「少しずつ、紐解いていく」
街中や、公園にいると、全てが雑音のように感じられた。
やはり、自分の器が受け入れるものは、自然の囁きや、
光の揺らめき、雲の流れ、風の言葉だけなのだろうか。
海は穏やかに波打って、風は心地よく耳元を通り過ぎていく。
シャワーを浴びて、すっかり流してから、また外に出よう。
あれもしたい、これもしたい、あれもこれも食べたい。
確かに、外には楽しいことがあり、誘惑に負けてしまう。
何をやりたいのか、どう過ごしたいのか、何を伝えたいのか、
誰と過ごしたいのか、一人で居たいのか。
自分らしく居られるのは、どんな時で何をしている時なのか。
路地を通り抜けベンチに腰掛けて、ふと振り返ってみた。
少しの間、雑音から遠ざかるようにして。
初夏のような、とても暖かい午後の日差しの中、
本を読むかのように、自分という書物を紐解いてみた。
エゴの塊のような、テトラポットに張り付いた貝殻を取り除き、
少しだけ読んでみた。
さぁてと…
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