#14 何もしなくたっていいじゃない
——今日も何もせずに一日が終わってしまった。
部屋の片付けもしたかったし、
たくさん本も読みたかったし、
撮り溜めたテレビも見たかったし、
たまった家事もやりたかったし、
あれもこれもしたかったのに。
結局何もせずに終わってしまった。
せっかくの休日だったのになぁ。
あーあ、ダメだなぁ、自分は。
仕事のときに「次の休みはあれやってこれやって」と考えて、いざ休日になると全く何もできない。
今までの人生の中でそうやって自分を責めた日が何日あっただろうか。
「充電できた」と考える
そもそもなぜ何もできないのだろうと考えた。
だらしないから?
やる気を出せないダメ人間だから?
そんな考え方を改めることにした。
ある日から、僕は何もできない理由をこう考えることにした。
「充電切れ」であると。
スマホもPCも充電していなければ、noteも開けないし、アプリも開けない。
それと一緒で人間だって充電をしなければやりたいことだってできない。
すなわち、何もせずにだらだらすることというのは、
人間における「充電」なのである。
事実、何もせずにだらだらした翌日に仕事へ行くと、体力が回復しているのを感じる。1日2日じゃ多少の疲れは残るかもしれないが、少なくとも休み前の退勤のときよりは確実に体がすっきりしている。
まあ、すこーし休みボケもある。
けれど、それはスマホやPCもそう。電源切ってまた入れると、少し立ち上がりが遅いときがある。それと一緒だ。
それから僕は、ダラダラした日に自分を責めることをやめた。
そうではなくて、「よし、充電できた!」と考えるようにした。
そうすることで休むことの罪悪感がだいぶ薄れたのである。
一つの自己肯定感の上げ方かもしれない。
まあ、もう少し充電したいなぁとか思うときもあるのはご愛敬だ。
休むことは自分の身を守ること
実際にダラダラ休まなかったことで去年、大変なことになった。
7月。
夏休みなので図書館の仕事は多忙。
趣味の小説執筆もとある賞の〆切で7月末までに1本書かなければならず、
なおかつありがたいことに友人達からの誘いもあり、
気づけば1日もダラダラする日を作れずに過ごしていた。
そして、とてつもない猛暑。
完全に体が悲鳴を上げていたのだろう。
8月1日にコロナウイルスに感染してしまったのだ。
7月28日~30日まで友達と一緒にいたけれど、友達は感染はしなかった。
それはとても安心だったのだが、そこで痛感したのが免疫力だ。
友達と会った段階で、僕はかなり疲労感を覚えていた。
一方で友達はとても元気だった。
コロナ感染の分かれ道はそこにあったのだと思う。
疲労は確実に免疫力を低下させる。
しっかりと休むことは自分の身を守ることになるということを身を持って体験したのであった。
だらけることに罪悪感を持たなくていい
過去の僕もそうだったのだが、
休むことやだらけること、何もせずに過ごすことに罪悪感を持ってしまう人も中にはいるのではないだろうか。
今ここでだらけたら、ダメ人間になってしまう!
今ここで休んだら、周りに置いていかれるかもしれない!
大丈夫。
そう思えている時点で、ダメ人間でもないし、周りに置いていかれることも絶対ない。
なぜならそう思えている人は日ごろ、頑張っているからだ。
以前の記事にも書いたが、人間は生きているだけで頑張っているのだから。
だから、遠慮せずにしっかりと休みましょう。だらけましょう。
それはあなたにとって必要な充電の時間だから。
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