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店番日記

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ちいさな本屋さんで店番する間の言葉の整理
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#エッセイ

春_店番日記

春_店番日記

島か港か、どこか小さくのどかなコミュニティのなかでひとりちいさな本屋さんのお姉さんをやりたいとここ最近思っていて、そんな来るかもわからない未来の光景がはっきりと目の前に浮かんできた。
(吉本ばななさんの「海のふた」が理想的)

放課後の子どもたちが立ち読みをしたり帰路に着く前に集う場所だったり、近所のひとがお茶をしにきて椅子に座って会話したり、そしてそれをひろい気持ちで迎え入れる店番のわたし。ひま

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不調を感じる日の店番日記

不調を感じる日の店番日記

0218 眠くてだるい体を無理やり引きずり起こし、なんとかベッドから這い出る。ああ、昨日はメイクだけ落として眠ったのか。昨夜の自分をすこし恨みつつ、とりあえず急いでシャワーを浴びる。

昨日買っておいた、いちご大福を2口ほどで食べ出勤。
朝との相性が非常に悪いなといつも思う。どうしたって朝起きるという事実が苦手。

仕事場に着くと、ミモザがやってきた。
冬の陽をあつめたちいさな結晶のようで愛らしい

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0204-0206 店番日記

0204-0206 店番日記

0204 その人のことしか考えられないほどに想っていたあの年末の感情はあっという間に消え去り、いつしか生活を繰り返す日々のなかで思い出すこともなくなっていった。噴火避難勧告レベルで熱していたあの感情を思い出すことすらできない。興味がまったく別の方向へと向かっていってる感覚がわかる。

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0206 週に一度の終日、本屋さん勤務の朝。
朝からおしごとの日は家を出る2時間前にアラームを鳴らして

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