架空ケ崎高校ドア部設定集 #架空ヶ崎高校卒業文集

端境 風 はざかい ふう : 性別女性、2021年春卒業。ドアを開けるのが趣味。開けずにはいられない。赤毛。背は低い方。足は早い。開けっ放しにしたい訳ではないので、言われれば閉める。そもそも開けてはならないドアがあるという考えを説得することは不可。ただし、二年の夏休みの事件以降、そういう考えを尊重することはできるようになった。

三人組の中で、一人だけ特別な力はないと自他ともに考えていたが、想像主と対峙する高校での終盤の事件の中で、「空間を無限に広げたり連結させられた場合でも、それがドア、門の概念の範疇である限り、問題なく踏破できる」事がわかった。これは単に扉が異様に重い、というようなケースでも適用される。宇宙を舞台にした劇場版では、ワープゲートも越えた。また、妙なドアに縁があり、しょっちゅう変なドアに突き当たる。幸運度はEX。そのため、普通のドアは、鍵がかけ忘れられていることが多い。

ドアに執着するようになった原因は、子供の頃、無数のドアで封じられた迷宮に閉じ込められていたため。本人の記憶がはっきりしないので、事情は今持って不明。両親は子供の頃死別して不在。

鉤裂 競 かぎざき くらべ : 性別女性、2021年春卒業。眼鏡。成績優秀。あらゆる鍵を開けられる。三人組でつるんでいることもあり、ドアの鍵にしか適用できないと思われているが、実際はそういう制限はない。また、解錠の能力から、難易度を無視してすべての素因数分解を瞬時に解くことができる。能力が知られるとありとあらゆる勢力に狙われるため、能力についておおっぴらに語ることはない。ただ、いずれにしても、彼女は風以外のためにその力を使うことはない。

星の智慧秘密生徒会編では、実際には彼女の能力が狙われていて、他の二人は巻き添えだった。このことを知った彼女は自分の身を差し出そうとしたが、いろいろあって絆の力で何とか倒した。

三人の中では常識人だが、風の意志をすべておいて尊重するので、いざというときのストッパーにはならない。風のことと、鍵のことを話し始めると眼鏡がきらりと光って止まらない。

幼少時はあまりに悪用可能な能力のため、あえて孤立していたため、風に出会うまでは、上辺だけで他人と接していた。

枢 ヒソカ とぼそ ひそか : 性別女性、2021年春卒業。長身、クール、メカクレ、同性の下級生に人気がある。実家は忍者の家系だが、とくにそういう教育をされていたわけではない。ただ、そのせいで巧妙に隠されたドアを見つけることができる。口下手だが、思いやりのある性格。そのため、実はつっぱしる二人に内心引き気味のときがある。能力的には地味だと思われていたが、スキルツリーを伸ばしていく中で、最終的には「そこに2つの領域の境界面がある限り、その出入り口をドアの形で実体化させる」ことができるようになった。ほかの二人はドアや鍵の形でないと手が出せないので、ここぞというときにキーとなる役割を果たすこととなる。ただし、彼女単体では、そのドアは鍵がかかった状態なので、開けることまでは出来ない。

夜越外先生 よごそと せんせい : 世界線に依って外見性別は変動する。下の名前は不明。三人組を気に入って、ドア部に誘った。自分と同格の外なる神絡みでもないかぎり、基本的には見守っているだけ。ただし、本人たちのあずかり知らないところで、一度だけ時間を巻き戻して、どうしようもない窮地を救っている。

黒猫ピート くろねこ ぴーと : ドア部で飼われている黒猫。本名ペトロニウス。三年で卒業する部員は何歳か知らないが、遠い昔からずっと部室にいる。冬になると部員にドア部のやたらあるドアを全部開けさせることがある。そのとき、本当にドアの向こうに夏がみつかったピート回はオールドSFファンに好評。

相撲部の道返(ちがえし)くんと太刀殻(たちから)くん : 架空が崎高校の抑止力として、破滅をもたらす外からの侵略者を張り手で追い返す毎日。校内の争いには関わらず、ひたすら相撲に精進する。道返くんはドア部を迷惑な連中だと思っているが、太刀殻くんは意外に好意的。ふたりとも大柄で筋肉質だが、太っているわけではない。

星の智慧秘密生徒会 ほしのちえひみつせいとかい : 架空ケ崎高校に数ある生徒会のうちのひとつ。例の神が例のごとく暗躍する秘密の生徒会。顧問は女教師の女御羅刹(にょごらせつ)先生。よく地下集会場や地下牢獄を作るのでドア部に徒に侵入される。役員は三角覆面をかぶっている。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?