マガジンのカバー画像

障害者の就労支援について思う事

85
障害者の就労支援について考えた事を書いていきます。 ※全て個人の感想です
運営しているクリエイター

記事一覧

障害者の「働く」がビジネスになる

ITを活用した障害者特化キャリア事業を展開する株式会社RESTAが約2,500万円の資金調達。

障害のある人たちの就労はビジネスになるという事。

規制緩和以降、株式会社の就労移行が増えて、サービスの質の向上が差別化になる時代になりました。
障害者福祉でお金儲けするのか?という声もあり、賛否あり、それでも変化できた事は評価される事と思います。

結局のところ、障害者雇用分野で障害者を食い物にする

もっとみる
難病患者の方の「働く」

難病患者の方の「働く」

難病患者を障害者雇用率の対象に 患者団体が就労支援へ請願書
2024年5月20日 18時36分

難病は難病であるだけでは障害者の法定雇用率の対象にはなりません。
中には病状が悪化して「障害者の状態」になり、その手帳を取得する方はあります。

そして、難病患者の方への雇用対策として特定求職者雇用開発助成金(発達障害者・難治性疾患患者雇用開発コース)

があります。
ただ、これは雇用の後押しにはなり

もっとみる
障害者雇用 雇用予約にならないために

障害者雇用 雇用予約にならないために

そんな資料を作って企業の採用担当者さんにお渡ししています。
細かい、くどい、めんどくさい。そんな内容かもしれませんが、適正な障害者雇用の入り口に立つためには必須です。

さて、この資料を作ったのはなぜかというと、先輩が繋いだ就労が「雇用予約とみなされ」その先輩が退職した後、その対応を任されたものでした。
(僕が所属している部門の役割では無かったものの、現実的に外部機関と話ができる知識と経験があった

もっとみる
僕の中での自閉症支援の情報の経過

僕の中での自閉症支援の情報の経過

今朝の佐々木康栄先生のVoicyで、日本での自閉症支援や啓発がどのように発信されてきたのかを振り返ってました。
中山清司先生がゲストで、必聴です。

僕の中での情報の経過を考えると…
2001年の大学3年生からのゼミがスタートです。戸部けいこ先生の漫画「光とともに…」の1巻が発売されていて、2巻の取材をされていた頃でした。
https://amzn.to/3Jc5NP5

自閉症の事は全く知らずに

もっとみる
障害者の戦力化・・・福岡モデル

障害者の戦力化・・・福岡モデル

福岡労働局の発信している取り組み。

障害者雇用で人手不足を解決! ~障害者の戦力化を通じて人材確保の実現を支援します~

福岡労働局のプレスリリースです。
先日発見した西日本新聞の記事に、取り組みについて発信されていました。

地域にある様々な資源を引っくるめている所が素晴らしいと思います。

障害者雇用が企業の戦略のひとつとなる事は僕くらいの支援者でも考えていることで、企業に伝えている事です。

もっとみる
勇者ヒンメルなら、そうしただろうね

勇者ヒンメルなら、そうしただろうね

葬送のフリーレン、コミック(漫画アプリ)で読み始めました。
今はAmazon primeでアニメ版を見ています。

エルフのフリーレンは何百年も生きているエルフですが、人間の気持ちが想像できない。でも、勇者ヒンメルに出会って、人間を知りたいと思うようになる。
フリーレンが人間のように、よりよく生きたいと思う時に指標とするのが勇者ヒンメルだ。かっこつけの勇者。

そんな勇者ヒンメルなら、そうしただろ

もっとみる
ヤマト運輸が推し進めた、障害者の「働く」がひとつ消えるのか?

ヤマト運輸が推し進めた、障害者の「働く」がひとつ消えるのか?

ネットで報道されているのを見た。

実際、埼玉県内でもこの「メール便配達」の仕事を請け負っていたB型施設があって、その配達に同行させてもらった事がある。
単独行動で、自分のペースで仕事ができるこのメール便配達は、精神障害のある人の中でも貴重な仕事であり収入源であった。

このところのヤマトは利益率が非常に悪い事が足を引っ張っているのか?このメール便(現在はDM便)を郵政に丸っと渡してしまい、ドライ

もっとみる
就労移行支援と医療の連携事業を始めてみます

就労移行支援と医療の連携事業を始めてみます

これまで、障害者就業・生活支援センターとして活動してきた時には、とにかく外との繋がり・連携を意識してきました。

今、就労移行の所属になって、外とのつながりはほぼ無い。95%オフくらいの状況。

ただ、他機関と繋がる事に抵抗感や違和感はなく、むしろ自分にとっては地域との連携は自然な事なので、障害者就業・生活支援センターでの経験は無駄ではなく就労移行でも活かせる。

医療との連携。
これは新たに開拓

もっとみる
好きな子の後を追って行ったら、障害者の就労支援センター長になってた話

好きな子の後を追って行ったら、障害者の就労支援センター長になってた話

マイナビのnoteでの企画「#あの選択をしたから」を見て投稿しました。

僕にも「#あの選択をしたから」がいくつもあります。
人に誇れる選択、ちょっと恥ずかしい選択、色々ありますが今回は後者の方を披露します。

僕は教育系の4年制大学に入学して、教職課程も取っていました。
当時の僕は「心理学」を学びたいと思っていて、教育学の授業には身があまり入っていませんでした。

あの選択とは?

僕の所属して

もっとみる
特別支援学校主催の合同説明会に参加した件

特別支援学校主催の合同説明会に参加した件

地元の特別支援学校主催の福祉事業所合同説明会に参加。
今回、初の試みということで、楽しみにして参加してきました。

過去、僕らの圏域では、就労移行支援事業所が集まって独自の「就労移行支援事業所 合同説明会」を実施してきた経過があり、一度、この特別支援学校を会場に使わせていただいた事もあります。その時の事が参考になっているんじゃないかな?と勝手な想像をしています。
(ただし、その時の僕はインフルエン

もっとみる
ヤマトの特例子会社がSDGsをやってますよー

ヤマトの特例子会社がSDGsをやってますよー

弊法人、実はヤマトの関連団体です。
社員証にもクロネコのマーク、付いてます。

そこで、今回はヤマトの特例子会社である(株)スワンの話題です。

割と知っている人が多いであろう事業がスワンベーカリーです。パン屋さん。
全国に展開していますが、実はその大半はフランチャイズです。FCではありますが、お金儲けの為に多店舗展開しているわけではなく、そのノウハウと秘伝の冷凍パン生地を使ってもらい、障害者の雇

もっとみる
障害者の就労支援をやっている僕が見ておきたいyoutubeチャンネルとは

障害者の就労支援をやっている僕が見ておきたいyoutubeチャンネルとは

e-ラーニングで学べる時代になりました。
有料・無料、様々な動画があります。県の研修、サービス管理責任者の研修でさえもe-ラーニング+オンライン研修になっているくらいです。

ちなみに、e-ラーニングで知っているのは
・シエンシー
・スペシャルラーニング
サービスを開始してから6〜7年か?Special learningの方に一日の長があるとは思います。発達障害者支援においては、確かな講師陣を揃え

もっとみる
就労支援者として、どうやって視野を広げたか?

就労支援者として、どうやって視野を広げたか?

自分は障害のある人の就労支援においては平凡な支援者です。
スキルとしては自閉症のある人の支援や構造化など、TEACCHプログラムの視点(注:TEACCHプログラムそのものではない)を学んでいるて、それを応用して小手先の支援をしています。

関連する資格はジョブコーチ研修の受講と社会福祉士。

そんな平凡な支援者が、どうやって地域連携の構築や視野のを広げ、繋がりを拡大したのかについて再考してみました

もっとみる
どの言葉を選ぶか?は納得と共に変化する〜脱構造化と再構造化〜

どの言葉を選ぶか?は納得と共に変化する〜脱構造化と再構造化〜

僕は専門家ではないので、専門用語の意味だとか定義だとかはよくわかりません。そんな前提を言い訳として冒頭に置いておきます。

タイトルにある「脱構造化」と「再構造化」という言葉。
僕の中での納得は、水野さんの説明でした。

『再構造化』の意味と『脱構造化』との違い(BOUZAN NOTE!!より)

僕の理解、
脱構造化・・構造化を卒業して、取り去ること。
再構造化・・現状に合わせて、必要な構造化に

もっとみる