『知ってるつもり 無知の科学』スティーブン・スローマン
本書は、(実際には全然であるにもかかわらず)人間がいかに自分には確かな知識があると過信しているかを示したものである。各個人が知っていることなんてたかが知れているのに、多くのことが成し遂げられた。1940年には人類は核の力を使えるようになった。1970年には人類は月に行けるようになった。いずれ万能量子コンピュータも使えるようになるだろう。しかし、これらについて誰か1人が全てを知っているわけではない。飛行機の作り方も多分誰も知らない。知性は個人ではなく集団に宿っているようである。