見出し画像

宣伝とは「信頼」を売ること。

――どれだけ広く広めたところで、全く宣伝しなければ、自分の商品やサービスを届けることは厳しいし、告知するだけで人が集まるようならイベント運営には苦労しません。


人生は物語。
どうも横山黎です。

大学生作家として本を書いたり、本を届けたり、本を届けるためにイベントを開催したりしています。

今回は「何者でもない僕らはどう『集客』と向き合うか?~「信頼と宣伝」編~」というテーマで話していこうと思います。



📚作家として「集客」を考える

僕は一応大学生作家として活動しているんですが、本を書くだけでなく、本を届けるためにイベントを開催したりしています。今回の記事も僕の企画したイベントにまつわる話になります。

書くだけじゃなく届けるためにはどうすればいいのか試行錯誤の日々を繰り返しているものですから、かれこれ半年以上お世話になっているシェアハウス「はちとご」の管理人はやぶささんから「君がやってることは作家じゃなくて、広報だよ」と言われる今日この頃です。

職業としての「作家」とは確かに書くことがメインの仕事で、新作を作り続けることが課題と捉えることができますが、僕のいう「作家」とは人生への向き合い方というニュアンスが大きいので、ただ文章を書くことだけが作家じゃないと考えています。

時には音楽もつくるし、動画もつくるし、トークライブや読書会などの場をつくることもあります。そのうち舞台もやりたい。これらの共通項をくくり出すと、浮かび上がるのは「物語」というキーワード。僕は「物語る人」という肩書が似合っているのかもしれません。

最近はビブリオバトルという本の魅力を物語る人ですしね。



さて、ということで、姿勢を崩さずに、本を届けるための場所をどう設計すればいいのか、どんな風に集客していけばいいのか、考えていこうと思います。

取り上げるのは、先日開催した、「FAVORITE!! -お気に入りの本を紹介する会-」というイベントのこと。第3回目にして集客に失敗したので、今回はそれについて振り返っていこうと思います。

昨日の記事では「広告」について話していきました。毎日SNS等で告知することはもちろん大事だけれど、あっと思わせるような鮮やかな告知が1発あるとより広範囲に認知を広めることができるよねという話でした。

しかし、どれだけ広く広めたところで、全く宣伝しなければ、自分の商品やサービスを届けることは厳しいし、告知するだけで人が集まるようならイベント運営には苦労しません。自分の商品やサービスを売るためには、あるいはイベントに来てもらうためにはどうすればいいのか。考えたことをつらつらと書いていきます。



📚上手くいかなかった宣伝

前提としてイベントの説明をしておくと、「FAVORITE!!」は自分のお気に入りの本について5分間で紹介するというものです。その後は、その本をきっかけに話を広げていきます。したがって、そんなに集客する必要がないんですね。第1回、第2回では7,8人の参加者で十分盛り上がれたので。

10人集まれば集客としては成功のイベントではありますが、第3回の参加者は、僕を除いて1人だったので明らかに集客に失敗したといえます。

毎度のごとく、直接声をかけていたんですが、全員ドタキャンのオンパレード。そんなに人を集めるつもりもなく5人集まればいいという目標だったので、4人にしか声をかけていなかったのが痛手となりました。結局集まったのは1人。これまでのイベントにも参加してくれた人でした。


第1回「FAVORITE!!」
第2回「FAVORITE!!」


話は少し逸れますが、僕は今大学4年生なのでちょっと前から、卒論で使うためのアンケートが送られてくることが多くありました。他学科、他学部、あるいは他大学の学生からも。その度に思うことが、「グループLINEじゃなくて、個チャでやればいいのに」ってこと。

ああいうアンケートって、個別にアタックするのがいちばん効果的じゃないですか。グループLINEとかだときっと誰かがやってくれるし自分はやらなくていっかという結果に落ち着いてしまうんですよね。個別にコンタクトを取れば、相手は反応しなければいけないし、責任を感じることになります。

アンケート調査とは、相手に手間を取らせることや、責任を持たされたときのストレスに対して「信頼」を売ることであって、それは自分の商品サービスの宣伝、イベントの宣伝にもいえることだと考えます。


📚信頼と宣伝

「信頼」と一口にいっても種類があります。「自分自身が持っている信頼」と、「商品やサービス、イベントの持っている信頼」

僕の友達や、少なからず愛情を持ってくれている人からは、「自分自身が持っている信頼」が多くあり、僕のことを知らなくても「あ、その商品欲しいかも」「イベント面白そう」と価値を感じてくれる人は「商品やサービス、イベントの持っている信頼」を多く持っているということです。

僕は自分の初書籍『Message』をいろんな人に手売りしているんですけど、旧友やお世話になった先生のなかには内容を知らずとも買ってくれる人がいるんですよね。僕自身の持っている信頼を買ってくれる。その信頼が大きいと、『Message』に値段以上の価値を見出してくれて、ひとりで何冊も買ってくれたり、1冊に5000円を出してくれたりするんです。

僕と初めましての人であっても、『Message』のことを知って購入してくれる人もいました。『Message』は成人式の物語ですから、20歳を迎える前の大学生にそれを伝えると、初対面だったけれど買ってくれる人はいました。また、「涙するくらい感動した」「著者自らビブリオバトルで紹介されて全国大会に出場した」「1年で手売り200冊以上突破した」「新聞に載った」「本屋に置かれた」……そういった要素が『Message』への信頼を高めてくれて、そこに価値を見出して購入してくれた人も少なくないと分析しています。




本の宣伝の話になってしまいましたが、話をイベントの集客に戻しますね。

イベントで僕が自ら宣伝したとき、僕のことを知っていて高い信頼を持ってくれている人は「行ってみようかな」となる。実際、全3回に来てくれたひとりは、シェアハウスで知り合ってずっと関わり続けている人。本が集まる場所が好きってこともあるだろうけど、「僕の主催するイベントだから」が大きいような気がします。

イベント自体に対する信頼はどうかって話ですが、そもそも読書会に参加しようと思う人は今の時代なかなかいません。読書好きの人にリーチしていなかったのは反省ですね。そのうえ、ただの読書会ではなく、「FAVORITE!!」という名前のついた一応僕のオリジナルのイベントなので、他の読書会よりも今の時点では信頼が少ないんですよね。

しかし、それこそ前回の記事の話になりましたが、ちゃんと魅力を伝えるびっくり箱のような告知をすることで、認知を集め、魅力が伝わり、イベントへの信頼が高まるのではないかなと考えています。

今回のイベントで集客に失敗したのは、「FAVORITE!!」が信頼を集めていないからだとも思っていて、俄然noteをはじめ他のSNS等で広報していく必要があるなと感じました。それと同時に、僕の持つ信頼も集めていきます。

そのための挑戦が、全国大学ビブリオバトルだったりします。来月12月に開催される全国大会で優勝して、「本を紹介する人」の信頼を集めにいきます。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20231124 横山黎


次の「FAVORITE!!」は初めて東京で開催します↓↓↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?