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観察日記1333

観察日記1333
おはようございます。
『「待つ」ということ』をまとめていきます✋
自分にとってあらゆるものとの向き合い方の原点と感じている「待つ」を解きほぐしていきます。

■零度の抒情
・時との「調和」は「僥倖」のように訪れない(霜山)
 待機性は何もただ無為無策で僥倖を待っているのではない。
 治療の時間の曲折のうちにいろいろなことがあり、事象の布置が患者の内面でも変わり、時に自然に一件落着することも少なくない。
後から振り返ってみると、何故にそのような解決がきたか判らない、という印象を与えることも少なくない。
 それは治療者の無言の働きかけや、あるいは思わず発した一言が患者のなかで発酵し、家族の態度とか環境条件も不思議に変わっていき、なんとか生命の意味感が充実して、光が、見えてくることによるものであろう
・「期待」の切れたところ
 ・待つことが、治療者のひとりのいとなみとしてあるのではない
 ・患者と治療者が近づいたりたり遠ざかったりしながら、ともに待つともなく待つ時間のなか(「期待」が切れたところ)に、ゆるやかに起こる
・「治療時間の曲折」のなかで治療者の求められるもの(霜山)
 ・「患者に自由な、くつろいだ時間を贈り、かつ真剣な関心を持っていることを示すこと」
 ・密着せず、離れもしない難しい距離
 ・この距離はそれぞれに特異な存在のあいだで「曲折」のあとにかろうじて生まれる距離
 ・そこに規準はない
・この距離は何をきっかけとして、保たれるべき距離として現れてくるのか?
 ・〈隔て〉の距離ではなく、可塑的ともいえる〈緩やかさ〉となるのは何によってなのか?
 ・〈待つ〉という、未来へのかかわりを含む関係を、「静かな信頼」に満ちた関係へと転化させるもの何なのか?
・「いき」(九鬼周造)
 ・「色に染みつつ色に泥まないのが『いき』である」
 ・「いき」の色、灰色と褐色と青色
 ・共通するのは「飽和度の減少」
  ・淡さ、黒み、沈静
 ・「飽和度の減少」とともにどこか艶やかな色調を隠し持っていなければ「いき」ではない
 ・「色っぽい肯定のうちに黒ずんだ否定を匿している」
  ・そこに、「諦めを知る媚態」「垢ぬけた色気」が生まれる
 ・〈待つ〉の「飽和度」(=期待)を減じてなお、それでも待ちつづける、待つと思うことなしに待つ
(待機)

『患者に自由な、くつろいだ時間を贈り、かつ真剣な関心を持っていることを示すこと』
これは教育分野にも必要なことなのではないでしょうか。(子どもだけでなくあらゆる人の育つ分野・環境)
そして、この絶妙な距離が生じる『規準はない』ということも何度も振り返ることが重要だと思います。

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