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『幼気な雨』

急な雨も可愛く感じ

ひょんなことから

出会いが始まる


ガード下のロマンス

言葉なく手招きをされ

触れ合う心と心


止むと別れが近づく

手をゆっくりと振り

さようならをしてみる


好きなのがわかった

何も知らないまま

外の世界へ出てしまった


何も話さないまま

先に出ていってしまった

何も確かめずに出ていった


振り返りことも出来ず

水溜りを左右に避けながら

少しずつ遠ざかっていった


ガード下にいた二人

他には誰もいなかった

別々の道へ歩き始めた二人


雨垂れが冷えた線路に音もなく落ちて




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