『WTF経済』 Tim O'Reilly

本書はGAFAの活躍するデジタル経済が今後どうなっていくのかを考察している。(GAFAといえばその圧倒的な強力さを批判されることが多いが、本書ではそれをポジティブに捉えているようだ。)これまでのデジタルにおける歴史からもわかるように、未来はすでに目の前にある。しかもそれは我々がどう使うかを決めることができる。

新たな知見  →  ・southwest社(格安航空会社)のビジネスモデルにおいて、格安にすることだけが考えられている。なぜなら「差別化要因が全て整合するよう」にしているから。食事なし、座席指定なし、わずかな社員、、、(p.87)。

・uberにおいては、運転手よりuberが消費者需要がどれだけあるのかが明らかによく分かっている。このような情報の非対称性を使って運転手からの余剰を吸い取っている。このままでは、長期的に見ると運転手がどんどん離れていってしまうだろう。そうならないように運転手に対してもuberの新しい価値を提供する必要がある。

・ビジネスにおいては、バカみたいに大きい目標を立てるとよい。なぜなら、それが重要すぎて、失敗してもやればやるほど世界が良くなるからだ。逆に、このような目標を立てる必要があるかもしれない。

それにしてもこの本、辞書のように分厚い。どのジャンルの本かを明確に言い表すのは難しいが、とりあえず経済学の読み物だと思うと分厚すぎる。読むのが大変だった!でもたった2400円。本ってこんなに安くていいのか???

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