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観察日記817
観察日記817
おはようございます。
「科学哲学への招待」を読書中です✋
■発見の論理
・仮説演繹法は近代科学の根幹をなす優れた方法論ではあるが、「いかにして仮説を発見するか」については何も教えてはくれない
・「発見法(heuristics)」とはなりえない
・「アブダクション(abduction)」
・プラグマティズムの創始者C・S・パースが提唱
・「仮説設定」「仮説発想」という訳語が当てられている
・ハンソンによる現代的な定式化
①ある予期していなかった現象Pが観測される
②もし仮説Hを真とすれば、その帰結がPとして説明される
③ゆえに、Hを真としてみる理由がある
・演繹法の観点からすれば「後件肯定の誤謬」と呼ばれてきた誤謬推理の一つ
・そこで導き出された結論は必然性をもたない
・実際の科学の現場では、しばしばこのような方法によって仮説が発見され、形成されることが少なくない
・アブダクションは論理的には正しい推論ではないが、発見法としては大きな実践的価値をもつ手続き
・「セレンディピティ(serendipity)」
・偶然的に科学的真理を発見する能力
・アルキメデスが風呂でたまたま浮力の法則を発見など
・セレンディピティが発現する背景に、アブダクションやアナロジー、メタファー(隠喩)などの有効性が指摘されている
・科学的発見のプロセスは、単なる論理的アルゴリズムに還元することはできない
・科学者の思考は論理的に妥当な推論だけに基づいているわけではない
・非形式的な推論を無意識のうちに行っている
・「合理性とはまさしく、絶えず広がる世界へ言語を絶えず適応さえていくことであり、メタファーとは、この適応を達成する主要な手段の一つ」(M・ヘッセ)
・帰納法や演繹法、仮説演繹法も決して万能の方法論ではない
・方法論は科学研究の中で一定の役割を果たしてはいるが、科学はそれだけで発展するものではない
・科学研究は数式や論理的推論で凝り固まった融通のきかないものではなく、科学者の自由な想像力と創造力が羽ばたく余地のあるダイナミックな精神活動である
(第7章 科学の方法-4)
〈読書中〉
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