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観察日記232

観察日記232
おはようございます。
今日は「社会心理学講義:〈閉ざされた社会〉と〈開かれた社会〉」より。

(民主主義と全体主義)社会の規則を市民が遵守する程度は同じだと想定します。前者(民主主義)では市民がほぼ自主的に規則を守る。対して後者(全体主義)では警察権力が怖いから仕方なく規則にしたがう。社会規範はどう維持されるでしょうか。
すでに確認したように社会の強制力によって人間の行動が大きく左右されるのは、どちらの社会にも共通する。しかしその時、各人が思い浮かべる理由は異なります。全体主義社会では権力に強制される事実が明白だから、行動の原因を自らの内的な動機や人格に結びつけない。しかし民主主義社会では、自分自身で決定したという正当化が起きやすい。つまり既存ヒエラルキーを維持する上でむき出しの暴力に頼る全体主義に比べ、民主主義社会ではより巧妙かつ隠されたメカニズムを通して秩序が維持される。強制されている事実に気づかず、自らの意志で行為を選択するという虚構がかえって支配状況を可能にする。被支配者が自ら率先して正当性を見いだすおかげで支配はその真の姿を隠蔽し、自然法則の如く作用する。本当は自由の身でないのに、自由だという幻想を抱くからこそ、我々は権力の虜になるのです。(p.198)

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