ。
「ネルガルが死んだぞ」
メッセージは簡潔なものだった。通常のコロニーなら、これで尊厳ある一
裏路地から森を抜けて湖のほとりで
ブロック塀の上で黒猫が香箱を作っていた。午後の日差しに暖められ、風化していて、静かだった。
路地は影になっていて、外からは様子が知れなかった。
錆びたトタンやら戦前からあるに違いない看板やらを横目に路地に入り込むと、側溝の蓋の壊れたところから、むっと腐った水の匂いがした。
突き当りの塀はもうブロック塀ではなく、黒く時代のかかった木製の塀だった。木製の電信柱には、笠のかかった白熱電球の街灯が
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架空ケ崎高校ドア部設定集 #架空ヶ崎高校卒業文集
端境 風 はざかい ふう : 性別女性、2021年春卒業。ドアを開けるのが趣味。開けずにはいられない。赤毛。背は低い方。足は早い。開けっ放しにしたい訳ではないので、言われれば閉める。そもそも開けてはならないドアがあるという考えを説得することは不可。ただし、二年の夏休みの事件以降、そういう考えを尊重することはできるようになった。
三人組の中で、一人だけ特別な力はないと自他ともに考えていたが、想像主
僕と約束の千年樹 #架空ヶ崎高校卒業文集
2019年
3年FF組 天気輪雅楽
卒業を控えて思うことは、ついにここまで来た、という感慨です。
毎日の放課後の行動選択では、必ず、「約束の千年樹の伝説の調査」を選び続けました。途中、一瞬だけ、同じクラスの悪役令嬢の操さんに心が揺らいだことも有りましたが、初志貫徹しました。
その甲斐あって、虚像祭を前に、「千年樹の幽霊」にたどり着いた時は飛び上がるほど嬉しかったのを覚えています。悪友の(実は女子
ドア部の思い出 架空ヶ崎高校卒業文集
2021年
3年21組 端境風
小さいときからドアが好きで、家中のドアを開けて回る子どもでした。
だから、3年間のドア部での活動が何より大切な思い出です。
顧問の夜越外先生には、新学期初っ端に旧校舎の開かずの扉を開けてご迷惑をお掛けしたにも関わらず、部に誘っていただき本当に感謝しています。
お友達も出来ました。優等生で錠前が大好きな鉤裂競ちゃん、謎の多い、でも本当は優しいクールな枢ヒソカちゃん。