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子育て哲学 「ズルとは、何か?」

<子育ててつがく>
○正解や結論を出すものではなく、
 ひたすら考えや価値観を出し可能性を出す。末広がり
○どの考えも否定しない
○なるべくみんなが分かるような言葉を使う。
○色んな思考を楽しむ

ここでは、こんなルールでやっていきます。
コメント等もこのルールに沿ってお願いします^^

子育て哲学では、結論を出すわけではないので、
色々思考していく過程で、
文章や図にしてみると新たな気付きがあったなぁとか、
この考え方は自分にはなかったなぁとかで、
今後、皆さんの子育て人生の問題解決の一端を担えればな、
という感じでゆる〜くやってます^^

本日の問いはこれ。

「ズルとは、何か??」


ズルとは何か??

昔、サンデー漫画の「俺たちのフィールド」という作品で、
アルゼンチン選手が審判の見えないところで、
服を引っ張って邪魔したり殴ったり蹴ったり等々、
主人公に散々な事をしていたズルがあって衝撃を受けました。

あれは私が小学生の頃だったかなぁ。。。

スポーツってルールとスポーツマンシップに則ってやるものだと思ってたんですよ。

それでも生活の為に稼がなきゃいけないからなど、
海外では日本とは別の理由があったりして、
何がずるいのか分からなくなった思い出でした。

大人になって社会に出てみると、
すごいズルが横行してたりするんですが^^;

でも、子どもを教育する時は、
「ズルはダメだよ」と教えますよね。

そのズルって何なのでしょうか?


【ズルの種類】

①人を出し抜いて自分が得をする
 これは完全に被害者が居てのズルです。
 お菓子をもらうのに、ジャンケンする時、後出しで勝って、もらう。
 テスト勉強なんてもうやらないよ、諦めたと言って一緒に辞めたつもりが、
 片方はその後猛烈に勉強し成績を上げる。
 大人の世界では、ミスを人のせいにして、自分がリカバリーして出世?
 色々あります。し、よく見ます^^;
 相手を不快感にさせた上で自分が得をするという事ですね。


②ルールを守らない・正しくないやり方
 交通ルールを守らず、入ってはいけない所に入りショートカットする。
 完全に見られてたら捕まる、ルール違反。
 スポーツのルールを守らない。
 ズル休み。
 お金貸したのに返さない。
 誰かが物理的に傷ついたりする恐れがある。
(だからルール化されている)
 

①は宗教的にタブーにしている価値観が多いですかね。
相手を騙すのは良くないことだと。

②は比較的教育機関の罰や、国の法律で守られているものもあります。
かといって、証拠がなければトンズラできる事も多いですが、、、



その一方で、羨ましいという一種尊敬されているズルもあります。

③持っているものを羨む 
 お金・能力・可愛さ・かっこよさ等。
 元々本人に与えられたもの、何かで手に入れたものが、
 羨んだ人の許容量を超えていた場合、
 羨ましい!ずるい!となります。
 嫉妬ですね。

 シャ乱Qの「ズルい女」という歌もありましたね。
 自分をこんなに虜にするなんて、ズルい。と。
 want you, hold you, get you, kiss you, miss you, need you 僕のあんたへ〜♪
 うーん、よっぽど好きです。
 でもこんなに好きなのにさよならできるのはそれもまたかっこいいですが。。。

 これは、このズルいという思考にハマると、人生キツいですよね。
 嫉妬心に振り回されて不幸を感じてしまう。。。


④ズル賢い

 ルールには則っていながらも、
 みんなとは違う方法で利益を得ている。

 これは、何というか、今どきで言うならFIREしている人でしょうか・・・
(経済的に自立して早期リタイヤ、要は死ぬまでに使うであろうお金を早々稼い で、それを元に、働かず暮らすというもの)
 普通に会社員でなく、個人事業主で稼いでる人も羨ましい枠に入るかと。
 それぞれに苦労はあるんですけどね。
 自分のしている苦労がない、というのは、ずるく見えるという事ですね。

 太鼓持ちもずるいと思われがちですが、
 太鼓叩いてる労力はしているんですよねぇ、でもずるく見える。。。

 嫌われないと稼げない、なんて本もあるように、
 平等の枠から、自らはみ出している感じです。
 ズルが良いやら悪いやら。


ずるを考えている背景には、
「平等」であってほしいという願いが見え隠れします。

【ズル→平等】

ただ、平等を図る物差しも、多岐に渡りすぎて発揮できません。

最近は、誰かのズルを見て心乱すより、
自分で自分の幸せの基準を作り、
他の人のズルは流れていく川のようにただ見ていよう
と思うようになりました。

いや、もちろん度合いによりますが。

法律でのルールは見つかったら裁かれるし、
羨ましいと嫉妬を悪い方に捉えなければ頑張れる力になるし、
ずる賢い人の方法は参考になったりもするし。

でも問題なのは、自分が出し抜かれて損益を被った場合ですよね。

これが困る。

この間もありました。
私の言った意見(どうとでも取れる表現)をあえて悪い方に捉え、
それは違うと思いますとみんなの前で言われ、その代替案を出されまして。
いや、そういうつもりで言ったわけじゃなかったのになぁと思ったのですが。
自分の意見を通したい時に、
誰かが罠にかかって間違えてくれると、その反対の救世主のように意見が通る事がありますよね。
あ〜、踏み台に使われた・・・と思いましたが、いい勉強になりました。
言葉は誤解されかねないよう正しく使わねば^^;

それにしても堂々と踏み台に使うのはいかがなものかと思いましたが、
割と都内ではよく見かける風景で。

蹴落とし蹴落としで驚きます。

この環境の中で、
自分の子どもに「ズルは良くない」と胸張って言えるかといえばそうではありません。
みんなズルをしながら進んでいる。。。

かと言ってズルしなさいとは言えないのですが^^;


【ズルを考えていくと】

ズルしないという価値観で生きていけるのって、
周りがみんな「ズルはダメだ」と思っている前提があるから成り立つ
んですよね。

「上手なズルならばいい」という社会なら、
上手なズルをしなければならない。


最初は、ズルは<ダメ:良い>の割合が<9:1>だったのに、
<5:5>位になってきました。
ズルの捉え方が変わってきました。

ズルはダメだという社会で育ってきたので、
ズルと言う言葉がすごく悪者でしたが、
ズルを分解すると、半分は嫉妬心の問題で。

要は、相手が「損」もしくは「不快」にならなければ良いのかな?


赤信号、ど田舎の交差点で車が30分に1台しか通らないところで、
急いでる時、通りますか?待ちますか?

ここで出てくるのが、
「神様は(仏様は)、誰も見ていないところでも、ちゃんと見ている」
と言う宗教的な教え;▽;

これ、響く人には響くんですよね〜

コワイ、ズルできないっっ

ど田舎の道端に100円落ちている、
誰も見てないですよ?貰いますか?
交番まで10キロありますよ?

あぁ、拾えない・・・

見られているっっっ


私は割と、1つ悪い事をしたら、1つ自分に不利益として返ってくる、と考える方です。

なので神様仏様かどうかは知りませんが、
何となく経験上そんな気がします。

でも、自分が極貧の時はきっと拾うだろうなぁ。
今日食べるご飯を買うために。

それが100万円の札束だったら交番に届けるかもしれないけど、
100円・・・

値段じゃないんですけどね。
本当は100円でも届けるかそっとしときましょう。



【ズルは笑える】

お笑いが大好きなんですけど、
一定の割合で、コントとか漫才の中に、
ズルのネタってありますよね。

してはいけないとされている事は、
笑えます。

そのコント内で成敗されようが、成就されようが、
笑いにはなるんです。

と言うことは、
何となくみんな心の中では受け入れ済み??

もしくはしちゃいけない事だから、
フィクションの中で思いっきりやってほしいのか。

そして、
ズルしたい気持ちもある。

不倫とかも、そうだよなぁ〜
交通違反はしないのに、
不倫はする。

知人のズルは笑えないのに、
お笑いでは笑う。

矛盾ばかりですね。

人間にとって、
ズルとは「乗りこなしたい暴れ馬」みたいなものなんでしょうか??



【ズルと言う暴れ馬を、どう教育に入れ込むか】

自分の暴れ馬は、
自分でどうにかするしかないんですけど、
問題は、子どもに教育する場合ですよね。
あとは集団の中でどう取り扱うか。

窃盗や交通ルールみたいに、
ルールにしやすいもの、
賞罰つけやすいものは教えやすいですが、
精神的なダメージに繋がるものは、
どうにも扱いにくい。

「平等」感に持っていくと、
きっとどうしても解決できない不公平が存在して、
誰かが納得できないですよね。

勝ち負けの結果で見るとズルが生まれやすいので、
途中経過の伸び代で見るとか。。。?

例えば、これはズルでしょうか?

「文化祭で劇をする。
配役決め、みんな何か役をやらねばならない。
主役と準主役は大変そうだ。
自分は大変な思いはしたくないから脇役がいい。
でも最初から脇役というのも言い出しにくい。
誰かを主役に推薦しよう。
そうすれば大変な役は埋まってあとは脇役に立候補すればいい。」

これこそ人をダシにして自分は利益を得るというやつですが。

でも、主役やりたいけど言い出せない人もいるかもしれないから、
そこにピンポイントにあたればウィンウィンですよね。

外れたら最悪ですが。。。

最初から自分で脇役を立候補すればいい話なのですが、
人を巻き込んでいる。

ズルいといえばズルいです。

このクラスの担任なら、
自分のやりたい役から言え、と言いたくもなりますが、
推薦はそれはそれで素晴らしい事。

先に推薦を募った場合、
やりたい人が言い出しにくくなる。

先にやりたい人が出た場合、
適していない事もある。

広く何となく決めると、
こういう風に、自分の利益を優先して他人をダシにする人も出てくる。

昔、クラスでオーディションをする、と、
全員何かしらの劇のセリフをやったことがありますが、
これだと、みんなにも自分にも劇の実力が分かった上で、
自薦多選しやすいのでいいかなぁと思ったこともあります。

ズル一つとっても、こんなに対応を考えねばならない。


ちょっと長くなりましたがこの辺で。

変な恨みは買わないように、
日々ズル感は考えていこうと思いました(笑

皆さんはすぐ思い出せるようなズルはありますか?

ズルに対しての意見お待ちしています^^






 
 

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