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私が私へ悪口(小説)

皆さんは自分のことを恨んだことはあるだろうか。
友達の悪口にしか、耳を傾けていない人もいるだろう。
だが、自分のことは自分がよくわかっているものだ。
私が言っているのは自問自答では無い。悪口である。
自分に悪口を言われると、どんなことを思うだろうか、
一番刺さる言葉は、一度も言われたことがないものだ。
「あの時こうしていれば?友達は。自分は。
今どんな状況になっていただろうか?」

こんなことを私は私に言われている。
なぜこんなことを言われているのか説明しよう。
私は、よく嘘をつく、だがそれは中学までのことだ、

中学2年の夏、私はある嘘をついた。
親友同士が喧嘩したときに、担任にこう言われた。
「どっちが悪いか、どっちが喧嘩の原因か」
この時の担任は頑固でみんなから避けられていることも知らず、
自分のエゴを突き通すような人だった。
私はその人に対し、その日の気分でA君の味方をした言葉を放った。
「最近、B君はA君に対して、悪口を言っていて…」
私はたくさん御託を並べた。楽しくなって御託を並べた。
案の定、B君は担任に怒られた。
担任は誰に聞いた話か言わず、ただ淡々と説教を続けた。
B君は最後の最後まで、「わかりません」「知りません」と続けた。
のちに騒動がおわり、B君は言った。
「誰が嘘をついた。何か嘘を並べて僕を悪者にした。」
私はすかさず、
「そいつ最悪だなw」や「友達を売るなんて…」など
また嘘を並べた。
B君は謎を追う刑事のように嘘をついた犯人を探した。
親友の私が疑われるわけもなく、B君は仲のあまりよくない友達から
嘘をついたか、探っていった。
中2の冬、雪原が広がり、きれいな白色になったころ、
私の心も真っ白になっていた。
立て続くB君の捜索を察して、クラスのひねくれものが、
Bをいじめるように企てた。
中3の春、春一番の風と共に一人の友人を失った。
私はB君との関係が薄れBとは友人くらいの関係になった。
        いじめられていたからだ。
中3の夏休み、私はAに諭された。
「嘘ついて俺をかばったのはお前だろ?」
「なぜ関係のないお前が嘘をついた?」
「ひねくりものが~…とか言ってたけどお前が…」
私は聞いていられなくなった。耳をふさいだ。
親友が犯人捜しを始めたのは自分のせいである。
しかも、関係なく気分でついた嘘で…

「一番のひねくれものは自分だった。」

私はAに諭された日から、嘘をやめた。
そこまでが自問自答の答えだ。
悪口を言い、嘘をつかなくなった。
よくない変化だった。
しかし、相手に言われる悪口より、自分に言われる悪口がきつかった。
「一番のひねくれものは自分だろ?」


この小説は実話です。
皆も自分から自分に悪口を言われたことはありますか?
嘘をつくのはやめよう?やめよう…ね

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