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観察日記1335

観察日記1335
おはようございます。
『「待つ」ということ』をまとめていきます✋
自分にとってあらゆるものとの向き合い方の原点と感じている「待つ」を解きほぐしていきます。

■待つことの規準(ウィトゲンシュタイン)
・期待の規準
 ・期待は、あるひとが何かをきたしていると他人が判断するときの、その当のひとの内部に存在するある心的過程ではない
  ・そのような特定の内的過程の存在をどのように検証すればいいのかという問題が発生する
 ・期待というのはまだどこにも存在しないものへの心のたなびきであるがゆえに、これを確証するのは難儀
・「兆候」
 ◇あるひとがそわそわと部屋の中を行き来する場面を考える
  ・玄関の方を見たり、物音に聞き身を立てたり、壁の時計を見上げたりしている
  ・わたしは、彼は誰かの訪問もしくは到着を待っているのだろうと思う
  ・しばらくして人物Nが現れる
  ・とりとめもない振る舞いを繰り返していた彼がホッとした表情でようやく落ち着く
  ・わたしは、彼が「Nが来る」のを待っていたのだとわかる
 ・上記のことは、当たり前のことを当たり前に叙述しているだけのように思われるかもしれないが、わたしがどうしてそう思ったのかということを考えてみる
  ・「Nが来た」ことをわたしが確定するための与件と、彼が「Nが来るのを待っている」と判断するための与件とは、明らかにずれている
  ・彼が「待っている」とわたしが判断したときに、その待っている当のひとがNであるかどうか確証する手立てはない
   ・Mをまっているときに、たまたまNがやって来たというだけのことかもしれない
   ・誰も待っておらず、ただ締切が迫っている原稿を書きあぐねていただけかもしれない
  ・確証するためには、彼がその時どのような心的状態にあったのかを突き止めるしかないと、ひとは次に思うだろう
  ・「わたしは彼(N)が来るのを待っていた」と彼が言ってくれれば、それで謎は氷解するかもしれない
  ・しかし、「わたしは彼が来るのを待っていた」という彼の言明が真であることをひとはどのように確定するのかと問うと、問題は振り出しに戻る
   ・彼のそわそわしたふるまいから観察された与件に立ち戻るしかない
   ・ウィトゲンシュタインはこれを「兆候」と呼ぶ
  ・この場合の兆候は、〈待つ〉ことに随伴するある程度の規則性を持った様々な現象の集まりに過ぎない
   ・〈待つ〉の何たるかをこれらの与件によって定義することはできない
(遮断)

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