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アーキテクチャーフォト後藤の思考推敲

アーキテクチャーフォト編集長が、単著『建築家のためのウェブ発信講義( http://amzn.to/2ESVm0N )』執筆以降に考えたことを綴っていきます。 日々の雑感や、建築… もっと読む
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#デザイン

デザインにおける二次元と三次元

まだおぼろげで文章で上手く書ける自身もないのですが、何かコアな部分に近づいた感覚もあり、いつものように雑文を綴ってみたいと思います。

ぼくは常日頃ファッションの世界のかなり狭い部分ですが、興味を持ってみていて、その仕組みを知ったりお店で買ったりする中で、デザイナーや企業の考えやスタンスから学びを得ています。これは、いつも読んでくださっている皆様は知ってくださっている部分かもしれませんが。

何故

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行為のハードルを下げるデザイン。

行為のハードルを下げるデザイン。

今日も有料版のノートを更新してみたいと思います。

ざっくばらんに書いていきますが、もし参考になるところがあれば嬉しいです。

UI(ユーザーインターフェース)とかUX(ユーザーエクスペリエンス)という言葉が一般的になったように、様々な場面でそこに関わる人の経験をデザインする事が一般的になってきているように思います。

そして、ぼくも身の回りの様々なものが、実によくデザインされていて、それらが経済

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グレーゾーンを攻めるという戦略・戦術

グレーゾーンを攻めるという戦略・戦術

今日も、有料ノートですので、ざっくばらんに書いてみたいと思います。

まず、最初に言っておくと、ぼくはこの「グレーゾーンを攻めるという戦略・戦術」に否定的です。法令を遵守したうえでその規制を逆手に取ったり、ハックしたりしてイノベーションを起こしていくことが素晴らしいと思っています。

しかし、世の中の感覚と、自分の感覚は常に一致するとは限りません。
世の中を見渡すと、果敢にグレーゾーンを攻めていっ

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2018年9月5日

2018年9月5日

こんにちは。アーキテクチャーフォトの後藤です。

最近、ミラーレスのデジタルカメラを下げて移動しています。ぼくが大学生だった時は、スマートフォンはもちろんなくて、意識の高い学生は、フィルムの一眼レフカメラをいつも下げていて、写真を撮っていたような時代でした(もちろんぼくもその一人でした)。

カメラを下げていると、面白いもので、無意識のうちに被写体を探すようになります。常に何か撮影するものはないか

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人気店の行列の長さを「よしず」のデザインが決めてしまう、という気づき

人気店の行列の長さを「よしず」のデザインが決めてしまう、という気づき

こんにちは。
アーキテクチャーフォトの後藤です。

今日もラーメン店での気づきをお届けします。

私が良く行くラーメン店なのですが、夏が近づいているということで、入口部分全体によしずが設置されていました。

全体写真をのせますね。

(道路から見る)

左側が入り口となっていて、壁際に入店を待つお客さんが並ぶスタイルです。よしずの配置された下にはベンチやスツールが設置してあって座って待つことができ

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ビジネス的に成功させるには「まだ世界にないもの」と「世界で慣習化されたもの」を組み合わせる

ビジネス的に成功させるには「まだ世界にないもの」と「世界で慣習化されたもの」を組み合わせる

こんにちは。
アーキテクチャーフォトの後藤です。

今日はビジネス的な視点で更新をしてみたいと思います。

約10年間、アーキテクチャーフォトという建築専門メディアを運営してきました。運営を開始して5年くらいで、このサイトの存在は建築設計業界で広く知られるようになり、多くの設計事務所の方々が閲覧してくださっているということを色々な知人から耳にするようになりました。

(アーキテクチャーフォトネット

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設計実務時代、木造耐震補強事業で、設計者が利益をあげられる仕組みを考案した話。

設計実務時代、木造耐震補強事業で、設計者が利益をあげられる仕組みを考案した話。

こんちは。
アーキテクチャーフォトの後藤です。

今日は、少し話を遡って、私が設計の実務に携わっていた時代の話を書いてみたいと思います。

私が勤務していた設計事務所は静岡県にありました。静岡県と言えば、東海地震に備えて、色々な場面で防災に意識の高い地域として知られています。
木造住宅に関しても、耐震診断や耐震補強に関する意識が高く、行政からの補助金制度が整っています。
また建築士会が、行政からの

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無意識を意識化し、デザインやビジネスに応用する方法

無意識を意識化し、デザインやビジネスに応用する方法

こんにちは。
アーキテクチャーフォトの後藤です。

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弊著『建築家のためのウェブ発信講義』が、近く発売されます!(amazon 18/4/4 全国の書店 18/4/10とのこと)
こちらもよろしくお願いいたします!

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今日のnoteでは、とある場所で、コンクリート製のベンチを見つけた際に、自身の中に沸き起こった感覚が、非常に面白かったので、そのこと

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作品名称は、どう見られたいかの意思表示。それによって認識は確実に変わる。

作品名称は、どう見られたいかの意思表示。それによって認識は確実に変わる。

こんにちは。

アーキテクチャーフォトの後藤です。

今日は、建築作品の名称について書いてみたいと思います。建築家が作品を発表する際には、現在、それ固有の名称をつけることが一般的です。商業店舗の場合、そのお店の屋号やお店の名称が、そのまま作品の名称になることもあります。住宅などの場合は、建築家自身が、その作品にふさわしい名称をつけることが多いと思います。

例をあげてみていきますと、
建築家の島田

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枠組みのスケールを変えると、表現できることも変わる

枠組みのスケールを変えると、表現できることも変わる

こんにちは。
アーキテクチャーフォトの後藤です。

先日、インターネット通販でうなぎを購入したのですが、そのお店の自社のPR方法からとても学びがあったので、ここでも共有したいと思います。

このページのトップに掲載したのが、購入したうなぎに同封されていた、パンフレットです。

大きく白抜きの文字で「浜名湖畔でうなぎ一筋」と書かれています。

浜名湖と言えば、静岡県西部の湖で、うなぎの産地としても全

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建築コミュニティの中で、建築家の心情を理解したタイル会社として活躍するーー水野製陶園ラボ・水野太史さんの試み

建築コミュニティの中で、建築家の心情を理解したタイル会社として活躍するーー水野製陶園ラボ・水野太史さんの試み

今日は、大学の後輩でもある、水野製陶園ラボ・水野太史さんの活動を長らく拝見して感じたことを書いてみたいと思います。

水野さんは、建築家として自身での設計活動をする傍ら、タイルやレンガを取り扱う会社「水野製陶園」の一員として、「水野製陶園ラボ」という活動を立ち上げ、活動しています。

水野さんの会社が扱うレンガは、過去に坂倉準三や吉村順三が自身の作品にも採用したという歴史も持っています。

学生時

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ハイブリッドに気づくことが価値を生み出す

こんにちは。
アーキテクチャーフォトの後藤です。

有料noteの審査が通りましたので、こちらでも色々と書いていきたいと思います。「日記」とタイトルにつけましたのは、これまでのウェブ発信に関する洞察に加えて、もう少し幅広い「気づき」「学び」についても書いてみたいと思ったからです。是非、お付き合いいただき、購読頂ければ嬉しいです。
更新頻度は、(びびっていましたので)低めに設定しましたが、色々と書い

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