マガジンのカバー画像

Z級うつ病ログ

23
うつ病関連の自分の長めの記事をまとめています。まあまあ~かなり病み。
運営しているクリエイター

記事一覧

無感情はトラウマの克服なのか?

愛用のマグカップが割れたので親と一緒に実家の押し入れに保管されている未使用の食器ゾーンから新品のマグを探す。
唯一保管されていたのは前社に内定した時にもらったノベルティのマグカップ。他にめぼしいものもない。
「それ使って大丈夫?嫌な気分にならない?」
「いや、特に無感情だから多分問題ない」
軽く水ですすいで早速風呂上りに牛乳を飲む。
妹から「…デザインはかわいいな」と妙なコメントをされたのでさらり

もっとみる
Z級うつ病ログ:整う気配のない自律神経と闘う健康診断

Z級うつ病ログ:整う気配のない自律神経と闘う健康診断

小学校から高校まで一応運動部に所属し、大学では声楽系サークルに所属していたので肺活量はまあまああるのだが、元来いかんせん吸う息が少ない。そのせいで鬱で1年半ほど寝たきり生活をして赤子以下の肺活量になってしまった。2分も歩かないうちに息が上がってきて、10分もすれば酸欠なのか手が痺れてくる。働き始めて毎日1万歩以上歩いているのに一向に改善されず、一応現在かかっている精神科の先生にも相談したが「そのう

もっとみる

Z級うつ病ログ:ヘルプマークデビュー

昨年のちょうど今頃、7月くらいだったと思う。平日に休みを取ったついでに役所で”ヘルプマーク”をもらった。
はじめは家族からは「障害があるみたいだからやめた方がいいのでは…」「もらうのために審査がいるんじゃないの?」と止められた。家族は今でもうつ病を「若干甘えた病気」でいつか完治すると考えていることが言葉の端々から伝わってきた嫌な思いをしたのを覚えている。

ご存じでない方のためにヘルプマークとはど

もっとみる
Z級うつ病ログ:ティア鬱〜Tears of the 鬱〜

Z級うつ病ログ:ティア鬱〜Tears of the 鬱〜

『ゼルダの伝説 Tears of the Kingdom』を購入して以来、日々ハイラルの地を駆け回っているのだが、なにせエンカウントボスとの戦闘で集中力がもたない。序盤のヒノックス戦では、エイムで苦戦してかなり手こずった。その日は休日だったが朝からいつもの頭痛というかビッグクランチに悩まされていたので、そんな体調の日にゲームはしない方が良いに決まっているのにやってしまった。朝から限界気味の脳と、何

もっとみる

Z級うつ病ログ:鬱は多分美しい

うつ病を発症してから既に2年が経過した。

体調はまあまあ良好。
「うつ病は乳酸菌と酢酸?から得られる○○のホルモンが分泌されていないらしいからダメ元で飲むお酢と乳酸菌サプリを飲んでみたら?」という母親からの提案を受け、この2ヶ月毎日風呂上がりにお酢と乳酸菌サプリを飲んでみた。乳酸菌についてはヨーグルトでもいいらしいが、自分は胃がデリケートなので頻繁には食べられない。こんなにもヨーグルトを愛してい

もっとみる
Z級の日々:夜中夢

Z級の日々:夜中夢

今月で精神病院にかかってから1年半が経つが相変わらず睡眠薬の量は減らない(ちなみに諸事情で先日別のメンタルクリニックを受診したら、うつ状態の患者のマックスの種類と量の薬が処方されていると説明を受けた)。
仕事を始めたからなのか睡眠はまた浅くなってきているのが自分でもよく分かる。だけど薬と生活習慣の影響で脳だけが毎日10時頃に睡眠状態に入る。脳や身体が熱を帯びるので、コールドスリーブならぬ「ヒートス

もっとみる
Z級の日々:さらば小学生さん

Z級の日々:さらば小学生さん

漸く取り戻し始めた自信が度重なる性悪面接でズタズタに挫かれ、思うように再就職活動も上手くいかず「しばらくバイトで食いつなぐか…」と諦めていた矢先に、内定が出た。取り敢えず社会に慣れる練習ということで内定承諾した。そのままトントン拍子に入社日が7月下旬に決まったことで、平日に組まれていた小学生さんの家庭教師も終了することになった。

転職活動を開始した時、「終わってほしくない」とお風呂場でひっそりさ

もっとみる
Z級の日々:心が完全に折れると自動修復しない

Z級の日々:心が完全に折れると自動修復しない

数日前の面接で心のゲージが完全に鬱状態に突入してからなかなか持ち直せていない。ストレッチは所詮一時的な改善/バフらしく、面接前にまで全然戻らない。
ネチネチ自分の負の感情を僻みっぽく分析しても何にもならないのは経験済みなので、取り敢えず面接で浴びた非礼な言葉をメモするだけにしておく。絶対に許さないからな。

・「○大みたいな良い大学行ったのに(前社)なんて就職するレベルじゃないよね」「学歴が良いし

もっとみる
Z級の日々:睡眠不足も忘れるくらいswing

Z級の日々:睡眠不足も忘れるくらいswing

「睡眠薬を使うと眠れる。」

自分の脳は未だにおかしな状態にある。
朝は脳が真空パックを受けているような収縮感がある。頭の中でビッグクランチが起こっている。新型コロナの後遺症の一つとしてよく挙げられる「ブレインフォグ」に近いのかもしれない。元来ブレインフォグはうつ病の症状だったからこの感覚はそれなのかもしれないが、靄がかかっているのとは少し違う気もする。
夜は全く眠気が来ない。一応欠伸は出るが身体

もっとみる
Z級の日々:自信を取り戻せ

Z級の日々:自信を取り戻せ

大した数の面接は学生時代にも受けていないが、先日初めて所謂「圧迫面接」を経験した。

うつ病前後で打ち砕かれた自信とパッとしない経歴という、ハリボテにしてもあまりにお粗末な装備で一体どう「こんな風に貢献します!!」とアピールするのやら。職務経歴に関しては新卒の就活で手を抜いたザマであり自分が悪いので文句言える立場ではない。働く意欲がないんだもの。

それはそれとして「そこまでしてうちの会社で働きた

もっとみる
Z級の日々:朝の面接も無問題(モーマンタイ)

Z級の日々:朝の面接も無問題(モーマンタイ)

退職して2ヶ月が過ぎて転職活動もぼちぼち書類通過するようになり、最近は少しだが面接が増えてきた。
在職中の多くの転職者と違って無職で時間の融通がきく自分は面接が朝イチの9時に設定されがちになる。仕方のない話だが未だに朝は脳が思うように働かず真空パックを受け続けている感覚が残っているので、なるべく朝は避けて応募するのだが、うーむ、社会は厳しいらしい。自分は粛々と朝の面接を受ける。諦めだ。

ただ不幸

もっとみる
Z級の日々:断崖の警戒心

Z級の日々:断崖の警戒心

今年の1月くらいだっただろうか。母親から「親戚への挨拶」に誘われた。それにしてもうだつの上がらない日々を漫然と過ごしているのに、いつのことなのかもう分からない。もしかしたら去年の秋だったかも知れない。嫌な記憶だからか無意識に忘れようとしていたのだろうか。

話を戻すと、祖父母にひさしぶりに会ってみないかと打診をされたのだ。
父方の祖父母はもうすでに亡くなっており、自分にとっての「おじいちゃんとおば

もっとみる
Z級の日々:集中力との闘い

Z級の日々:集中力との闘い

先日、眼科で視野検査を受けてきた。

小学生の頃から眼鏡をかけており、現在の裸眼視力は0.04程度というナメクジ以下の視力しかない。定期検診のために眼科に行ったら、「眼圧が落ちてきて緑内障の兆候があるので、念のために後日視野検査をしましょう」ということになったのだ。

数年前にも別の病院で同じく「緑内障の兆候あり」と言われて視野検査受けたことがあったので、特に緊張することもなく病院に向かった。

もっとみる
Z級の日々:気まぐれ爆弾

Z級の日々:気まぐれ爆弾

「檸檬爆弾」と言えば、多くの人は梶井基次郎の『檸檬』を思い浮かべるだろう。陰鬱な主人公の内面と対照的なほど鮮やかな檸檬が鮮やかなあの短編である。私は高校生の時に現代文の授業で読んだが、現在でも頻出らしい。

主人公が思いがけず購入した、檸檬という黄色の果物を爆弾に見立て書店の棚に置き去りにするシーンが非常に印象的だ。読んでしばらくは誰もが「爆弾」を仕掛けたくなったことだろう。

かく言う私は現在進

もっとみる