R.Takeda

名古屋大学情報学研究科M2 趣味:ゲーム実況(MSSP)、ジャルジャル、サンドウィッチ…

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名古屋大学情報学研究科M2 趣味:ゲーム実況(MSSP)、ジャルジャル、サンドウィッチマンの動画を見ること、考えさせる本を読むこと、

記事一覧

5分で読めるグリーン成長戦略

〈注意点〉 本記事はグリーン成長戦略PDFの内容を簡単にまとめたものです。これが全てではありません。また詳細はまだ決まっていません。数値目標はあくまで考えられるシナ…

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3年前
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『知ってるつもり 無知の科学』スティーブン・スローマン

本書は、(実際には全然であるにもかかわらず)人間がいかに自分には確かな知識があると過信しているかを示したものである。各個人が知っていることなんてたかが知れている…

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4年前

『予想どおりに不合理』(前編) ダン・アリエリー

少し前に流行った、行動経済学の知見を一般向けに書いた本の一つである。非常に多くの知見が得られたので、3回に分ける予定である。 1章は相対性(もちろん物理学ではない…

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4年前
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『良き社会のための経済学』(1章〜5章)ジャン・ティロール

1、2章は社会と経済学の関係性について、3〜5章は経済学者は何を考えるのかについて書かれている。 新たな知見 → ・政府のやりたいこととできることを区別しなければな…

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4年前
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『欲望の資本主義3』 丸山俊一(後半)

前回の続きである。 ハラリも市場に対して中立的な考えである。ところで仕事がなくなることを本気で問題視している人はいるのだろうか? ケインズは、いずれ1日3時間労働…

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4年前
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『チーズはどこへ消えた?』 Johnson Spencer

ある日道を歩いていると山盛りのチーズがあった。それをたらふく食べて満足し、しまいにはその周辺に住むことにした。くる日も来る日もチーズを食べたせいで、とうとうそ…

R.Takeda
4年前
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『欲望の資本主義3』 丸山俊一 (前半)

本書は『欲望の資本主義2』の続編である。まだ前半しか読んでないので前半について。 ギャロウェイはGAFAは解体すべきだと説く。なぜならこれまで非常に大きくなった企業…

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4年前
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『WTF経済』 Tim O'Reilly

本書はGAFAの活躍するデジタル経済が今後どうなっていくのかを考察している。(GAFAといえばその圧倒的な強力さを批判されることが多いが、本書ではそれをポジティブに捉え…

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4年前
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『はじめての経済学 上・下』 伊藤元重

本書は経済学を基本(上巻)と応用(下巻)に分けて簡単に解説したものである。上巻ではマクロ、ミクロ経済学、およびゲーム理論の初歩が書かれている。下巻では公共経済、金融…

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4年前
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『黒田日銀 超緩和の経済分析』 日本経済新聞社

新たな知見 → バブル崩壊後の1993年から2005年にかけて、就職氷河期であった。この時期に新たに会社に入った人は、デフレが続いた影響で社内研修や人材育成の機会を十分…

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4年前
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『強い者は生き残れない』 吉村仁

ダーウィンの進化理論とそれ以降の総合学説によると環境が生物の発展を選択するのであるが、その環境は常に変化する。それゆえ、ある時期にある生物が生存的に最適であった…

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4年前
3

『みんなの量子コンピュータ』

量子コンピュータとは何か、どう動くのかということをやさしく解説したもの。量子情報ではもっとも有名な本である、ニールセン&チャンによる『Quantum computation and qu…

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4年前
2

『やり抜く力 GRIT』

成功するために必要な力は、生まれ持ったものではなく、後天的に身につけられる力ーやり抜く力である。 具体的には、ある一点に絞って、高めの目標を設定する。その目標を…

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4年前

『エッセンシャル思考』

エッセンシャル思考とは、本当に大切なことに集中するために大切でないことを切り捨てることだ。本当に大切なことは自分自身で決める必要がある。そして大切でないことに対…

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4年前
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『科学的な適職』

適職とは、 ・自らの仕事にどれぐらい裁量があるか ・その仕事により達成感を得られるか ・自分のモチベーションタイプに合っているか ・目的、ビジョン、評価の方法が…

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4年前
1

『1%の努力』

概要 → 「ひろゆき」の考え方集。例えば、両手離しで生きる、社会は案外適当でもいい、自分にとって何が好きか嫌いかを理解するためにも新しいことにすぐ乗っかる、など…

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4年前
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5分で読めるグリーン成長戦略

〈注意点〉
本記事はグリーン成長戦略PDFの内容を簡単にまとめたものです。これが全てではありません。また詳細はまだ決まっていません。数値目標はあくまで考えられるシナリオの1つを示したものです。実際、最近のニュースをみると数値目標がより大胆になっているように思います。大事なのは、目標達成のための政策がどんどん立てられるので、産業構造も変化するだろうということです。

〈参考資料〉
グリーン成長戦略P

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『知ってるつもり 無知の科学』スティーブン・スローマン

本書は、(実際には全然であるにもかかわらず)人間がいかに自分には確かな知識があると過信しているかを示したものである。各個人が知っていることなんてたかが知れているのに、多くのことが成し遂げられた。1940年には人類は核の力を使えるようになった。1970年には人類は月に行けるようになった。いずれ万能量子コンピュータも使えるようになるだろう。しかし、これらについて誰か1人が全てを知っているわけではない。

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『予想どおりに不合理』(前編) ダン・アリエリー

少し前に流行った、行動経済学の知見を一般向けに書いた本の一つである。非常に多くの知見が得られたので、3回に分ける予定である。

1章は相対性(もちろん物理学ではない)について。人は選択肢を与えられるとその中から選ぼうとしてしまう。しかもその選択を多少操作することもできるようだ。なんでも相対的に考えるのではなく、自分の中でなんらかの絶対的な基準を持つといいだろう。

2章は、需要と供給の均衡という幻

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『良き社会のための経済学』(1章〜5章)ジャン・ティロール

1、2章は社会と経済学の関係性について、3〜5章は経済学者は何を考えるのかについて書かれている。

新たな知見 → ・政府のやりたいこととできることを区別しなければならない。資源配分に必要なのは情報であり、市場によってそれが明らかになる。例えば通信会社に周波数を割り当てる場合、政府が勝手に無料で与えるのではなく、オークション形式でやれば事業者の持つ情報(ある周波数に対してどの事業者が一番多く払う気

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『欲望の資本主義3』 丸山俊一(後半)

前回の続きである。

ハラリも市場に対して中立的な考えである。ところで仕事がなくなることを本気で問題視している人はいるのだろうか? ケインズは、いずれ1日3時間労働が来るだろうと予想していたはず。労働なんて少なければ少ないほどいいに決まっているのでは? 必要な仕事以外はすべて趣味だ。仕事がなくなったら(なくなる前に)BIなどを導入して生活を保証する必要がある。ただ少数の国がBIを導入しても失敗する

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『チーズはどこへ消えた?』 Johnson Spencer

ある日道を歩いていると山盛りのチーズがあった。それをたらふく食べて満足し、しまいにはその周辺に住むことにした。くる日も来る日もチーズを食べたせいで、とうとうそれが無くなってしまった。無くなった理由を考える者、途方にくれて立ち尽くす者、怒れる者、別のチーズを探しにいく者、、、。昨日まで当たり前にあったものが今日になって無くなってしまったとき、あなたはどうする?
もちろん、一緒に探しに行こう!

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『欲望の資本主義3』 丸山俊一 (前半)

本書は『欲望の資本主義2』の続編である。まだ前半しか読んでないので前半について。

ギャロウェイはGAFAは解体すべきだと説く。なぜならこれまで非常に大きくなった企業は解体されてきた。財閥解体のように。GAFAへの対抗策として興味深い戦略は中国が行なったという。それは巨大IT企業の知的財産を盗み、真似して中国国内での利益を確保したことだった。これは明らかな違法行為のようであるが、GAFAもそうであ

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『WTF経済』 Tim O'Reilly

本書はGAFAの活躍するデジタル経済が今後どうなっていくのかを考察している。(GAFAといえばその圧倒的な強力さを批判されることが多いが、本書ではそれをポジティブに捉えているようだ。)これまでのデジタルにおける歴史からもわかるように、未来はすでに目の前にある。しかもそれは我々がどう使うかを決めることができる。

新たな知見 → ・southwest社(格安航空会社)のビジネスモデルにおいて、格

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『はじめての経済学 上・下』 伊藤元重

本書は経済学を基本(上巻)と応用(下巻)に分けて簡単に解説したものである。上巻ではマクロ、ミクロ経済学、およびゲーム理論の初歩が書かれている。下巻では公共経済、金融システム、組織、および国際経済について簡潔に説明されている。

新たな知見 → 貨幣が便利なのは、それにより欲求の二重性が一致するからだ。欲求の二重性とは、それぞれの人はそれぞれが好きなものだけを欲しいが、自分が持っているのは特定の

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『黒田日銀 超緩和の経済分析』 日本経済新聞社

新たな知見 → バブル崩壊後の1993年から2005年にかけて、就職氷河期であった。この時期に新たに会社に入った人は、デフレが続いた影響で社内研修や人材育成の機会を十分与えられなかった。また不本意な企業に就職した人は転勤しやすくなった。そうした理由で人的資本を十分蓄えられなかった。

コロナの影響で今年からこうなってしまうのか!?経済は持ち堪えられるのか??

『強い者は生き残れない』 吉村仁

ダーウィンの進化理論とそれ以降の総合学説によると環境が生物の発展を選択するのであるが、その環境は常に変化する。それゆえ、ある時期にある生物が生存的に最適であったとしても環境の変化によって絶滅してしまうことがあった。では進化についてどう考えるべきか?本書では、従来の理論に補強するかたちで新たな仮説、環境変動説を提案している。この理論は、従来ではあまり考えられてなかった環境の変動のもとでどのように進化

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『みんなの量子コンピュータ』

量子コンピュータとは何か、どう動くのかということをやさしく解説したもの。量子情報ではもっとも有名な本である、ニールセン&チャンによる『Quantum computation and quantum information』の最初の章とほぼ同じであったような気がする。

新たな知見 → superdense codingと量子テレポーテーションは互いに逆の操作であること。superdense

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『やり抜く力 GRIT』

成功するために必要な力は、生まれ持ったものではなく、後天的に身につけられる力ーやり抜く力である。

具体的には、ある一点に絞って、高めの目標を設定する。その目標を達成するために、
・集中して、努力を惜しまずに、その目標を目指す。
・フィードバックにより弱点を知って克服する。
・弱点をうまく出来るまで何度も繰り返す。
以上の3つをループさせる。1日で3-5時間で十分。

そういえば、プロになるには数

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『エッセンシャル思考』

エッセンシャル思考とは、本当に大切なことに集中するために大切でないことを切り捨てることだ。本当に大切なことは自分自身で決める必要がある。そして大切でないことに対してははっきり「ノー」と言う。

これ、『1%の努力』に似てるなあ。これまた自分の考え方に似てるから、新たな知見はあまりなかった。強いて言うと考える時間を定期的にとった方がいいだろうということか。

しかもこれ、『7つの習慣』 に書かれてい

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『科学的な適職』

適職とは、

・自らの仕事にどれぐらい裁量があるか

・その仕事により達成感を得られるか

・自分のモチベーションタイプに合っているか

・目的、ビジョン、評価の方法がはっきり明確であるか

・作業にバリエーションがあるか

・組織内に良い仲間がいるか

・世の中にどれほど貢献できるか

以上7項目に合う仕事が適職になる、ということが心理学によって一応わかっている。

注意: 心理学には再現ので

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『1%の努力』

概要 → 「ひろゆき」の考え方集。例えば、両手離しで生きる、社会は案外適当でもいい、自分にとって何が好きか嫌いかを理解するためにも新しいことにすぐ乗っかる、など。

新たな知見 → 実はそんなになかった。自分も同じように生きているからかもしれない。挑戦に失敗してもそれをネタにするぐらいの気構えがあるといいと思った。

考えたこと → 自分は1%でも努力しているだろうか?最近はダラダラし

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