都内で☆お目々キラキラ
大変な状況が続く日々、なかなか近場にしか行けませんが、楽しみアンテナをキュッキュと磨きつつキョロキョロ。友人達と会う機会はかなり減っているものの、人間ってあまり変わりませんね、一日一好奇心☆?あはあは。ついアクセル踏んで、あちこち軽やかに出かけてます。
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☆ 練馬区立美術の森緑地
特に広いわけでも、新しくもない無名な公園だが、子ども達の遊ぶ声が響く。敷地内にある古い建物は1階が図書館、2-3階が練馬区立美術館。1階部分の残りのスペースが美術の森緑地で、30の動物の立体がある。なんだか人の数より動物の方が多いですが、いつも明るく活気があって賑やかな雰囲気なんです。触っても、抱きついても、乗っかったっていい動物達なのだ。子どもの目には一体ここは、どんな風に映るのだろう?疲れた大人だって、こんな愉快な動物達に囲まれたら、気持ちはおのずと明るくなる。美術館入口の2階ベランダからは、みんなを待つ動物達を上から眺められる。
2階エントランスからの眺め。階段の左右にトンボがいるの、見えますか?
上の馬?の脚は、練馬にちなんで大根になってます。(練馬大根が有名)
色んな作家が手がけた、楽しげな動物のオブジェたち。
正面で看板持つ熊の、横向きの立ち姿。
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◎ 練馬区美術館
こじんまりした美術館ですが、時々興味深い企画があるので伺います。この日は夫が若き日、授業を受けていた舞台美術家でもあり画家でもあった朝倉摂先生の展覧会。当時も多くの舞台の演出を手がけて多忙を極めていた朝倉さん。休講も多かったが、まだ高校を出たばかりの右も左もわからない学生たち全員を、高いチケットを並んで買わなければならない一流の舞台裏にバンバン連れて行って、惜しみなく本物の仕事を若い学生に生で見せた。豪快な大先輩であり、未来を見据えたクリエイターだった。
一人娘の亜古さんが
「母は今頃、もう生まれ変わって、パリあたりで呑気に絵でも描いてる事でしょう。過去のことなど一切振り返らずに」
3階部分の吹き抜けから、美術館ロビーを見下ろす。
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◎ 番外
緑地公園の入口のお向いの建物、サビがすごい。ここまで行くと、もうアート!
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☆ 合羽橋商店街
カッパッパ〜ルンパッパ〜♫
商店街には河童レディがスイスイ泳いで涼しげ。
厨房設備や台所用品のガチャガチャした問屋街で、以前は一般客には少し不便だったのですが、もう誰でも楽しく買い物できる観光スポットにシフトチェンジ。で、最近じゃオシャレだったり高級感ある店舗も登場。「えっえっ、ここ合羽橋だよね?」キョロキョロ確認しちゃう。
どんな曜日も定休日に、お任せください!
ギガウェーブ!ってw 食品サンプルを作ってる人達も、やっぱり「うわっ!」と驚いてくれる大胆なやつも、作りたくなっちゃいますよねぇ。売約済みで、良かった〜。
気持ちはわかるけど、やっぱりダサい。でも観光客はこのB級な街並みに、ワクワクしちゃうんですよね。ありがとう!
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☆ 亀十
合羽橋まで来たら、隣の浅草まで歩いて「亀十、待ってるからね」家族の無言の圧、名物のどら焼きは必ず買わなきゃなりません。亀十は商売上手で、遅くなっても売り切れません。浅草雷門前で外国人がどれほどいても、時代が変わろうと、お支払いは現金のみ!行列も社長まで出て来て、テキパキ注文を聞いてアグレッシブにさばきます。混雑していても大丈夫。回転は早いです。
思った以上にどら焼きはかなり重いので、帰りじゃないと、かなり辛い。御注意を。
亀十のどら焼きは¥360 、高いです。
でも普通のどら焼きの2倍くらいあるんです。必ず1つでお腹いっぱい。
皮が通常のしっとりみっちりの茶色ではありません。ふわふわクッションみたいな、過剰にふんわりしてるのが特徴。黒いあずきあんも良いですが、騙されたと思って白あん!一度頼んでみてください。「キタ〜〜!」唸ります。
◎ 東京3大どら焼き
誰が決めたのか、こんな事がまことしやかに言われてる。和菓子党の我家は、もちろん全店を制覇しており、どれも美味ですが、とりあえず現在、我家の1番人気は「亀十」テンション上げ上げです。
・草月(東十條)
・うさぎや(上野)
・亀十(浅草)
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☆ 板橋区立美術館
板橋区でも、かなり奥まった多少不便な広い公園の中にある美術館。リニューアルされて、ピカピカですが、どこか山のアトリエに来たような温かい気持ちになる。近年の展覧会が、絵本などに特化してる傾向だからかもしれない。休日に足を伸ばしてのんびり。帰り際、灯がついた絵本の館を振り返ってその姿を見ると、体から何かがスッと抜けて、月が満ちるような充足感がある。
カフェはまだ準備計画段階だそう。休憩室は自動販売機のみ、カジュアル。周りに飲食店がないので、オシャレなカフェの力で若者達も引っ張って来て欲しい。
真っ白でスタイリッシュな清潔感あるトイレなのですが、もう驚いた事にトイレの洗面台の鏡に、駒形克己さんの絵が描いてあるんです。優しい絵。どんな時でも、みんなの心をホッとさせる魔法を持っているよう。(1番上は多目的トイレ)
こういう人が真のクリエイターなのかもしれないと思った。感染症が長期に渡り蔓延し、人々の心が不安になってる時に、トイレの鏡に自分と一緒に映る温かな笑顔。この不意打ちにやられた。ここまで来た甲斐があった。こんなところで、大切なものを思い出した。優しい絵に感動。大拍手!
● 駒形克己
造本クリエイター・デザイナー
板橋区立美術館のロゴマークやグラフィックは駒形克己氏。現在は、ご自宅兼アトリエは近郊の自然の中にあり、都内にオフィスがある。
仕掛け絵本が大好きな私ですが、こんなにある本が駒形さんの作品だったとは…なんて美しく、読み手におおらかで優しい。子どもの好奇心に笑いながら応援しているよう…素晴らしい。
コムデギャルソンを初め、ファッションブランドからの人気も高く、ロゴマークなども多数。
モビール好きで、あちこちで探してる私が、目にしていた紙の鳥の、こちらも駒形氏の作品だったとは知りませんでした。
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☆ 和田誠記念文庫 渋谷区中央図書館4階
原宿警察署の裏手にある渋谷区中央図書館に
(渋谷区民の)和田誠ルームが出来ている。家族が自宅近くにある仕事部屋の、特注家具や膨大な本や映画の資料を寄贈。運ぶのが大変だったとスタッフw
個人の書庫なので地味ではありますが、ファンなら一度覗いてみるのもいい。日曜祝日以外は20時まで、のんびり出来るので、私は日常的に利用している図書館です。
打ち合わせ用テーブル、下に資料などを置けるように発注。
♫だ〜れか〜の熱いハート…こっこ〜ろはエメラルド〜…♫
キョンキョン主演の「怪盗ルビィ」可愛い。
左から真田広之、和田誠監督、小泉今日子。みんな若くて脂が乗ってる時。
私は映画では「麻雀放浪記」が1番好きだな。
◎ 和田さんの偉業を1つ!
なんと大学4年、在学中にこのクォリティのレコードジャケット、溜息しか出ない。
24歳で(誰も太刀打ち出来ない)名作、ハイライトのパッケージデザインを。もう仰天☆て、て、天才!
展覧会に出てた、料理家でシャンソンも歌う愛妻のレミさんのために、デザインしたメガネ。寡黙な和田さんが、とびきり明るくて賑やかな妻へのプレゼント。楽しい♫
あ、こんな話もありました。現在ミュージシャンをしてる長男・唱が昔マイケル・ジャクソンにどハマりしていて、母のレミさんも感化され、詞を読んで完全に陶酔。
「お父さん、マイケルは天使かもしれないわ。純粋で、この世の者とは思えないわ」
ウットリ話すと、和田氏…
「天使が整形するか💢」
お見事!笑った。
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☆ アマムダコタン(パン屋)
「表参道に大行列が出来てるパン屋、知ってる?」
何回か聞かれて、
「都会のオシャレパン屋も、高いし回転速いからなぁ〜。で、固いパン苦手だしな。差し歯が取れるぅ」
「週末は2時間待ちってよ」
「まさか〜やだ」
雨が降り出しそうな平日の午後、近くを通りかかり列の人に美味しいのかを尋ねていると
「今日はすっごく列が短いです。」
「え、マジ?」つい列に入る、単純。でも30分は待ちました。
博多に本店があると言う人気店、アダムダコタン。すごい種類の多さにめっちゃ迷う。
「明太子バゲットが一番人気で、生ドーナッツも、カヌレも美味しい」
前の常連に聞いてゲット。
話題の美味しい情報は、とりあえず1度はゲット。夕飯前に持ち帰る手柄の土産は、いつも夫が仕事の手を休め、全部のパンをキッチン鋏✂️で4等分カット。全種類少しずつのラップをかけたアソート皿が全員分テーブルにが、貧乏性で食いしん坊の我家流🥪🍩もはや原形がわからない時もあるw
「並んで買うの、わかる気がする」
ビックリするほどの値段ではなく、次々焼かれるパンは種類が沢山で楽しくて、どれも美味しかった。内装がアメリカ中西部の荒野?パン屋とは思えなくてワクワクした♫
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☆ 上野駅公園口の大改革!
2年くらい前、突然上野駅公園口前の(観光バスも停まる)公共の有料駐車場が閉鎖されると言う。
「工事ですか?いつまでかかりますか?」
「工事じゃない。ここはもう無くなるんだ」
「ん?無くなる?はぁ?」
意味がわからなかった。
それから駅舎や道路、美術館やらありとあらゆる場所は、工事中のコーンや囲いでいっぱいになっていた。
そして春、久しぶりに美術館に車で向かうと、駅前の賑わう公道が、えっ!消滅してる?そんなバカな?でも事実だった。駅舎は隈研吾のウッディな低層建築に。駅と沢山の文化施設とを一体にした一大ガーデン広場へと生まれ変わっている様に、何度も目を擦る。夢かと思った。以前の上野駅と言えば、学校や文化施設の歴史ある高尚なイメージと、反面、治安の悪さがあった。公園口駅のすぐ前でも、少し暗くなると路上生活者がベンチを占め、何やらコソコソ話しかけて来る外国人があちこちに出て来て怖い。素晴らしい美術展や音楽会の後でさえ、お酒や食事をしたり余韻を楽しめない。足早に帰るしかない緊張感がありました。
頑張りましたねぇ東京都。東京駅前の駅舎が美しく映える広場の第二弾は、上野駅。(次は日本橋の復活、楽しみ!)世界文化遺産になった巨匠ル・コルビジェの貴重な建築の国立西洋美術館を、設計当初のものに復元したり、前川國男の文化会館を補修している。安藤忠雄の国際子ども図書館もある。世界に誇れる文化の街、上野を皆さんに安心して訪れてほしいのだ。まだ続くネオTOKYO改革を、私はとっても楽しみにしている。
広場の手前で、道はUターン。タクシーやハイヤーは熟知してます。
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◎ 北の玄関口・心の上野駅
上野駅と言えば、東北への列車の発着地。昔は出稼ぎ客でごった返した。石川啄木もその1人。貧しさと夢と郷愁あふれる句、私は東北の歌人の風土を感じる句が大好きだ。ん〜石川啄木、やっぱりいいなぁ。
余談になりますが、昔、東北から出て来たゲイの友人が嫌な事があると、夜タクシーを飛ばして来て、上野駅を見ながら酒を飲んだと言う。「この列車に乗れば帰れる」そう思いながら泣いて(号泣)耐えたと。それは相当な回数だと聞いてはいますが(笑)でも、故郷に帰れる列車が来る駅って、東京人の私達にはわからない沁みる光景だったのだろう。
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◎ 上野ミュージアムショップのグッズ
ミュージアムショップは大抵、入場しなくても入れる。ミュージアムの貴重な財源ですから。散歩がてらにあちこち覗くのも楽しい。
スヌーピーだって波乗り。
鳥獣戯画のみんなと遊ぶピーターラビット、日英友好。
展覧会の度に出す、似せる事に心血を注いで作る金太郎飴。クォリティを毎回チェ〜ックw
ちょっと綺麗めなゴッホ人形。なんか音楽教師みたい。でもこの波みたいな眉毛で、気難しさをかもし出した?
ゴッホ展の時の、グッズ制作のマニアックぶりについ爆笑してしまった。ゴッホが好んで描いた(貧乏臭い木?)糸杉の抱き枕。これでも¥4800くらいしてたはず。さすがに買った人を私は知りません。
上野の森美術館にある西郷隆盛の一筆便箋。
国立博物館のハニワのぬいぐるみ。並んでると、なんだか仲良さそうで楽しそう♫
国立博物館のガチャガチャは、振り切ってマニアック。大衆ウケは考えてない。どうせなら全部出したくなる?ダメダメ。
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☆ 早稲田大学
都会の真ん中にあり、東京の唯一残っている路面電車は下町の三ノ輪から出て「早稲田」この著名人を数多く輩出した歴史あるキャンパスは、外から想像するよりかなり広い。
沢山の卒業生からの多方面からの寄付もあるのでしょう。博物館や資料館、スポーツ推進センター、垂れ幕のかかった古い建物がいくつもあって見切れないくらいある。
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☆ 演劇博物館 「エンパク」
広い早稲田キャンパス内に目を引く、イギリスの劇場を模して作った木造西洋建築。坪内逍遥がシェークスピア全40巻を翻訳した記念に出来たそう。
古い貴重な演劇図書や、当時の衣装や小動具など。京マチ子のミニシアターもある。
一見地味に見える展示の中に、これがまた面白いものを発見。↓↓↓ 注目w
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◎ 六代目 中村歌右衛門のぬいぐるみコレクション
歌舞伎の名女形のぬいぐるみ愛は本物で、演劇博物館に寄贈された数々が「ああ幸せだったんだなぁ❤️」つい頬をゆるめて見入ってしまう。伝統芸能の世界でも人間らしい一面が、そしてその個性を大事にして、展示している大らかさが、私は好きだ。
歌右衛門さんのぬいぐるみや、動物のスケッチなど展示されてます。歌右衛門さん、私、友達になりたかった。
自宅での取材、なんてファンタジックな世界。記者だって、笑みが溢れます。
出張もほら、いつも一緒 ♪
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☆ 村上春樹ライブラリー
沢山の人が既に紹介してると思いますが、海外からの見学者も大勢やって来る話題のスポット。またまた&また!w 隈研吾建築です。入場には予約が必要。本人の意向もあったのでしょうか、堅苦しさゼロ、明るいのびのびした(本人以外の本もある)読書スペース。好きなジャズを聴くオーディオルームもある。
このビックウェーブが村上春樹ライブラリーの建物の目印になっている。
ここが入口です。
村上氏の愛用品も各所に散りばめられて、自宅でくつろぐ氏の雰囲気も味わえるような。「私は全部の著書、読んだはず!」と思ってるハルキスト達も、
「えーっ、こんなにある?」ちょっと面食らう出版された本の数々。
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◎ カフェ・橙子猫 (オレンジキャット)
グランドピアノは、以前経営していたジャズバー「ピーターキャット」のもの。キャットが好きよね。
このカフェ、とても開放的で明るくて良い。本を読みながらのんびりしてたら授業に行きそびれそう?外のテラスも気持ちがいい。北欧のドーナッツやホットサンドイッチ、大人気。男子学生にはボリュームに欠けますね。私達はたらこスパゲッティと珈琲ゼリー、ドーナッツも「あ、美味しい」学生気分で(老け過ぎ、わかっとるわ)ウキウキ。館内見学は時間予約制だが、このカフェはいつでも利用可能だ。早稲田生ラッキー、ここ良いなぁ。
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長く住む東京の街も、噛めばまだまだ味が出ます(笑)止まってるように見える風景も、少しずつ変わっている。変わらないのもいいが、変わるのも楽しい。何かに驚かされたい自分がいつもいる。「好き」は、馬鹿みたいに大きな声で、何度だって言いたい。友人達と会えた時は、ケタケタ笑い転げたい。優しく気持ちを弾ませて、都会のみずみずしさを吸収していたい。
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