「網を張る」よりも「銛で刺せ」
ーーオフラインで直接アプローチしたり、DMで声をかけてみたり、結局は銛で刺しにいくのが手っ取り早いのです。
人生は物語。
どうも横山黎です。
今回は「『網を張る』よりも『銛で刺せ』」というテーマで話していこうと思います。
📚網を張るよりも
去年、僕は『Message』という小説を出版しました。成人の日を舞台にしたヒューマンミステリーです。「110」というダイイングメッセージの謎を解き明かしていく物語です。
人生最後なんだから、犯人の名前なんかじゃなくて、本当に伝えたいことを伝えた方が良いよね、という気付きから生まれました。人生最後の瞬間、人はどんなメッセージを遺すのか、その疑問と真摯に向き合った作品です。
Amazonのサービスをつかって出版したんですが、まだ無名の作家の本が見つかるはずもないので届け方を考えなければいけませんでした。
出版から1カ月、noteで全文無料公開にしたり、その後も記事で宣伝したり、ネットに文字通り網を張ることで読んでくれるお客さんをつかまえようとしました。
もちろん、収穫はありました。ただ、網には穴があります。穴があるから、すり抜けていってしまうのです。
僕は同時に直接手売りをしていました。大学に限らず小中高の友達やお世話になった先生、飲みの席で会った人など、機会があればすかさず手売りしていったんです。
結果は一目瞭然で、「Amazonで購入された冊数」と「手売りによって届けられた冊数」を比べると後者の値の方が何倍も大きいんです。
手売りという「銛で刺す」行為の方が確実で結果も出ているということです。
📚銛で刺せ
「網を張る」よりも「銛で刺す」方が良いと気付かされる瞬間は最近もありました。
今度、僕イベントをやるんです。「BOOK TALK LIVE "Message"」というライブイベント。小説『Message』にまつわるエピソードをひたすら語っていきます。
共同創作でつくったり、著者自らによってビブリオバトルで紹介されたり、出版社を通していないのに本屋さんに並んだり、異色のエピソードを持ち合わせた本なので充実した内容を届けられると踏んでいます。
大学の図書館に内設するライブラリーホールという場所で行うので、この記事を読んで下さっている方にとってはご縁のない話かもしれません。
さて、イベントを開催するとなったとき、どうしてもつきまとうのが集客の問題です。まだ何者でもない大学生が人を集められるのか、不安は尽きません。
しかし、ここでも救いになる姿勢は、「網で張る」よりも「銛で刺す」だったのです。
一ヵ月以上前からライブのことを宣伝していました。大学でやるし基本的には大学生をターゲットにしています。とりあえず友達周りには認知してもらおうとインスタでも宣伝していたんです。
たまに「今度イベントやるんだよね〜?」と声をかけてもらうことはあったけど、登録してもらう人はほぼいませんでした。
参加無料とはいえイベントですから、参加者の時間をいただくわけです。僕のイベントに時間を割いてもいいと思ってもらえる、そこに価値を見出してくれないと登録しようと思えないわけですよね。
ライブは来月頭なのでさすがにそろそろちゃんと集客と向き合わなきゃなと思い、今さらながらちゃんと稼働することにしました。それはつまり、noteやインスタで宣伝するのではなく、個人に直接アプローチしていくこと。網を張るのではなく、銛で刺しにいこうと決めたわけです。
結果は言わずもがな、「行くよー!」と言ってくれる方ばかり。徐々に人を集めることができています。
📚直接、届ける
もちろんネットに網を張ることも大事です。不特定多数の人の目に触れますし、全く知らない人から認知されることもあるわけですから。
しかし、それがすなわち商品の新規獲得やイベントの集客につながるとは限りません。
オフラインで直接アプローチしたり、DMで声をかけてみたり、結局は銛で刺しにいくのが手っ取り早いのです。
今日も直接届けにいく機会があります。「TALK ABOUT!!」というイベントに参加するんです。5分間で熱い思いを語り合う場所、僕にとってはうってつけの場所です。
ビブリオバトルは自分のおすすめの本を5分で紹介するもの。高校生の頃からビブリオしてる僕からしたら、5分は最強です。
小説『Message』に対する想いを物語りにいってきます。最後まで読んでくださりありがとうございました。
20230416 横山黎
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