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観察日記836

観察日記836
おはようございます。
「科学哲学への招待」を読書中です✋

■プラグマティズムの科学論
・「自然主義」
 ・科学と哲学との境界線を抹消し、両者を同じ土俵に置く立場
 ・現代のアメリカ哲学に極めて強い影響
  ・アメリカ哲学の源流のプラグマティズムが、もともと自然主義的傾向を有していた
・プラグマティズム
 ・世界を「神の視点」からではなく「行為者の視点」からとらえようとする立場
 ・パース、ジェイムズ、デューイなど
 ・「プラグマ(為されたこと、行為)」に由来
・「プラグマティズムの格率」(パース)
 ・ある対象の概念を明確に捉えようとすれば、その対象が実践に関わりのあるどのような結果を引き起こすかを考察せよ
 ・例えば、物体の硬さや重さの概念は、あれこれ思索をめぐらすことによってではなく、その物体に実践的に働きかけテストを試みることによって知られる
 ・パースにとって近代科学の実験的方法の導入は、この格率に合致するものに見えた
 ・パースは、研究者の共同体が真理を探求していく試行錯誤と自己修正のプロセルを重視
 ・研究者の共同体が探究の末に到達する収束地点で獲得される確信こそが「真理」であると考えた
・「内在的実在論」(パトナム)
 ・形而上学的実在論
  ・世界の在り方が我々の探求過程とは独立にあらかじめ決まっている、神の視点から世界を見る立場
 ・内在的実在論
  ・真理を我々の探求プロセスや正当化の手続きと不可分のものと見なす
 ・内在的実在論によれば、真理は我々の持つ概念や探究の方法と相対的にしか決まらないことになる
 ・しかし、パトナムは相対主義を自己論駁的な主張として退ける
 ・パースの考えを引き継ぐ
  ・われわれの真理の探究は最終的には安定的に収束する
 ・真理とは探究のプロセスの果てに得られる「理想化された正当化可能性」「合理的な需要可能性」であると主張
・ローティのプラグマティズム
 ・プラグマティズムの特質
 ①反本質主義
  ・真理や知識や道徳には永遠不変の本質があるとするプラトン以来の西洋哲学の立場を否定
  ・哲学の営みを本質の探究ではなく、歴史的状況における社会的実践と見なす
 ②事実と価値の連続性
  ・事実と価値の間にはいかなる認識論的あるいは形而上学的区別も存在しな
  ・科学と道徳の間にも探求の方法に差異はない
  ・科学的認識の客観性とは「強制によらない合意」を目指すこと
 ③会話の継続
  ・意見の一致を目標とする対話ではない
  ・常に異議申し立てに対して開かれた会話を継続し、拡大していくというリベラルな精神態度
・ローティは、我々の知的活動を、新しい語彙によって世界を「再記述」する試みとしてとらえる
 ・パースやパトナムのように真理の最終的な収束地点といったものを想定する必要はない
 ・新しい語彙を用いて世界の知られざる側面を描き出すことこそ探求の目標
 ・「無味乾燥な一致」よりは「実り豊かな不一致」こそが望ましいと考える
  ・統一性よりは多元性を重視
・科学をも人間のより良き未来に資する「予測と制御の目的に役立つ語彙を増殖させるもの」と見ようとするのが現代のプラグマティズムの精神
(第11章 知識の全体論と決定実験-5)

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