観察日記876 2 ぽんマス 2022年10月28日 08:36 観察日記876おはようございます。「善と悪のパラドックス」をまとめ中です✋・動物の研究から、能動的攻撃と反応的攻撃を制御する神経回路を明らかにする・猫の視床下部に電極で刺激を与えた際の反応が、電極の位置によって異なる ・視床下部 ・視床下部の下にある下垂体という小さな腺を通して、全身のホルモン分泌に影響を及ぼす ・ある位置では能動的攻撃(静かな咬みつき攻撃)をとり、別の位置では反応的攻撃(防御性攻撃)をとる・静かな咬みつき攻撃は、かつては一般的な摂食行動(狩猟の一つ)と正しく認識されていた ・視床下部の異なる部位の刺激による異なる行動は、別種の攻撃とは考えられない ・たんに摂食と闘いの違いだろうととらえる・その後の研究(主にラット)で、「静かな咬みつき攻撃」は摂食行動に限定されないことがわかる ・自分と同じ種を攻撃することを考えると、能動的攻撃と考えるべき・電極のごくわずかな位置の違いが、攻撃性に極端な違いを生み出す・哺乳類と非常に隔たっている猫と齧歯類で、ほぼ同様の違いがみられる・脳の深部のほかの部位でも似たような差異がみられる ・背側中脳水道周囲灰白質の活性化により反応的攻撃性が生じる ・腹側中脳水道周囲灰白質の活性化により能動的攻撃性が生じる・反応的攻撃と能動的攻撃はどのような関係にあるのか? ・一方が強まると他方も強まるように同調して働く?(相互促進) ・一方が他方を抑制する?(相互抑制) ◇猫の場合 ・視床下部のふたつの部位が相互抑制の関係と考えられる ・猫が喧嘩しているとき(反応的攻撃)には、視床下部内側基底部の神経が外側視床下部の神経の活性化を阻害 ・「静かな咬みつき攻撃」を抑制 ・猫は喧嘩と狩猟を同時にできない ・相容れない2つの行動(闘いと摂食)を同時にとろうとしたときの混乱避ける、有用な適応 ◇ラットの場合 ・視床下部内側基底部と外側視床下部の結びつきはごく弱い ・一方の攻撃が他方の攻撃を抑制することはあまりない ・能動的な「静かな咬みつき攻撃」を慎重に仕掛けたラットは、相手が反撃しても反応的攻撃で即座に対応できる ・両方の攻撃を同時にすることができる ◇人間の場合 ・計画的な攻撃が戦闘になったときは、反応的な「防御的」攻撃ですぐに対処できる方が有利 ・おそらく相互抑制は欠けている(猫よりラットに似ている) ・視床下部内側基底部と外側視床下部の神経結合は弱いだろう(攻撃性の生物学的基礎) 善と悪のパラドックス ーヒトの進化と〈自己家畜化〉の歴史 amzn.to 5,390円 (2022年10月10日 07:18時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する 〈読書中〉・大学の教科書を中心に化学熱力学・反応速度論を復習中。まとめのスライドをつくりながら、「熱」「エネルギー」「反応」などの概念理解に再挑戦しています。 View this post on Instagram A post shared by ぽんマス (@ponmas2) スタログ:「危機」の由来(現代倫理学) 危機という言葉(crisis, Krise, crise)は、ギリシア語の krinein(名詞は krino)から由来す faber-school.jimdofree.com #観葉植物 #実験 #観察 #ふぁーべる園芸部 #日記 #読書 #自然 #教育 #子育て #学校 #遊び #学び #勉強 #人間 #環境 #哲学 #科学 #常識 #思い込み #教育知 #ぽんマス自省録 #ゆっくり考える #たたき台 ダウンロード copy #日記 #読書 #子育て #教育 #勉強 #哲学 #学校 #自然 #学び #人間 #環境 #科学 #遊び #思い込み #実験 #観察 #常識 #観葉植物 #ゆっくり考える #たたき台 #ぽんマス自省録 #ふぁーべる園芸部 #教育知 2 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート