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観察日記815

観察日記815
おはようございます。
「科学哲学への招待」を読書中です✋

・演繹法と帰納法の長所短所
・「演繹法(deduction)」
 ・普遍的命題(前提)から個別的命題(結論)を論理的に導き出す方法
  ・幾何学的証明
   ・一群の公理から一つ一つステップを踏んで個々の定理を導き出す
 ・前提(公理)が結論(定理)を必然的に(例外なく)帰結する
  ・前提が正しければ、結論は必ず正しい
 ・結論は前提のうちにすでに暗示的に含まれていたものを明示的に取り出したもの
 ・演繹法によって知識を拡張すること、新しい知識を獲得することはできない
・「帰納法(induction)」
 ・帰納は個々のものどもから一般的なものへの上昇の道である(アリストテレス)
 ・個別的命題(前提)から普遍的命題(結論)を導き出す
 ・知識を拡張することはできるが、前提と結論の関係は必然的ではなく、蓋然的(確率的)なものにとどまる
・ヒューム(イギリスの哲学者)の指摘
 ・帰納法は妥当な論証ではない
 ・「Aが起こればBが起こる」という帰納法に基づく因果的知識には正当な根拠はない
 ・原因と結果の結びつきは両者の「空間的近接」、「時間的継起」、「恒常的連接」に基づいて形成された我々の「心の習慣」にすぎない
 ・科学知識の確実性を疑い、懐疑論に達する
・科学研究の現場では帰納法なしで済ますわけにはいかない
・経験科学である限り、数学や論理学などの形式科学のように、演繹的論証のみに頼ることはできない
・哲学者たちは帰納法が少なくとも十分信頼するに足る科学の方法であることを示そうと試みてきた
・「自然の経路の斉一性」(ジョン・S・ミル)
 ・自然界を観察して同じような状況のもとで一定の現象が生じればそれ以降も将来にわたって何度も繰り返されると考えてよい、という原理
 ・この原理に基づけば、自然は統一ある秩序によって支配されているのだから、帰納法は十分に信頼できる妥当な結論を導く、という保証が与えられることになる
 ・この「自然の斉一性」がア・プリオリ(経験に先立つ)な原理だとすれば、それは経験科学の方宇とはいえず、一種の形而上学的原理となるほかない
 ・もし経験的原理だとすれば、その正しさは帰納法によって論証されねばならず、「帰納法の妥当性を保証する自然の斉一性の正しさを論証するために帰納法を必要とする」ことになって循環論法に陥る
・「帰納法の正当化」の問題
 ・論証方法としての帰納法の正しさを根拠づける
 ・多くの哲学者が挑戦してきたが、いずれも成功せず
 ・帰納法はそもそも論理的正当性をもたない推論方法であり、科学にとっては無用の長物にすぎないと主張する哲学者も出てきた(ポパーなど)
(第7章 科学の方法-2)

〈読書中〉
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