加藤Rano

1998年生まれ、空想地図作家(多奈崎市)、空想と地図の企画室 代表。千葉県松戸市出身…

加藤Rano

1998年生まれ、空想地図作家(多奈崎市)、空想と地図の企画室 代表。千葉県松戸市出身/東京都渋谷区在住。

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    神奈川県内のまちの記録

記事一覧

7月入ってすでに積読を3冊消化して偉業すぎる。インプット楽しい期入ったかもしれぬ。辻村深月が地方都市小説を書く人だってこともっと早く知りたかった人生でした。
3冊の内訳:辻村深月「鍵のない夢を見る」、くどうれいん「わたしを空腹にしないほうがいい」、岡真里「ガザとは何か」

加藤Rano
8日前
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2024下半期でやっておきたいこと

飛行機、夜の散歩、コインランドリー。この3つ、日々の中で割と貴重な「なにもしない時間」だと思っている。飛行機は電波が届かないので携帯が使えないし、夜の散歩はそも…

加藤Rano
2週間前
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旅行と場所の切り替えの話(散文詰め合わせセット) 20240210

つらつらと散文をいくつか。 旅行について 20240128 先々週、札幌へ行きました。つい最近まで飛行機が苦手だったわたしですが、社会人になって必要に迫られ(主に時間の…

加藤Rano
5か月前
9

東武東上線を知る散歩 20240203

週末、池袋から東上線沿いに歩けるところまで行くというのを、わたし以上に街のオタクである最高な友人と執り行いました。 ところで、池袋というところは、渋谷世田谷目黒…

加藤Rano
5か月前
10

2023年、空想と地図と人生を振り返る

年の瀬を実家で過ごしています。家を出てはや3年弱、わたしの居室だった場所は物置と呼ぶべき空間にじりじり近づきつつあり、家具も何もない部屋にはいても特にやることも…

加藤Rano
6か月前
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田園都市線各駅の印象

溝の口住人のわたし曰く 渋谷 実は小さい頃から割と馴染みあるほうの駅。副都心の中でもひときわエネルギッシュでクセのあるカオスを体現していて、そういうのを浴びたい…

加藤Rano
1年前
8

大船 【横浜と湘南と鎌倉のあいだ】

読者の方は「大船」という街にどういうイメージをお持ちだろうか。 路線がたくさん乗り入れる乗換駅、観音がある、湘南に近い、実は鎌倉市にある。老舗の駅弁屋があってサ…

加藤Rano
2年前
8

本厚木 【何故か来たくなる街】

本厚木という街がある。新宿から小田急線で1時間ちょっと、平野と山の境目にある、商業施設やオフィスもそれなりに集積した、神奈川県央の大きな街。 千葉県生まれ千葉県…

加藤Rano
3年前
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街を歩くとき、どこを見ているんですか?

「街を歩くとき、どこを見ているんですか?」 「街歩きでどういうところに注目しているんですか?」 これらは私がよく分からない街にたくさん訪れていることを知っている…

加藤Rano
3年前
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7月入ってすでに積読を3冊消化して偉業すぎる。インプット楽しい期入ったかもしれぬ。辻村深月が地方都市小説を書く人だってこともっと早く知りたかった人生でした。
3冊の内訳:辻村深月「鍵のない夢を見る」、くどうれいん「わたしを空腹にしないほうがいい」、岡真里「ガザとは何か」

2024下半期でやっておきたいこと

飛行機、夜の散歩、コインランドリー。この3つ、日々の中で割と貴重な「なにもしない時間」だと思っている。飛行機は電波が届かないので携帯が使えないし、夜の散歩はそもそも歩いているので携帯が弄れないし、コインランドリーは、洗濯物を数十分後に取りに戻らないといけないという意味で、微妙な存在感を放つ絶妙な待ち時間である。ともかく、久々にランドリーでスニーカーを洗いながらしばし待っている間に、そろそろ6月が終

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旅行と場所の切り替えの話(散文詰め合わせセット) 20240210

つらつらと散文をいくつか。

旅行について 20240128

先々週、札幌へ行きました。つい最近まで飛行機が苦手だったわたしですが、社会人になって必要に迫られ(主に時間の面で)使ってみたら意外と大丈夫で、そうなると北海道みたいな場所は、値段とスピードのバランス的に飛行機ほぼ一択になるのでした。あんな大きな鉄の塊が飛ぶわけがないというのは飛ばず嫌いの言い訳でしたが、乗ってみればいけるものです。

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東武東上線を知る散歩 20240203

東武東上線を知る散歩 20240203

週末、池袋から東上線沿いに歩けるところまで行くというのを、わたし以上に街のオタクである最高な友人と執り行いました。

ところで、池袋というところは、渋谷世田谷目黒あたり、すなわち東京23区南西部に住んでいるとよっぽどのことがない限りお世話にならない街で、わたしも人生で数えるほどしか行ったことがありません。

他方、都内の大きな街でそうした「慣れていない街」を残しておくと、なんとなく訪れるだけで新鮮

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2023年、空想と地図と人生を振り返る

年の瀬を実家で過ごしています。家を出てはや3年弱、わたしの居室だった場所は物置と呼ぶべき空間にじりじり近づきつつあり、家具も何もない部屋にはいても特にやることもできることもないので、今日の昼間は駅前の空いているカフェでのんびりしつつ、今年の積読を消費する活動をしていました。

家の中で集中して本を読むのがあまり得意でない(そのくせ思い立ったらかなり軽率に本を買う)ので、積読ばかり増える2023年で

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田園都市線各駅の印象

溝の口住人のわたし曰く

渋谷
実は小さい頃から割と馴染みあるほうの駅。副都心の中でもひときわエネルギッシュでクセのあるカオスを体現していて、そういうのを浴びたいときにたまに降りたりする。スクランブル交差点の圧倒的「街の中心」感もすき。普段遣いには人が多すぎるけど、つまるところ総じて嫌いじゃない。

池尻大橋
街の印象より道の印象つよし。246を走ってるとこのへんで突然窪地になる。南側は中目と地続

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大船 【横浜と湘南と鎌倉のあいだ】

読者の方は「大船」という街にどういうイメージをお持ちだろうか。

路線がたくさん乗り入れる乗換駅、観音がある、湘南に近い、実は鎌倉市にある。老舗の駅弁屋があってサンドウィッチが有名。系列施設で唯一京急資本が入った「ルミネウィング」なる駅ビルがある。

首都圏の街をしらみつぶしに歩くようになって暫く経つが、実は大船の街をちゃんと歩いたことがなかった。戸塚、藤沢、鎌倉とこのあたりの主だった街はだいたい

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本厚木 【何故か来たくなる街】

本厚木という街がある。新宿から小田急線で1時間ちょっと、平野と山の境目にある、商業施設やオフィスもそれなりに集積した、神奈川県央の大きな街。

千葉県生まれ千葉県育ち、友人が住んでるでも職場や学校があるでもないこの(本)厚木の街だが、なぜかたまに足を運んでその空気に触れたくなってしまう。

私が本厚木を初めて訪れたのがいつだったかは忘れてしまったが、おそらく私が大学一年か二年の頃で、首都圏の主要都

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街を歩くとき、どこを見ているんですか?

「街を歩くとき、どこを見ているんですか?」
「街歩きでどういうところに注目しているんですか?」

これらは私がよく分からない街にたくさん訪れていることを知っている人にはよく頂く質問だ。質問としては至極真っ当だし、おそらく私も自分にこの趣味がなく知り合いに街を訪問しまくる類の人物がいれば同じ質問をいつかは投げている気がしてならない。が、正直なところ私はこの質問に対するちゃんとした答えをいまだに用意で

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