弱聴の逃亡日記「国道脇のお昼寝と決意」
2017年11月28日 6日目
この日の旅路は今までとは一味違った様相だった。
那須塩原の町を過ぎたあたりから建物は姿を消し、山を分け入って敷かれた道幅の広い道路が続く。
途中、珍しい標識に遭遇した。山の峰の絵が描かれた標識だ。
那須山と山名が示されたその向こうに絵と同じ形をした山々がそびえている。
「おぉ、あれが那須岳かぁ」弱聴は標識の絵と実際の那須岳を見比べながら知った風な声を上げる。
川や橋の標識はよく見かけるが山の標識は初めて見た。いつもは素っ気ない標識に絵が添えら