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海外生活振り返り日記-ニュージーランド前編-#4

語学学校初日

 初日は授業は無く、オリエンテーションとクラス分けの為のレベルチェックをする。
 まずは受付に行って学生証の発行等を済ませ、パソコン室へ移動。出身国ごとにテーブルに着き軽く自己紹介をした。日本人は全員女、私を含め4人だった。日本人スタッフが基本的な学校の事や銀行での口座開設のこと等説明してくれ、レベルチェックの後に皆んなで近くの銀行に行き一緒に講座開設をしてくれると言う。とても心強い。彼女は週に一度学校に居るので何かあったら相談にのりますと言っていた。
 そして早速レベルチェック。パソコンに選択問題が表示され、5、60問程解き、その後一人一人スピーキングのチェック。選択問題もスピーキングも見事に何にも分からなかった。そして予想通り初級のエレメンタリーコースに振り分けられた。3人エレメンタリーコースだったが二つのクラスに分かれ、運の良い事に私はそのクラスの中で日本人1人だった。
 クラスメイトはスイス人1名、フランス人1名、ブラジル人3名、サウジアラビア人2名、中国人1名、日本人1名の計9名だった。少人数で国籍のバランスも良い。
 午前と午後のクラスがあり午前中は文法、午後は日常生活で使うスピーキング、ライティング、リーディングのレッスンが毎日あった。
 

もう1人の留学生


 家に帰るとジェーンからどのクラスか聞かれた。エレメンタリーですと答える。そういえばもう1人スイス人の女の子がホームステイしてると書いたが、この子はアドバンスレベル。既に英語めちゃくちゃペラペラのレベルで英語の映画だって夕方のニュース番組だって理解できる。グレンとも会話できるほどだ。多分英語圏の大学を目指す人たちのレベルだと思う。
 彼女はいつも家に居なくて帰ってきてもすぐに部屋に行ってしまうのであまり仲良くなれなかった。でも優しい子で、一度彼女のクラスメイトたちと動物園に行くとき誘ってくれた。皆んな優しくて楽しかったが全員アドバンスレベル。私はあまり話せなかったけど帰り際に韓国人の男の子が 「アイハフトゥーゴナーウ」と言ったのが印象的で、動物を見た事よりもその日はそのフレーズを覚えて帰ってきたという事が収穫だった。
 こうやって生活の中で少しずつ自分で新しい単語やフレーズを発見して覚えていく事がとても楽しかった。

散歩

 学校は朝早くから始まるので帰りも割と早く帰れる。この日は授業も無かったので一度家に帰ってから散歩にでかけた。
 家は坂を登ったところにあるので、その坂道を下る時目の前に海が見える。途中で小さなかわいい建物の図書館を見つけたのでなんとなく入ってみた。普段本は読まないが、雰囲気が好きでどこの国に行っても図書館と本屋さんにはいつも立ち寄る。英語の長い文章は読めなくてもレシピ本なら材料と写真が沢山載っているのでニュージーランドではレシピ本をよく見てメモしていた。それからニュージーランドは羊がたくさんいるので毛糸も有名と言う事でニットの編み方の本もよく借りていた。
 図書館の中を見て回っていると5才くらいの小さな男の子がお父さんのところへ駆け寄ってきて早口で「アムゴナゴートゥーザトーイレット!」と言っていた。トイレに行ってくると言っただけなんだけど、その流暢な英語に「うわーかっこいいなー!」と思い直ぐに覚えて言えるようにした。なので未だにこれを言う時は小慣れて発音がいい。

図書館で子どもから英語を学ぶ


 満足したので図書館を出てまた歩き出した。ビーチまで来るとヤシの木と一階建てのカフェやレストランが並んでいて皆んなのんびりコーヒーを飲んだりビーチで寝そべりながら本を読んでる人たちが居る。海無し県出身の私には、わざわざ海に行って本を読むなんて発想は無かったし、大人になってから外で寝転がることなんて無かったが、こうゆうゆったりとした時間を楽しむってなんだか素敵だなと思った。
 ちなみに公園でも芝生に寝転んで本を読んだり大きな木に寄りかかり本を読んでる人をよく見かけるが、外国の本の挿絵の様にそれだけで絵になる。
 私は本を読むのが苦手なので後日ポテトチップスを買ってビーチでのんびり絵を描く事を楽しんでいた。

家から海に向かって坂を下る道

つづく

おまけ-日々の生活で学んだ英語-

韓国人の男の子より
• I have to go now
動物園の帰り、皆んなで外でお喋りをしてた時、もうバスの時間になったらしく時計を見ながらこの言葉を言っていた。

図書館で見かけた男の子より
• I’m gonna go to the toilet !
アイムではなく、アムゴナと言うととてもそれっぽい!


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