『はじめての経済学 上・下』 伊藤元重

本書は経済学を基本(上巻)と応用(下巻)に分けて簡単に解説したものである。上巻ではマクロ、ミクロ経済学、およびゲーム理論の初歩が書かれている。下巻では公共経済、金融システム、組織、および国際経済について簡潔に説明されている。

新たな知見  →  貨幣が便利なのは、それにより欲求の二重性が一致するからだ。欲求の二重性とは、それぞれの人はそれぞれが好きなものだけを欲しいが、自分が持っているのは特定の人にしか好かれない。だからその特定の人を探し出し、その中で自分の好きなものを探さなければならない。これは効率が悪い。よって貨幣を媒介にすることで取引が円滑になる。

逆イールドカーブになる場合の例:景気が悪化している場合、将来の金利が下がることが予想される。よって、借りる側は金利が下がってから長期で借りるようになり、運用側は金利が高い今のうちに長期の運用をするようになる。結果、長期金利は短期のより低くなる。

はっきり言って簡単すぎて、復習にしかならなかった。まあ新書なので仕方ないか。次はスティグリッツを読むぞ!!

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