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1-3-4赤ちゃんの「味覚」とは

 こんにちは!乳汁以外の食べ物を与え始める時くらいから、食事、食材を意識し始められる人が多いのではないでしょうか。おいしいものを与えて笑顔になって欲しい、そのような願いがあると思います。(自己紹介はココ)

総論:味覚の発達には、「こうあるべき」と、自身の経験が優位に立ちやすいですが、個人差も大きいものであること、栄養素だけの話ではないのが味覚の発達になります。

離乳食はお粥からスタートなの?!


 離乳食を与え始める時、比較的多いのがお粥から与えはじめる。そもそも最初はお粥であるとは決まっていないんですけど、なぜお粥から始めるのでしょうか。日本人の主食だから?


 おそらく、その方の感覚に近いものだと思うのですが、「甘味」を利用したスタートを本能的に選んでいるのではないかと思います


 なぜなら、舌で感じる味、舌の先端部分が「甘味」をキャッチする味覚が存在するからだと思います。

味の種類は4種類+1種類


 味といえば、味覚。誰しも知っていることです。では、味覚って何?と聞かれるとちょっと考えだしますね。「甘味」「塩味」「酸味」「苦味」が基本の感覚要素で、プラス1で「旨味」を感じることが分かっています。

味覚は個人差がある

ここ最近の研究にいより、舌のどの部位の未来でも味覚の4つの基本味に対する感受性に差がないことが明らかになってきている。また味覚は、感覚の個人差が大きいこと、順応が早いために同じ刺激を受け続けると感覚が速やかに弱まることが特徴である。

系統看護学専門基礎講座解剖生理月/医学書院より引用

 ということは、どんな食べ方をしたところで、味はそれなりに感じるということが分かっているということですよね。昔からの味覚の発達の考え方が変容してきている可能性もある、もしくは、変化してきた可能性もあるということなのかもしれません。

系統看護学専門基礎講座解剖生理月/医学書院より引用

舌って単一様で複雑な形しているんですね

味覚は、味要素+栄養素だけでない話


 味覚は舌の話というのは誰しも分かることかとは思うのですが、食べること=味覚が育つからというわけでもありません。


 後日、別記事で離乳食のことを書く予定にしていますが、味だけを取り入れたり、栄養素を取り入れたりするだけではなく、食感とよばれる食材の舌触りの感覚なども学ぶ要素が存在しているのです。


 それには2000から3000もある舌のざらざらしたつぶつぶを味蕾といいますが、味蕾だけで味がわかるわけではなく、嗅覚、鼻腔を通して空気も流れ込み、香りと共に記憶へ導かれるということです。もちろん見て食べるを楽しむ視覚も発動します。共有している感覚、相乗効果がある感覚ともいえるかもしれません。

味の相乗効果でうまみを引き出す


 離乳食を始める時には、単一食材で始められるパターンが多いのですが、2種類以上を合わせた方がよりおいしくなるのが、おだし成分になるものです

・かつお
・こんぶ
・にぼし
・乾燥しいたけ
・あごだし
・貝類のだし
・野菜のうまみ


などが存在します。1種類より2種3種と味重ねをした方がおいしいものがあります。おだしの作り置きは冷蔵庫で2~3日は持つものが多いですので、まとめて作ってでもいいですし、赤ちゃん用のだしが売っていたりしますので、そういうモノも利用してよいと思います。

食事を楽しむこと


 後日あらためて、離乳食のことを書きますが、1回の食事をただただ楽しむ、これって優雅な時間の使い方です。栄養素を取り込むだけではなく、食事の雰囲気、食器カトラリー、人とのかかわりあい、他にもたくさん要素があります。


 味覚の発達には「たのしい」が含まれると、食べる行為、食べる意欲がますかもしれないですよね。無理強いしないこと、ノルマを決めないこと、それも味覚を発達させる経験として大切なのかもしれません。


なお、五感シリーズもお勧めです
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