見出し画像

観察日記1356

観察日記1356
おはようございます。
『「待つ」ということ』をまとめていきます✋
自分にとってあらゆるものとの向き合い方の原点と感じている「待つ」を解きほぐしていきます。

■待たずにすむように
・『ランデ・ブー』(オステール、『待ち合わせ』宮本訳)
  会うのやめて3ヶ月、それでも僕はクレマンス(別れた恋人)と、未練がましく待ち合わせを続けている。
  にもかかわらずクレマンスに連絡しなかったのは、知らせずにおくほうが確実に思えたからだ。
  場所と、日時を伝えたら、まず来てもらえなかったはずで、待つ側の苦しみもそれだけ大きくなっていただろうから、僕は僕なりに工夫をして、会えなくてもあまり恨まずにすむようにしたのだった。
 ・ふつう相手に日時と場所を告げるはず
 ・相手にどうしても会いたいというよりも、〈待つ〉という行為の枠のなかに自分を嵌める、そんな〈待つ〉
 ・あえて来るはずがないような「待ち合わせ」へと毎日自分を滑り込ませている
  ・クレマンスがやってくることははなから期待していない
 ・あてどなく待つという生の枠組みの中に自分をようやく押し込めている
  ・待つことが習慣になったとき、待つことは「安楽の一要素」でしかない
 ・日時も場所も決めずに待つのは、忘れるため
 ・こちらを振り向かないひとを忘れるために、ひとはふつう気を別のところへ逸らす
  ・そのひとのことを思い出させるものをすべて自分の視野から追い払う
 ・世界を別の色で染め直そうとする
 ・この男が試みているのも、世界を別様に染め直すこと
  ・しかし、やり方が違う
  ・その人をあてどなく待つ、待ち人が来る可能性をわざと極小にするというかたちで待つことで、染なおしをしようとする
  ・自分があてどなく待つ場所、その場所をじぶん独りで占めることによって
 ・世界は〈待つ〉という態勢のなかで"それにふさわしく"整えられる
  ・「考えてみれば僕が肝心要の一点を先送りしているのは、遅延を招くことで今この場の状況が飽和点に達するようにしたいからじゃないか」
 ・だれを待つのかということがそのなかで次第に意味を持たなくなる
  ・「クレマンス」(別れた恋人)がその場所から遠ざかり、一個の記号のようなものになってゆく
 ・「何かを凝視するような待ち方」それじたいを遠ざけたいというのは、待つひとにいつも訪れる願望
 ・生きるということのあらゆる局面にまといついてくるクレマンスを遠ざけるために、この男は「何かを凝視するような待ち方」とは異なる待ち方を、それに映る別の世界を構築した
  ・日時と場所を決めずに待つという〈待ち方〉
  ・待つ相手を最終的に消去してしまう〈待つ〉
(酸欠)

#実験 #観察 #日記 #読書 #自然 #教育 #子育て #学校 #遊び #学び #勉強 #人間 #哲学 #科学 #常識 #思い込み #自由 #責任 #待つ #バイク #旅 #ぽんマス自省録 #ゆっくり考える #たたき台


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?