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観察日記846

観察日記846
おはようございます。
「科学哲学への招待」を読書中です✋

・ソーカル事件は、科学社会学が提起した科学批判に対して、これまでの「科学の神殿」を護持しようとする科学者側の過剰防衛反応であったとみることもできる
・他方、科学社会学者の主張にもかなりの行き過ぎや認識不足があり、一部の極端な政治的還元主義がはびこっていたことも事実
・この事件を契機に科学社会学者の側にもそれまでのラディカルな相対主義的主張に対する反省が芽生える
 ・科学知識の社会学やストロング・プログラムなどの極端な議論は次第に下火に
・科学者側にも、実際に現場で科学研究に携わっている以外の者は科学に口出しすべきではない、という専門家支配の傲慢さに対する反省が生じる
・サイエンス・ウォーズは終息へ向かう
・現在の課題は、科学者と科学社会学者との間のありうべき相互批判の関係をどう確立していくか、という点
・マートンノルムに掲げられた公有性や無私性を基準とした理想的科学者像は、20世紀後半になると大きく揺らいでくる
・科学研究は次第に産業界の要求、政治的問題、軍事技術などと結びつかざるを得なくなってきている
・科学者もまた相応の社会的・倫理的責任を負わなければならない状況に立たされている
・ソーカル事件はその後の科学技術倫理をめぐる議論の展開や、科学者の新たな行動規範の確立に検討のきっかけを与えた出来事だったと考えられることもできる
・「科学論の認識論的うぬぼれは、何よりも科学論を動機づけていた重要な事柄から目を逸らさせている。すなわち、科学と技術の社会的、経済的、政治的役割である」
・ソーカルがサイエンス・ウォーズを総括した論文で述べる
・科学社会学者が頂門の一針とすべき言葉であると同時に、発言の後半部分は科学者も心して自覚すべき事柄
・サイエンス・ウォーズは、専門家と非専門家が手を携えて「社会状況の中に置かれた科学」のあり方を共通に討論できる場を切り開く端緒とすべき事件
(第13章 科学社会学の展開-4)

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