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現場からは以上です。2nd

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「現場からは以上です。」マガジン内のnoteが100を超えたので、2ndマガジンを作りました。 「地域の魅力とITの力で小売はもっと面白くなる!」をモットーに働く中で感じたこと、…
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#メディア

「年齢不詳系雑誌」が増えている理由

「年齢不詳系雑誌」が増えている理由

先週書いた『紙とWebにおける決定的な違い』に続き、またもや雑誌の話。

最近雑誌を見ていると、対象年齢が広くなり、年齢という境界が曖昧になってきたように感じる。

この傾向は『"ワンテーマ"の時代』を書いた3年前から感じていたことではあるけれど、雑誌を読んだ感想を毎月言語化するようになってさらに確信を深めたことでもある。

中でも、変化をもっとも強く感じたのがminaだ。

minaはもともとカ

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紙とWebにおける決定的な違い

紙とWebにおける決定的な違い

高校時代から雑誌を読むのが好きだったのだけど、ここ最近は消費文化総研の定例で『雑誌を深める会』を毎月開催していることもあって、いち消費者としてだけではなくビジネス視点で雑誌を読むことも増えた。

その中でも、VERYは毎号気づきと発見がある、という話はこれまでにもnoteやTwitterで散々書いてきた。

VERYのすごさは他にもいろいろあるのだけど、直近半年のVERYを読んでいて、『これは紙だ

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孤独感と仮想敵

孤独感と仮想敵

ずっと見よう見ようと思っていたドラマ『フェイクニュース』をやっと全部見終わったのだけど、個人的に今年マイベストドラマといっても過言ではないくらい面白かった。

フェイクニュースは誰か1人の悪者が作り出しているわけではなく、無責任で利己的な私たち1人1人がそこに加担していること。

現実世界で証拠とされるようなものも、いくらでも捏造が可能だということ。

そして何より、『普通の人』がちょっとした出来

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私は「伝えるためにつくる」人。

私は「伝えるためにつくる」人。

よく受ける質問のひとつに『書くモチベーションは何ですか』がある。

今でこそnoteを毎日は書かなくなったけれど、書きたいことはたくさんあって、時間さえあれば今でも本当は毎日書きたいと思っている。

でもそれは私にとって『表現』という感覚ではないし、文才があると思ったこともない。

自分が作ったものを『作品』だと思ったことは、一度もない。

じゃあ何のために書いているのかというと、私はとにかく自分

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SNSは『拡声器』から『コミュニティへの入り口』になっていく

SNSは『拡声器』から『コミュニティへの入り口』になっていく

昨日たまたまTwitterを開いたらけんすうさんのこんなツイートを見かけました。

ちょうどタイミングよくこのあとの連続ツイートも読み(現在は削除されている)、私も最近あらゆるSNSで成熟という名の飽和が進み、単にフォロワーを増やすことの意味が薄れていることを感じていたこともあり、私なりの解釈をツイートしてみました。

個人的に、上記のけんすうさんの指摘で重要だと思っているのは、『SNSがオワコン

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これからのコンテンツは「短編集」になっていく

これからのコンテンツは「短編集」になっていく

私は以前からドラマと消費行動の相関性に興味を持っているのですが、最近朝ドラにハマったことで改めて『15分』という尺の絶妙さを感じています。

そして今後動画の再生端末に占めるスマホの割合が高くなっていく中で、この『15分』という尺はひとつのフォーマットになっていくのではないかなと。

ちょうど半年ほど前も同じようなことを考えてつぶやいたりnoteに書いたりしたのですが、1時間でもなく30分でもなく

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2018年は「インフルエンサー新時代」の幕開けだった

先日から本田翼さんのYoutubeチャンネルが話題ですが、私はこのニュースを見て、2018年はエンタメビジネスが大きく変わった年として記憶されるのだろうなと思いました。

最近NewsPicksでものんさんや柴咲コウさん、中田敦彦などこれまでの芸能人の枠を超えた取り組みをしている方のインタビュー記事を読むことが多く、エンタメビジネスの変化を感じていた中でのニュースだったのでよりそう感じたのかもしれ

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個人としてのメディアとの付き合い方

個人としてのメディアとの付き合い方

これからは「個」の時代だと叫ばれて久しく、個のブランディングについて様々なところで語られるようになりました。

私自身もnoteやTwitterでの発信をきっかけに様々な機会をいただいて今があるので、マイメディアで発信し続けることの重要性を強く感じています。

ただ、個人的に今はまだ個のブランド化が過渡期にあると感じるのは、個と社会の関係性がSNSやオウンドメディアとしてのブログといった自分がコン

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なぜ本屋は "最強のメディア"なのか

なぜ本屋は "最強のメディア"なのか

昨日はNewsPicksアカデミアのイベントで、ケトルの嶋さんと集英社の石塚さんをお招きして雑誌×コマースの未来について伺いました。

このテーマで嶋さんに打診したときから『いいテーマですね』と言っていただいていたのですが、冒頭からなぜ編集者が仕事の幅を拡張しなければならないかについて熱く語ってくださった嶋さん。

編集者の目利き力やコンテンツを作る力はとてもハイレベルだからこそ、それを発露する乗

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「つなぐ人」の価値 #mediacruise

「つなぐ人」の価値 #mediacruise

「 "アテンド"って、これからどうなっていくと思いますか?」

昨晩開催した #mediacruise の報告会イベントで、私が一番話したかったテーマは地域におけるアテンドの役割とそのリアルについてでした。

それは私自身が地域に足を運んだり、取材に行ったりする中で地域のつなぎ役としてのアテンドに大きな可能性を感じてきたからでもあります。

歴史を振り返ってみると、庶民も旅行ができるようになった頃

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言葉をつむぎ、文章を編むということ

言葉をつむぎ、文章を編むということ

4月からNewsPicksアカデミアで新しくはじまったゼミ制度。

私は佐々木さんの「メディア人2.0」を受け持っているのですが、今回谷崎潤一郎の『文章読本』を読み、普遍的な教えと時代性を失っている箇所について1,000字以内で論じよという課題がでたので、私も試しに書いてみたいと思います。

***

「言語は思想を伝える機関であると同時に、思想に一つの形態を与える」
と谷崎は言う。

言葉は思想

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過去を受け継ぎ、未来に託す。「今」を生きる私たちがすべきこと #mediacruise

過去を受け継ぎ、未来に託す。「今」を生きる私たちがすべきこと #mediacruise

「みんなで、私の地元・佐賀県に行ってみたい!」

そんなわがままを思いついたのは、昨年の灯台もと暮らしの取材を伊佐さんと共に振り返っていたときのこと。

2人の持ち前の思いつき実現力(?)を生かして、先月「#mediacruise」として企画をローンチしました。

そして、改めてみんなで訪れた嬉野・有田の旅。

今日、それぞれのメディアの記事が公開になりました!

▼cocorone特集:百年前と

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わたしは「関係」を作っていきたいのだ

わたしは「関係」を作っていきたいのだ

ワタナベアニさんのnoteはいつも心にグサッとくる記事や一言が満載で好きなのですが、特に「100個の仕事。」という記事は私自身ハッとさせられる内容でした。

有料マガジンなので詳細は課金して読んでいただきたいのですが、私はこの記事を読んだ瞬間、映画「リトルフォレスト」のセリフを思い出しました。

「何にもしたことが無い癖に、何でも知ってるつもりで、他人が作ったものを右から左へ移しているだけの奴ほど

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「場」というメディアを編集する、はじめの小さな一歩。 #cocoronedays

「場」というメディアを編集する、はじめの小さな一歩。 #cocoronedays

12/7(木)の夜、cocoroneとしてはじめての試みであるマーケットイベントを開催しました!

今回は無料で出入り自由のイベントだったため、直前まで「本当にみんな来てくれるのかな…」と不安に思っていたのですが、蓋を開けてみると100人近くの方々に足を運んでいただき、プロデューサーとして感無量でした…!

1人1人抱きしめたかったけど時間が足りなかったので、抱きしめられたい方は次回会った時に申告

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