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歯科医に自分の本を売ってきた

――ちなみにですが、僕はあらかじめ「きっと売れる」と考えていました。どうして売れるかというと、絶対にクリスマスの話を振ってくれると思ったからです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「作品を届けられるチャンスを無駄にしない」というテーマで話していこうと思います。


📚歯科医に本を売ってきた


今日のことです。

歯医者さんに行ってきました。3カ月に1度くらい歯のメンテナンスに行っているんですが、今日がその日でした。

担当してくれたのは、いつもお世話になっている女性の歯科医の方です。歯医者さんの腕が上手いとかどうとか、素人の僕からしたら知りませんが、いつも笑顔で気さくに話しかけてくれる方です。

メンテナンスを始める前や終わった後、その他の隙間時間も欠かさず話を振ってくれます。どんな仕事もコミュニケーションが必要で、その有無だけでサービスの質に変化が生まれることを改めて思い知らされました。

僕は歯科医さんとのやり取りの中で、自分の書いた小説『Message』を売ることができました。その場でAmazonの販売ページを検索してくれて、購入してくれたんです。


📚クリスマス予定あるんですか?


ちなみにですが、僕はあらかじめ「きっと売れる」と考えていました。歯医者さんに向かう道を踏みながら、僕は想像を膨らませていました。


どうして売れるかというと、絶対にクリスマスの話を振ってくれると思ったからです。いつもの歯科医さんだったら、この時期だし、絶対に「クリスマス予定あるんですか?」という質問を投げてくれるはず、そう確信していました。


今年のクリスマス、僕は「第13回全国大学ビブリオバトルファイナルステージ」に出場します。

ビブリオバトルとは、自分のおすすめの本を5分間で紹介する書評合戦のことです。オーディエンスは発表を聴いて1番読みたいと思った1冊に票を入れます。最も多く票を集めた本がチャンプ本となるわけです。

僕は高2のときに東京都代表として全国大会に出場したんですが、残念ながら準決勝で敗退。全国制覇の夢を叶えることができませんでした。そのリベンジを果たすべく、大学生になった今、挑戦しているんです。

相棒にしているのは小説『Message』、僕が書いた本です。自分が書いた本を自分で紹介するという破天荒なことをやってやろうと考えています。公式のルールで禁止されていないし、運営の方に確認したらOK出たし、なんなら「作家が自分の本をビブリオする」って、最強なんじゃないかとも思っています。

1人でも多くの人に届けたい、自分の作品に関していえば、その気持ちは誰にも負けないはずだからです。


つまり、クリスマスの予定を訊かれただけで、この一連の流れを話すことになるので、僕が本を出したことを伝える自然な流れが生まれるというわけです。

クリスマス予定あるんですか?

ビブリオバトルの全国大会に出ます。

ビブリオバトルって何ですか?

本を紹介する大会です。

何を紹介するんですか?

自分の本です。

本出しているんですか?

Amazonのサービスを使って出版しました

Amazonで買えるんですか?

買えます!

買います!

もちろんもう少し長く多くラリーはあったんですが、面白いくらいにこの流れで僕の本を買ってくれたんです。


📚チャンスを無駄にしない


小説『Message』の手売りを始めて4ヶ月。いろんな人に、いろんな場面で手売りしてきました。手売りに慣れてくると、どんなアプローチが求められているのか、人によって場所によって変わってくることが分かってきました。

売り方は違うけど共通しているのは、「自然な流れ」を追求した方がいいってこと。今回の歯科医さんのパターンは結構理想的で、こちらから無理に売り込んでいるわけじゃないし、相手の興味や購買意欲を上手く高めることができたかなと思います。

どんなものもネットで買える時代だし、手売りなんて古典的な手法に抵抗を覚える人は少なくないと思いますが、それでも「この人だから買う」「信頼できるから買う」という動機は確かにあります。どんな風に買うか、どこで買うかはあんまり問題ではない気がしました。

自分の作品を届ける目的を達成したいんだから、コミュニケーションを取って、信頼してもらって、自然な流れで作品を届けるアプローチをすることが大切なのかなと思います。

ぼうっと生きていたら何も生まれないから、常にアンテナ張って、チャンスを無駄にしないように動くことを、これからも意識していこうと思いました。


最後にお知らせします。

全国大学ビブリオバトルに参加するための事前申請の締め切りが今日までです。お忙しい季節ではあると思いますが、ご都合つく方は是非、公式ホームページをチャックしてください。以下のリンクから飛べます!

20221214 横山黎





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