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【レポート】PLAY!クエストvol.3 「これからの時代の豊かさー非金銭資本とADDressー」池田亮平さん

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PLAY!のコミュニティでは、毎月メンバー限定のオンラインイベントを開催しています!本記事はそのなかの一つ、起業家や専門家のみなさんをゲストにお呼びし、インタラクティブに質問やプロジェクトの相談ができる「クエスト」の内容をご紹介します。

今回取り上げる「クエストvol.3(2021/03/31)」のゲストは、株式会社アドレスで事業開発ディレクターをされている池田亮平(いけだりょうへい)さんです。

※本記事は、PLAY!事務局で情報発信やメンバーコミュニティづくりを担当しているシェリー(遠藤さくら)がお届けします。

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(池田さんのプレゼンの画像《「クエストvol.3より抜粋」》)

【華々しい経歴の裏にある「しくじり経歴」】

では、さっそく池田さんのお話を聞いていきましょう!

池田:自己紹介ですが、僕は一般的な表向きの経歴よりも「しくじり経歴」の方が大事だと考えています。「こんなことしてきました!」というキラキラ経歴よりも、「こんな失敗をしてきちゃったんですよね・・・」という話の方が、色々な人と繋がりを深められるきっかけになると感じていて。

そんな僕のしくじり経歴の出発は、大学生の時、父親の会社が倒産してしまったことです。当時、家族はケンカばかりでしたし、学費のために奨学金を借りることになり、卒業時には400万円ちょっとの借金がある状態からの社会人スタートでした。そして新卒で入った会社は、当時関わりたかった事業内容ど真ん中だったので楽しかったのですが、かなりハードな環境。深夜にタクシーで帰って翌日早朝に出社する生活で、貯金をする精神的な余力も、お金についての知識もなく、気づけばリボ払いが積み上がったりして、相当な借金が…というような時代を送っていました。

そんな中、しばらくして、両親ともにあまり体調が良くないことを知らされました。「このままいくと介護もあり得るのかも・・・」という状況で、人生で初めてネットで「介護」と調べたのはその時です。もちろん当時の働き方で介護などできるわけがなくかなり暗い気持ちになった記憶がありますが、さらにもう一つあると。どうやら、「国には頼らない」という方針で、親が年金を払っていなかったのです。「これは流石にまずそうだな…」と思い、エクセルで自分のライフプランをシミュレーションしてみると、将来的にものすごくお金がかかることがわかり、このままでは厳しいと考えて転職を決意しました。この一連の経験からライフプランニングの価値を身にしみて感じていたので、完全歩合制のフルコミッションでライフプランナーをやるのは面白いのではないかと思い、その後、気づけば10年間もライフプランナーとして活動することになります。

(※当時は「大変な環境だな・・・」と後ろ向きに思っていましたが、この体験を通じて人生を通じたミッションが見つかったので、今では両親には心から感謝をしています!)

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【お金について学ぶ必要性】

池田:このようなすったもんだがあったことで、僕の人生のミッションが見つかりました。「お金に振り回されずに、自分ならではの『豊かさ軸』でデザインしていく人生」が大事であり、それを自分でも実践しながら世の中に広げていく。それが、この時代の節目に生まれた自分のミッションだと思っています。

正直、お金の視点で見ると、人口減少と超高齢化が進む日本はもう結構な無理ゲーだったりします(笑)。でもだからこそ、僕はチャンスだとも思っていて。何のチャンスかというと、お金に依存するのが当たり前だった「豊かさ」の源泉が、お金ではないものにシフトしていくというチャンス。世界に先駆けて、シフトしていけるチャンスなんだと考えています。

ただもちろん、だからといってすぐに「お金なんていらない!」という状況にはなりません。おそらく100年ほどかけて、お金というものの影響力は今ほどではなくなっていくとは思いますが、ずっと残り続けていくことでしょう。

だからこそ大事なのは、「お金を敵に回さず、味方につけること」です。僕自身はお金を散々敵に回してしまい、死にそうに辛い思いをしてきました。でも最低限の知識だけでもあれば、僕のような落とし穴には落ちなくてすみます。最低限のお金の知識を持った上で、お金ではない「非金銭資本」のデザインにフォーカスすることができれば、これからの時代だからこその豊かな人生を送ることができると考えています。

【『ADDress』の面白さ】

池田:今は『ADDress』という、全国の空き家や遊休物件を活用してシェアし、日本全国住み放題にするビジネスにメインで携わっています。現在は全都道府県に家があり、全国で約200拠点ほどになっています。

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このサービスは、ファイナンシャルプランナーの目線で見ると、家賃という生活コストから半分解放してくれるポテンシャルを持っています。例えば東京に住んでいると半分家賃のために働いていると言えるくらい住居コストが高いですが、『ADDress』は月額4万円をベースにしています。将来的には、東京に暮らすのと同じくらいのお金を払えば、日本全国住み放題&移動し放題という世界も実現できると考えています。

一方、ライフデザインの目線で見ると、非金銭資本のうちの、「社会関係資本」(人やコミュニティとの繋がり)を豊かにしてくれるプラットフォームとも言えます。ADDressは使えば使うほど、面白い人との繋がりが広がっていくので。

また、万が一何か大きな自然災害のようなアクシデントがあったとしても、人の繋がりがあって身を寄せられる拠点が全国に複数あることは、大きな安心にもつながります。これは、これからの時代の安全保障の一つではないでしょうか。そういう意味でも『ADDress』はすごく面白い。

【豊かさとは「振れ幅」である】

池田:あとひとつお伝えしたいのは、「豊かさ」をどう捉えるか、という話です。豊かさの定義は人それぞれで良いと思いますが、僕にとっての豊かさとは「振れ幅」です。これは何を言っているかというと、人生における順調な状態と、逆境の状態。ここの「振れ幅」が大きいことで、あとから振り返って「豊かな人生だったなぁ」と言えると思うんです。

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そう捉えると、このグラフの下半分の辛い状況・逆境も、排除していく対象ではなく、豊かさを構成する要素になるんですよね。もちろん、落ちたときには受け身をとって戻ってこられることが前提になりますが、それができるのであれば、むしろこの下半分の領域こそが、ブルーオーシャンで面白い領域です。冒頭でお話した「しくじり経歴」として語れるコンテンツにもなったりするので、僕が非金銭資本のうち「経験資本」と呼んでいる部分でもあります。このようなメガネを持てると、アクシデントがあった時にもポジティブに考えることができるのではないでしょうか。

非金銭資本を中心に、受け身を取れるセーフティーネットをつくった上で、落ちるところも幸せだと捉えられるのであれば、何があってもポジティブに向かい風を受け入れられる境地にいけるし、それが、これからの「想定外の時代」で豊かに生きていくための個人戦略だと考えています。

【PLAY!クエストvol.3まとめ】

以上、池田さんのお話はいかがでしたか?

書ききれないほど内容の濃いお話で、今回の記事には一部しか載せられなかったのですが、池田さんのディープな経験や学びになる考えがお伝えできたかなと思います!

お金についてきちんと学びつつ非金銭資本を大切にしていく必要があるという、自らそのライフスタイルを実践している池田さんのお話はとても印象に残りました。また、豊かさを「振れ幅」として捉えることで何があってもポジティブに考えられるというお話は、人生の色々な場面で役立ちそうです。これから自分でアクションを起こしていこうとしている方々にも響くところがあったのではないかと思います!

池田さんは、オンラインスクールも運営されています。 誰にでも必要なお金の基礎知識から、 非金銭資本を作っていく具体的な方法まで、 「価値観コンパス(価値観のタネの発見)」 「自分にしかない要素の再発見(経験資本の発掘)」 「人の繋がりの棚卸(社会関係資本のリデザイン)」 といったワークも交えながら、自分のペースで学べるそうです。 ご興味ある方は以下のリンクからぜひどうぞ!

▼池田さんのオンラインスクール▼
https://on-line-school.jp/course/korekaranoyutakasa 

今後もPLAY!のコミュニティでは、自分らしい挑戦スタイルでアクションし続けたい方々必見のイベントを開催していきます。PLAY!に少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひコーチング無料体験にご参加ください!

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