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イベントで大事な「空間」の話

――9月1日(金)に「FAVORITE―あなたのお気に入りの1冊を―(仮)」というイベントを開催します。だいたい5分間で自分のお気に入りの本についてしゃべって、その後、他の人が質問したり感想をいったりして、その本の魅力を深める。それを繰り返していくイメージです。


人生は物語。
どうも横山黎です。

今回は「イベントで大事な『空間』の話」というテーマで話していこうと思います。


📚結婚式場で夏祭り!?

僕は結婚式場でバイトしているんですが、昨日は結婚式場でサマーフェスティバルが開催され、そのスタッフをしていました。射的やヨーヨーすくい、わたあめにりんご飴など、夏祭りらしい空気感がそこにはありました。

お客さんとしていらっしゃるのは、その結婚式場で挙式した新郎新婦さんたち。もちろんそのお子さんたちもたくさん参加してくれていました。

普段はベストやタブリエを着てサービススタッフとして動いている僕らは白いTシャツを着て、デニムのパンツを履くというカジュアルな服装で動いていました。また、いつもスーツで凛々しい姿のプランナーさんたちも浴衣を着て、サマーフェスティバルを華々しく彩っていました。

結婚式場で夏祭りというとあんまりピンとこないかもしれませんが、装飾や服装、商品に夏祭りらしさを演出すれば、少なからず満足していただけるサービスになり得るんですよね。

で、僕が個人的に面白いなあと思ったのが、パスタがほぼ手を付けられていなかったことです。

夏祭りの出店のような形で提供される飲食物もありましたが、普段は披露宴会場として使われる場所でビュッフェ形式のフードサービスがあったんです。ポテトやからあげ、シェフのまかないカレーなど様々な料理が並んでいたんですが、パスタの人気が皆無に等しかったんです。2種類くらいあったと思うんですが、どちらもあまり食べられた形跡がなかった。サマーフェスティバルが終わって片付けるときに、キッチンさんが「全然食べられていないじゃん」とショックを受けるくらいに。

サマーフェスティバルは午前午後と2回あったんですが、どちらの回でも同じ結果だったので、サマーフェスティバルとパスタの相性は悪いという仮説が成り立ちます。僕がそこで思ったのが、空間の持つ力の影響なのではないかってこと。


📚空間の持つ力

夏祭りのイベントとして打ち出しているわけだから、夏祭りの雰囲気に合ったサービスや演出をした方が一体感が生まれ、受け手の満足度を高められます。逆にいえば、方向性が違うサービスや演出はその逆の結果を生むことになってしまうわけです。

パスタに全然手が付けられていなかったのは、夏祭りの雰囲気に少しそぐわなかったからなのかなと考えました。

普段の夏祭りをイメージしたら分かりやすいですが、夏祭りの出店で人気なのはカルパッチョでもパンケーキでもパスタでもなく、唐揚げやチョコバナナや焼きそばです。ぴかぴかできれいな空間ではなく、雑多で庶民的で呼び込みの声が飛び交う空間こそ夏祭りです。

もちろん全ての要素を実現する必要はないけれど、空間にそぐわないサービスや演出は時にマイナスの結果を生み出して、もしかしたらお客さんの満足度を下げることにもなりかねないなと考えるのです。

パスタがあったから満足度が下がったとは思わないけれど、パスタに比べて焼きそばやからあげやまかないカレーが人気だったから、時間とお金をかけるなら後者だといえます。パスタの量を減らして、あるいは皿の大きさを小さくして、他の人気が高い料理を充実させたり、それを置くためのスペースを確保したりする方がプラスになる。

空間の設計をしっかりしておくと、サービス提供者が何も語らずとも、お客さんの心を傾けることができるので、場所(世界観)をつくる意義を改めて考えさせられました。



📚クラフトビールバーでイベント

最近お気に入りのクラフトビールバーがあるんです。「The FAVORITE」という場所なんですが、僕の知り合い(宮田さん)が始めたところで、金土日の3日間だけ営業しています。

実はその場所、築90年の古民家をリニューアルしてつくられたところで、木のインテリアがめちゃくちゃ良いんです。落ち着くし、懐かしさがあるし、温かみもある。空間としての魅力があるので、使い方次第ではより満足度の高いサービスを提供できると踏んでいます。



そんなこんなでそこを使って何かイベントをやりたいなあとぼんやり考えているんです。宮田さんからも好きに使っていいよといわれたんで、お言葉に甘えようと思っています。

手始めに、9月1日(金)に「FAVORITE!!―お気に入りの本を紹介する会―」というイベントを開催します。だいたい5分間で自分のお気に入りの本についてしゃべって、その後、他の人が質問したり感想をいったりして、その本の魅力を深める。それを繰り返していくイメージです。

以前、「The FAVORITE」に来たお客さんが、「ここで夜にゆっくり本を読みたい」という言葉をもらしていました。読書空間としてふさわしい場所であることにはうなづけますが、クラフトビールバーという都合上、喫茶店のような静けさを担保することができません。したがって、イベントをやるなら少なからず騒がしくなることを前提にした設計が必要なのです。

本という要素でできることといえば限られていますが、ブックトークやビブリオバトルとの相性が良さそうであることに気付いたので、お気に入りの本を紹介し合う、その本にまつわるエピソードを物語り合うイベントをやろうと考えました。

このnoteを読んでくれている人には縁遠いイベントかもしれませんが、イベント後にはやってみた感想などをまた共有しますので、是非お待ちいただければと思います。ゆうゆくはいろんな場所で開催できたらいいですしね。

話をまとめると、空間を活かしたサービスの設計が大事で、空気感を大切にしたサービスがお客さんの満足度を上げることができるといえると思います。最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

20230814 横山黎


イベント参加はこちらから↓↓↓

https://docs.google.com/forms/d/1wkmaZTCidkqNIdXXeFUiY641h2JSayVXrS8fP3Xo2Us/edit



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